2024.8.9 やまぶんの景色の欠損
やまぶんの周りの景色を紹介したのが1か月前。
景色は変わるものらしい。
やまぶんの隣にぴったりくっつくように建っていた駐車場のような建物は、昔は無かったのだと父親から聞いた。
隣家の庭があったのだが、隣人が頼まれて庭部分をバス会社に譲り、バス会社が隣家とやまぶんの家屋の際までいっぱいに建物を建てたのだと。
バス会社の建物はどういう経緯か旅館の車庫になり、その3軒の配置はそのまま今に至る。
ある時突然、家の南側をふさがれたやまぶんの過去の人たちはさぞかし驚いたことだろう。
今のやまぶんの私たちはこの3軒がくっつくように並ぶ配置しか知らないので、これはこれで別によかった。これでバランスを取って暮らしていた。
ところが、1週間前の8月2日の朝8時に隣が何かにぎやかになり、外に出ると「ちょっと工事をするからうるさくなるかもしれないのですみません」と軽い断りがあり、工事が始まった。
5日間の工事が終わると、やまぶんの周りの景色が変わっていた。
上小阿仁村はこんな風に時々景色が減っていくものだが、隣で起るとかなり驚く。
ここに住んでいない人にとっては間違い探しのような景色の欠損だが、隣人の立場になると相当な衝撃だった。