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【蒼紅杯18位】ずべりコースター デッキガイド/調整録 ~顔面にシュゥゥゥーッ!超エキサイティンッ!~【MTG】

(ほぼ全文無料で読めます)


あらすじ

この物語は、MTG界のアイドル:ずべりちゃんファンデッキの調整を重ね、競技MTGで結果を残すまでの道程を綴った調整録である。



ずべりドーム

このデッキの起源は筆者の参加できていないアシムマジックにある。

アシムマジックはMTGアリーナ版FNMのような立ち位置で、(何の制約もないスタンダードなのだが)ガチの競技MTGというよりもファンデッキが集うイメージが強い。

時を遡ること約半年前…
そんな様々なファンデッキの集うアシムマジックで、性懲りもなくあるカードを擦るプレイヤーがいた。
そう、ずべりちゃんである。

バカの一つ覚えのように《有刺の給仕》を擦り続けており、その上で負けまくっている

リミテでもアンプレの名誉カスレア

さすがに3回で懲りたのかその後この《有刺の給仕》デッキ(通称:ずべりドーム)は観測されなかったが、何とかして使いこなそうとする愛は感じられた。

超エキサイティンッ!!

ちなみに、ツイートからは途中これらに浮気しようとする様も見受けられた。

どんぐりの背比べではある



ずべりコースター

時は流れ、ローテーションを経て2セット目、ダスクモーン:戦慄の館がリリース。
そして環境最速戦でもある第217回アシムマジックに、彼女はあるデッキを持ち込んだ…

そう、また給仕デッキである
しかし今までのデッキからのアップデート幅はものすごく、このデッキはダスクモーンで超絶強化を受けていたのである。

1つ目は《叫ぶ宿敵》
ダスクモーンの最初のプレビューカードでもあるこのカードは、《有刺の給仕》のダメなところを取り払ったただ強カードである。
その強烈なスペックはあらゆるデッキで使える可能性を秘めており、今までリミテですら使えないカスレアを歯を食いしばって使っていた彼女には、オリカに映ったであろう。

2つ目は《怪物的出現》

リミテ用除去と侮ること勿れ。
このカード、過去の緑の除去にはない特徴を3つ有している。

1点目は「手札のクリーチャー」も選べる点。
2点目はキャスト時にビーム元のクリーチャーを対象に取らなくていい点。
3点目は「自分のクリーチャー」を対象にできる点。

特に1点目と3点目はずべりドームにとって重要な要素であった。
これにより、《ヤーグルとムルタニ》を自分のクリーチャーにシュートすることもできるようになったのだ。

3つ目は《粉砕コースター》

このカードは昂揚さえ達成すれば、さながら自分だけ《ラースの灼熱洞》。

いやまあ戦闘ダメージは2倍にならないしどっちかというとソルフィムなんですが、火力も付いていて自己完結しているのがすごい。

そしてこのカードは反射ダメージも2倍にするので、ずべりシュートは4倍になる。
《叫ぶ宿敵》に《魔女跡追いの激情》を打つと相手が死ぬのである。
これはすごい!

このような超絶強化を受けたずべりシュート、改めずべりコースターに筆者は大変感銘を受け、勝手ながら回し始めた。
そして、単体で弱いカードが減ったことで、デッキとしてのポテンシャルを感じたのである。

そして、ずべりちゃんに蒼紅杯に出ることを強く勧め、このデッキを羽ばたかせるべく調整を開始した。



ずべりコースター調整

調整できる時間は9/28一杯しかないので、まずは筆者で色々と試行錯誤をし、ずべりちゃんとDMで共有した。
最初にずべりちゃんのデッキ所感を共有いただく。

所感の通り、初期型のジャンドのうち以下の2枚は明らかに弱いため初めに抜くことを検討。

アンプレから抜く

《ヤーグルとムルタニ》は《怪物的出現》との相性だけで入っているが、当然単体として弱い
こいつを素出しするゲームは負けるゲームだし、もうなんか生理的に無理なので抜いた。

ずべりちゃんの愛人である《有刺の給仕》も、コースターでダメージを4倍にしたいのに反射がダメージじゃくてルーズだから2倍にしかならない、と《叫ぶ宿敵》の超絶劣化版でしかないため抜くことを決意。

代わりに台頭したのがただ強カードである《ボイラービルジの大主》
本体4点が普通に強いのにコースターで8点になるし、エンチャント・クリーチャーなので墓地で昂揚カウントも稼ぐ
素出しもヤグタニの1000倍強いため、迷わず採用を決定。

ここまでで黒を触る理由がなくなったため、《ベイルマークの大主》や《苦難の収穫者》も抜いてグルールでほぼ確定。
(実はイゼットでワンチャンないかは考えたが、時間がなく断念)
互いにグルールでの叩き台を共有。

ずべりちゃんver.
カフカver.

ここで、ずべりちゃんが目に付けていた《逸失への恐怖》が素晴らしかった。
そもそも2/2/3+ルーティングで強いのに、本体がエンチャント・クリーチャーだったり、ハンド切れたときもドローできたり、さすがリミテボムレアの一角。

そして夜にはずべりちゃんも腰を上げてくださり、配信にて回しながら微調整。

配信中にテコを入れたのが、《怪物的出現》。

実は筆者は元々ビーム不要論を唱えていた。
このカード、ヤグタニが抜けたのでアルタナクとしか嚙み合わず、そのアルタナクもピン刺しでよくなってきたため、ほぼ弱い5点火力に。
そもそもオーバーキル気味のカードであり、配信中にそれより丸い赤の火力を入れれば十分と判断。

そして、アンプレカードを抜いてできたスロットに火力以外で入れたのがこの2枚。

この2枚、コンボとは関係なくめちゃくちゃ強い
そもそも殴って削れればそれは火力なのであり、木人に至っては速攻トランプルでさながら《ボール・ライトニング》
コースター以外に昂揚する目的が生まれるのも非常にデッキと噛み合っており、《逸失への恐怖》と合わせてアグロ+コンボの両面で攻められるため一気にデッキが引き締まった。

最後に、アルタナクパッケージ自体は強力なため残すことに。
こいつら、コモン×アンコモンとは思えないほど雑に強い。
《その名を言え》→《野火の木人》《叫ぶ宿敵》で速攻パンチする流れも多く、そもそも昂揚カードが増えているので抜く訳にもいかない。

インスタントカウントが火力だけでは心許ないため、《希望の種子》もフル投入。

これで配信中にデッキは9割方出来上がり、最終形になってからは配信中もマッチ6-1でかなりの手応えを感じていた。

蒼紅杯参加への嗾けにも乗ってくださり、ずべりちゃんの参加登録を見届けて無事就寝。



ずべりーランド開園

そして、9/29蒼紅杯…
ついに完成形ずべりコースターはそのヴェールを脱ぎ、ずべりーランドが開園した

なお、当日ずべりちゃんご本人は11時からオクトーバーフェストに参戦。
飲酒しながらスマホでジョインするという華々しいデビューであった。

うねるコースター…火照る身体…熱くなるスマホ…
果たして結果は如何に…






なんとしっかり結果を残された上に、5回戦でフィーチャーされていた。
フィーチャーマッチは負けはしたものの、デッキのやりたいことがすべて詰まっていたので是非視聴されたい。
スイスラウンドの最初のフィーチャーマッチである。(15:20~)

ちなみに筆者もスマホ&限界中国電波でほぼ同じリストで参加したものの、4回戦でコースターミラーが発生してしまい、デッキ創設者の前に散った。
やはり給仕の頃から握っていただけあって愛が違う



おわりに

少々長めの駄文となりましたが、以上をもってスタンダードずべりコースターデッキ調整録を締めさせていただきます。

先月、筆者は陰湿の根を擦り続けてジャパンオープンの上位になれましたが、今回もずべりちゃんが結果を残せたことから、デッキへの愛が如何に大事か改めて学びました。
良かったらずべりちゃんのTwitchもフォローしていただけると幸いです。
普段からMTGを愛している方です。

また、ただの宣伝ですが筆者が記事を寄稿した一般TCG理論に関する冊子も販売されておりますので、よろしければこちらもお手に取っていただけますと幸いです…!

ここまでご一読いただきありがとうございました。
それでは、ばいばい、さよなら、再見!


※以下、おまけ程度ですが有料部分としてサイドボードについてを記載しております。投げ銭代わりによろしければ是非…!(投げ銭はずべりちゃんとシェアします)


ずべりコースター サイドボード

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