スピカ

スピッツの中で一番好きな曲って、私の場合時期によってコロコロコロコロと変わります。ちなみに今は「ヤマブキ」です。

しかし今日書くのは「スピカ」について。
「一番好きな曲」は頻繁に変わっても、「個人的トップ5」に常に入っているのがこの曲です。
2012年にリリースされた「花鳥風月」というアルバムに収録されていますが、元はあの有名な「楓」のカップリング曲でした。スピカがB面…??どう考えてもシングルレベルじゃん…??
そしてオリジナル発売日が1998年7月7日…
私と同い年!!!!!!!!!!!!!!
20年以上前の曲です。全然古臭くない……


「スピカ」というのはおとめ座α星とも呼ばれ、おとめ座の中で最も明るい星だそうです。ギリシャ語で「尖ったもの」「穂先」という意味があるとか。日本では「真珠星」という名でも知られているそうです。

おとめ座α星は「春の夜に青白く輝く」。(wikiより)
スピカが春の星だとすると、
「やがて来る 大好きな季節を 思い浮かべたら」
がどの季節を表しているのか分かった気がします。

スピカそのものの知識はここまでにしておいて…
(調べてみるとこのスピカ、太陽よりも大きく高温だそうですよ…)

緩やかなAメロの後のサビはまさに「粉のように飛び出す」。
箱を開けるとキラキラとした何かが飛び出すような、真っ黒な夜空に無数の星が瞬くような、そんな情景が思い浮かびます。

ギターにベース、ドラム。さらに冒頭のハウリング。
ロックなサウンドから紡がれるメロディは信じられない程優しくて、
さらに歌詞は「ですます調」。
ドンと前に背中を押してくれる曲、というより数歩離れたところから微笑んで見守ってくれてるような曲だと思います。(超個人的見解)

幸せは途切れながらも続くのです

この歌詞に救われた人がどれほどいるでしょうか。
もちろん私もその一人です。
このフレーズを語らずしてスピカを語れません。
どんな辛いことがあっても、この言葉があれば私は無敵です。
最後に「続くのです」と繰り返してくれる心強さに何度救われたことか。
高校受験でも、自称進学校の膨大な量の課題に埋もれた日々も、大学受験でも、締め切り間際のレポートに追われた日々も、現在の就活でも、そしてこれからも、このフレーズは私の希望です。

難解なマサムネワールド(褒めてます。めっちゃ。)の中に、時々こうして誰の心にも落ちるフレーズが添えられてる。これだからスピッツはやめられない。

割れものは手に持って 運べばいいでしょう

この歌詞も多くの人を救ってきたでしょう。
正直言って、私はこのフレーズの意味というか、良さがまだわかっていません。もちろん好きな歌詞ではありますが。
動画のコメント欄に、
「割れ物だからって大事に大事に梱包して、見えないぐらいくるんでたけど、手で運べばよかったんだな、きっと」
というのがありました。なんとなく、分かるような分からないような。
私が本当に「この歌詞が好き」と言えるまでは、まだ少し時間がかかりそうです。

歌詞もメロディも、夜空の星のように優しく見守ってくれるような曲、
それがスピカだと思います。
きっとこれからも「個人的トップ5」に君臨し続けることでしょう。




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