MTGリミテッドのすゝめ 〜カフカ引退会見〜
はじめに
こんにちは!
いつもポジティブ、山辺カフカです!
YouTubeでリミテッド専門の配信をしている女子大生VTuberです💕
今後ともよろしくお願いいたします。
(チャンネル登録・高評価お願いします!)
筆者はnoteで普段、新セットのリリース前後でのリミテッド環境予想記事および反省記事を執筆しております。
また、競技大会で結果を残した際には、そのカバレージ記事を執筆したりしております。
しかし、今回は毛色を変えて、私の専門分野であるMTGのリミテッド・フォーマットについて、その魅力を伝える記事を執筆したいと思います。
おそらく筆者にとって最初で最後の啓蒙記事です。
なぜ筆者がこんな記事を執筆するかと言いますと…
実は筆者は7月末を以て配信活動を終了/引退する予定なのです。
「MTGリミテッドの魅力を伝える」をモットーに約1年半続けてきた配信活動を終了するにあたり、何らかの形で今まで感じた思い・熱意を文字としても残したい、と思い立ったのです。
そんなありったけの感情の赴くままに筆を取っているので、お目汚しな点もあるかと思いますが、予めご了承ください。
初心者プレイヤーへのすゝめ
まずはここではMTG、ないしはMTGアリーナ(以下、MTGA)に触れたばかりの初心者プレイヤー(ここでは広義に、1年以内程度とします)が、リミテッドをプレイすべき理由について述べます。
コンバットを学べる
コンバット(クリーチャーによる攻撃・ブロック)はMtGというゲームの基本であり根幹・醍醐味です。
MtGは(一部の特殊勝利を除いて)対戦相手のライフを削り切ることで勝利するゲームですが、ライフを削るのに最も効率の良い行為がクリーチャーの攻撃によるダメージとなるようデザインされています。
■構築環境の特徴
とはいえ、最近の構築環境では必ずしも多くのコンバットが行われる訳ではありません。
これはひとえに、優秀な除去カード(特に全体除去)の存在によるものと思われます。
豊富なカードプールから優秀な除去カードを選べる構築では、クリーチャー VS 除去の交換が頻繁に行われます。
クリーチャー数を極力絞ってそのスロットを除去や打ち消し・ハンデスカードに充てるコントロールデッキが成立しやすいのも構築環境の特徴です。
また、最近の構築環境には《偉大なる統一者、アトラクサ》に代表される、1枚で圧倒的なアドバンテージを稼げる強烈なパワーカードが存在します。
カードパワーの向上が目覚ましい最近のMtGにおいては、1枚のカードが2枚分以上のカード・アドバンテージを生むことはザラです。
最近禁止された《鏡割りの寓話》《勢団の銀行破り》《絶望招来》はいずれも容易に2枚以上のカード・アドバンテージを生むカード達でしたね。
ミッドレンジデッキにおけるこのような強烈なアドバンテージを生むカード群に対しても、圧倒的な速度で間に合わせなかったり(アグロ)、的確にキーカードを打ち消したり(コントロール)することでバランスを取っているのが、ざっくりとした構築環境の特徴でしょうか。
■リミテッド環境の特徴
上記の構築環境に比して、リミテッド環境はクリーチャー VS クリーチャーの交換が主体となります。
もちろん、リミテッド環境にも除去カードは存在しますが、構築のような全体除去は滅多に手に入りませんし、単体除去カードもドラフトでは卓のメンバーとの取り合いになりやすいため好きなだけ入れることはできません。
そのため、クリーチャー同士で戦う機会が構築環境よりも明らかに多く、これにより鍔迫り合いのような拮抗が起きやすいのです。
「鍔迫り合い」「拮抗」という言葉は少々曖昧なので定量化すると、「1:1でのクリーチャー・カード同士の交換(以下、1:1交換)」とでも表現しましょうか。
そして、リミテッド環境では構築環境ほどカードパワーの高いカード(ボムレア)に出くわしません。
したがって、こういったカードによる1:2以上でのカードの交換(以下、1:2交換、等)は容易には発生しにくくなっています。
ではどのようにしてリミテッド環境で勝つのか?
ここで本項のテーマであるコンバットを大きく活用することになります。
例として、以下のように自分の場に3/3のクリーチャー(以下、単に3/3)が1体、相手の場に2/2のクリーチャー(以下、単に2/2)が2体いる状況を想定しましょう。
この状況で(良いコンバットではありませんが)3/3で自分が攻撃した場合、相手は2体の2/2で3/3をブロックしてくると思われます。
このブロック成立後、お互いに何もしなければ自分の3/3と相手の2/2がともに死亡します。
これは所謂1:1交換です。
※正確には、より大きいクリーチャーを失った自分の方が若干不利な交換(1.2:1交換?)と言えそうです。
一方で、この状況で自分が3/3に《巨大化》を撃ったとしたらどうでしょう。
《巨大化》の+3/+3修正により、3/3は6/6になります。
相手が対応して何もしなければ、自分は《巨大化》1枚を使用したのに対し、相手は2体の2/2を失っており、1:2交換が成立しています。
したがって、この状況での《巨大化》はレア顔負けのカードパワーであると言えます。
しかしながら相手もただで負けてはいられません。
例えば、自分の《巨大化》キャストに対応して、3/3に《稲妻の一撃》を撃ってきたとしたらどうでしょう。
今度は相手が《稲妻の一撃》を使用しただけで、自分の3/3と《巨大化》が失われてしまい、相手の1:2交換が成立してしまいますね。
今度は《稲妻の一撃》がレア顔負けのカードパワーとなります。
レア並になるはずの《巨大化》を撃った自分としてはかなり失敗した(シャクられた)気分になると思います。
このようなコンバットに伴う駆け引き(コンバット・トリック)こそがリミテッドの醍醐味であり、ひいてはカードのポテンシャルを最大限に発揮できるという意味でもMtGの醍醐味であると筆者は思っております。
そして、除去カードもインスタントであればコンバット・トリックにも使えるため、非常に強力です。
非常に強力ゆえ、いつどこに除去を撃つか、がリミテッドならではの駆け引きとなり楽しいポイントであると思っています。
このように書くと「リミテッドは構築と違って難しそう…」と思われるかもしれませんが、寧ろ逆です。
クリーチャー同士の戦い・コンバットこそMTGの基本であり、本来は構築環境においても全プレイヤーが備えておくべきスキルなのです。
とは言え、多くのプレイヤーは構築環境からMTGを触り始めるので(筆者もそうでした)、人によってはコンバットの基本をあまり学ぶことなく、特定の構築デッキを使うことだけに特化した成長をしてしまいます。
それを否定する訳ではありませんが、構築でも当然コンバットの基本が活きるタイミングはあります。
例えば、現スタンダードにおいても《放浪皇》はコンバット・トリックとしても活用できる優秀なカードであり、この使い方で勝率に大きな差が出るはずです。
そしてコンバットの基本を学びやすい環境が、リミテッドにはあります。
様々なタイプの構築デッキを回す応用性を手に入れるためにも、リミテッドでコンバットの基本を身につけるのは効率的な手法だと筆者は思うのです。
■ジャンプインのすゝめ
ここからは少し筆者なりのリコメンドを含みます。
実は公式も大々的に扱っていませんが、MTGAにはジャンプインという初級者向けイベントが常設されています。
筆者はこのイベントが大好きです。
こちらのイベントは過去JumpStartという特殊セットで試された形式を継承しているもので、現在スタンダードで使用できるセットのカードプール内での構築済デッキをランダムで渡されて戦うものです。
この構築済デッキはちょうどリミテッド環境のデッキと同等くらいのカードパワーで構成されております。
対戦相手も同じ条件で戦っていますので、特殊なリミテッドフォーマットの一つと言ってもよいでしょう。
通常のリミテッドイベント(ドラフト・シールド)では一定回数負けてしまうとそれ以上遊べないため、初級者はジェムを損してしまうリスクからも敬遠してしまいがちです。
一方でこちらのジャンプインは何度負けても報酬は一定です。
さらに言えば、何度勝っても遊び続けることができるので、理論上は無限に練習し続けることができます。
カード資産集めの観点でも損しにくいイベントであり、特にリミテッドを遊んだことがない方に最初に筆者がお勧めしたいのがこちらのジャンプインです。
筆者と同様にこのJumpStart/ジャンプインを愛しているかめしばさんの記事も併せて掲載いたします。
また、わが師匠、てんてい。さんもジャンプインの魅力を動画化していますので、こちらもよろしければ是非ご視聴ください。
資産を効率的に増やせる
MTGAにおいて、リミテッドイベントは資産を集める上でも非常に効果的です。
この記事に目を通された方の中にも、実際に資産集め目的でリミテッドに触っている方は少なくないでしょう。
かく言う私も完全無課金のサブアカウントで毎月ミシック到達までドラフトを行っていますが、それだけで気づけばレアワイルドカード300枚超・神話レア100枚超は余っています。
また、勝手に報酬として各エキスパンションのパックを貰っているため、通常レアまではフルコンプした状態になっています。
当然、勝率が高いほどリミテッドイベントを多くプレイできるため資産は集まりやすいのですが、筆者はミシック到達以降ランク戦には参加しないので、ドラフトに参加する回数は平均月15~20回程度です。
その程度でも十分すぎるほどに資産が集まっていくようです。(ちゃんと計算はしていません)
このあたりをちゃんと計算された上で実践までされている方の記事を以下に掲載いたします。
記事では昨年新たに導入されたゴールデンパックとも比較した上で、リミテッドイベントへの参加の有効性を示しています。
また、ちょうど1年ほど前から毎月ミシック1200位以内になることでプレイイン・ポイントを20pt貰えるようになっています。
これはプレイイン1回参加する権利=4000ジェム相当です。
そしてこのプレイインに参加すれば、本来の目的である予選ウィークエンドへの参加権以外にも、勝利数に応じたジェムも報酬としてもらうことができます。
このジェムは馬鹿にできない量でして、一発で抜けられた場合は6000ジェム+予選ウィークエンドの報酬を受領できることになります。
そして、何より今のところリミテッドのランク戦の方が、構築のランク戦よりもミシック1200位以内に入りやすいのです!(当社比)
これに関しては十分なデータで示せませんし、1年ほど前と比べて構築との差は減ってきた実感はありますが、それでも難易度はかなり違うと思います。
初心者の方の当面の目標としてもリミテッドのミシックランクは丁度良いと思いますし、最終的には資産集めにも繋がると思って是非チャレンジください!
構築上級者プレイヤーへのすゝめ
ここからは筆者が語るのは大変おこがましいですが、構築上級者プレイヤーに向けたリミテッドのすゝめになります。
勝手ながら、最初にここでは上級者=毎月構築ミシック1200位以内レベルと定義させていただきます。
この定義には理由があります。
今やリミテ専の筆者も、かつては構築ランク戦(主にスタンダード)でミシックに到達していたことがあります。
しかしながら、腰を据えて構築環境を理解しようとしなかったこともあり、構築ランク戦で1200位以内に入ることはついに最後までありませんでした。
筆者としては構築ミシック1200位以内に安定して入れるプレイヤーは尊敬に値するため、ここで線引きさせていただきました。
以下、そのような方々に向けた提案・提言です。
コツさえ掴めばすぐに上達できる
いきなりですが、MTGA界にはyamiさんという著名なストリーマーがいらっしゃいます。
yamiさんと言えば第4回セカコロ優勝・ArenaCS複数回出場等、多数の実績のある、構築の超上級プレイヤーです。
筆者が紹介するまでもなくご存知の方は多いことでしょう。
そんなyamiさんですが、おそらく本格的にリミテッドに注力されたのは昨年後半なのではないかと思っております。
にも関わらず、ONEのシールドフォーマットで行われた今年2月のウィークエンド予選をDay1,2ともに完走し、ArenaCS出場権を得ています。
正直、筆者自身はこれに対して当時戦慄したのを覚えています。
上手い人は何をやっても上手いのかと感じ、リミテッドしかできない自分の存在意義に懐疑的になっていました。
ただ、今の私から言わせればこの結果は当然だと思っています。
なぜなら、構築で本当に結果を残せる人は既にMtGのプレイングの基本・イロハを修得済だからです。
リミテッドには構築と異なるコツ・クセがありますが、そこさえ認識できてしまえばあとは通常通りのプレイングをするだけでそのプレイヤーはもうリミテ強者なのです。
「初心者へのすゝめ」の内容と矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、コンバットを含めたプレイングをリミテッドで学ばなければならない訳ではありません。
構築環境でしっかりとした基礎を備えている上級者の方は、是非リミテッドにチャレンジしてみてください、無双できますよ。
本題から若干外れますが、私自身もリミテッドに本腰を据えて取り組み始めてからはまだ2年弱の新参者です。
初めてミシックランクに到達したのはSTX期 (2021/5)、アリーナオープンで初めて$2000インマネしたのはVOW期 (2021/12) とはいえ、この頃は17landsのデータにほとんど頼らずにプレイしておりました。
VOWでのアリーナオープンインマネを期に、NEO以降は17landsデータも積極的に活用してリミテのコツも理解しだすと、勝率はみるみる安定していきました。(平均勝率55%程度→70%弱)
2022/09以降はゆる速というコミュニティでの意見交換もさせていただくようになり、計5回のアリーナオープンインマネを経験できたのは良い思い出です。
ここで筆者自身を例えに出したのは、リミテッドのコツさえつかめばすぐに上達する、の「すぐに」を伝えたかったためです。
筆者なぞプレイングの基礎も若干危ういのにコレですので、構築の腕自慢の方こそリミテで実力を発揮するチャンスがあると思っています。
そして、リミテの「コツ」の部分については最近鮫梨ジルさんが大作の記事を書かれています。
是非こちらをご一読の上、腕試ししていただければと思います。
誰よりも早く構築の強カードに気づける
《鏡割りの寓話》《婚礼の発表》《聖域の番人》《多元宇宙の突破》
これらの構築級パワーカードには共通点が2つあります。
1つ目に、リリース初動から次第に評価を上げていったこと。
そして2つ目に、リミテッドでボムレアであったこと、です。
この2つの共通点は非常に面白いです。
特に《鏡割りの寓話》においてこの特徴が顕著に表れていたので、例に挙げます。
初動評価では3章の発動が遅すぎて見えたため低評価だったものの、リミテッドでは出せば勝つと言えるほど高い指標を叩き出し、最弱カラーの赤にも関わらず通常レアGIHWR TOPという偉業を成し遂げました。
この指標を参考にしたかまでは定かではありませんが、まずアルケミー構築のラクドスミッドレンジで試験的に採用されると、途端にスタンダードでも採用され始め…その後の活躍(と終焉)は語るまでもないかと思います。
上記例が示す通り、このような初動では評価しきれない構築環境の隠れた強カードを探す上でも、リミテッドは役に立ちうるのです。
リミテッドは様々なカードとの相互作用・シナジーが生まれるため、既存の構築環境を遊ぶだけでは気づきにくいカードのポテンシャルを知る場にもなると思うのです。
大会賞金が魅力的
MTGAにはアプリ内だけで完結する賞金制大会:アリーナオープンが存在します。
こちらの大会ですが、なんと2023年からはすべてリミテッド・フォーマットだけで行われることが発表されています。
大会は年10回開催されるとのことで、リミテッドに触れていればかなり多くの賞金獲得機会があることになります。
おそらくこれは運営として、
・テーブルトップ → 構築メイン
・オンライン(MTGA) → リミテッドメイン
にしていきたい方針なのだと推測しております。
オンラインを主戦場としている構築プレイヤーの方にとっては、オンライン大会が減る傾向にあるのは寂しいことかもしれません。
しかしながら、前項にも記載の通りリミテッドを始めれば十分上位に入れるポテンシャルがあると思いますので、これを機会にぜひリミテッドにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
最高$2,000の賞金はテーブルトップを含めてもなかなかない設定だと思いますので、かなりのモチベーションになると思います。
また、公式主催のアリーナオープン以外に、ユーザー主催の草の根リミテッド大会も盛んに行われております。
筆者が運営にも携わったおだんごさん主催の-●●●-杯(おだんご杯)や、葉寺愛祢さん主催で毎週開催されているはでらCSの大型大会は、ともに賞金設定が高額かつ参加者のレベルも高く、入賞実績としても十分に箔がつくと思います。
かくいう私も、リミテッドにハマり配信まで始めた発端は、アリーナオープンでのインマネです。
インマネは実績としてプロフィールに記載しやすいですし、賞金という定量的な指標もあるので目標としても優れています。
(私は獲得賞金総額$10,000を超えることが長らく活動のモチベーションになっていました。)
特にインマネ経験がまだない方にとってはプロフィールに載せることが良い目標になるので、是非これらの大会に積極的に参加いただければと思います。
配信者へのすゝめ
ここからは、既にMTGAの配信をしている方や、今後配信を考えている方に向けたテーマになります。
また、今は配信を考えていない方も、もしかしたらこれを読んで配信してみようかな、と思うかも知れませんのでぜひ読んでください!
リミテッドは企画が簡単
私は2022年3月から約1年半、ほぼリミテッドのみの配信をしてきました。
最終的な配信回数は200回程度でして、ある程度継続して配信できたと自負しております。
これだけ配信を継続できた理由の一つとして、リミテッドはネタに困らないことが大きかったと思います。
構築の場合は握るデッキを配信毎に変えたりしないと、どうしても視聴者目線で過去の配信との違いが見えにくく、同時視聴者数を維持するのが難しいかもしれません。
ただ、そのために様々なデッキを考える・プレイするとなると、配信者側の負担も大きくなります。
もちろん、デッキを考えるプロセスを楽しめる配信者であれば継続して配信できるでしょうが、義務感に駆られてしまって配信頻度が下がるとしたらそれはとても勿体ないことです。
そんな方におすすめなのがリミテッド配信です。
筆者自身そうでしたが、配信前に当日の配信準備はほとんど行わずに1年半やってきました。
(サムネイルと概要欄くらいしか毎回変えていません)
ありがたいことにMTGAでは何らかのリミテッドイベントは常設されていますし、イベントに参加さえできれば毎回違うデッキで戦えるのがリミテッドの魅力です。
リピーター視聴者も毎回異なるタイプのデッキで戦う配信者を自然に見ることができるため、視聴者の満足度も高めやすいと筆者は思います。
視聴者が配信を見続ける理由がある
また、デッキリストのコピーができてしまう構築と比べると、リミテッド(特にドラフト)はデッキを作る前のピックというプロセスがあるため、配信者がどのようにピックしているかに関心が向けられます。
配信者と同じようなデッキを作るためには同じようなピックができないといけないため、ピックを最初から最後まで見てくれる視聴者は多く、視聴者の継続視聴に貢献しやすいフォーマットだと感じています。
特に環境初期ほど、視聴者は「自分のイベントでできるだけジェムを損したくない」という思いが働きやすいため、(悪い言葉ですが)人柱として配信者のピックには注目が集まりやすいです。
視聴者数を稼ぐには、アーリーアクセスを含めた環境初期に他の配信者以上に精力的に配信し、強そうなアーキタイプ(色)以外の形にもトライするのは効果的だと思います。
また、アリーナオープンやキューブドラフトなど、視聴者自身が参加するには参加費が高い・勿体無いと感じるイベントほど、同接は伸びやすい傾向だったことも付記します。
競合が少ない
そして何より、今はまだリミテッドを多く配信している配信者が多くないため、競合が少なく差別化しやすい(ブルーオーシャン)です。
構築の場合は配信(LIVE)ではなくデッキ紹介動画も多く投稿されていますので構造上それらとも競合しやすいですが、リミテッドは上記の通りピックも重要なことから競合はほぼ配信のみとなります。
有名プロも不定期でリミテッドの配信を行っていますが、リミテッド専門で配信を行っているチャンネルはそう多くないため、今はそこまでの差別化がなくとも需要のある絶好の環境だと思っております。
ちなみに、筆者のYouTubeチャンネルではリミテッドの配信を精力的にされているチャンネルをリスト化しています。
どこまで見て下さっている方がいるかは分かりませんが、これからリミテッドの配信をYouTubeで精力的に行おうと思っている方は、筆者に声をかけていただければこちらのリストに追加していきます。
筆者からTwitter等での拡散もぜひしていきたいので、お気軽にお声かけ頂ければと思います。
MTGを知らない方へのすゝめ
最後に、MTG以外の方々にも目を向けたテーマで語りたいと思います。
いずれも筆者がMTG以外に好きなゲームでして、それらを好んでいる方はMTGのリミテッドも好きになるだろう、という妄想の下で書いております。
麻雀好きはMTGドラフトをやろう
私は麻雀が好きです。
強くはないですが細かい点数計算以外のルールは把握しており、オンラインで無限に楽しめるくらいには好きです。
ちなみに中国式もルールは分かりますが、専ら日本式で遊びます。
実は最近雀魂を始めてみたところだったりします。(まだ雀士です)
以前もオンライン麻雀の天鳳を遊んでいたことがあり、その頃は7段まで上げることができました。
そんな筆者目線で麻雀とMTGのドラフト(以下、単にドラフト)の共通点を挙げてみます。
テキトーに書いているので異論は大いに受け付けます。
■ツモ・鳴き(麻雀) ≒ ピック(ドラフト)
麻雀ではツモ(自摸)や鳴きによって手牌に必要牌を増やしていきますが、ドラフトでこれに相当する行為がピックです。
ツモが完全にランダムであり、選択性のある鳴きにデメリットが伴うことと比べると、ドラフトのピックは1ピック当たり最大15個もの選択肢が用意されています。
これによりいわゆる手牌(デッキ)の自由度が高くなり、ゲーム性の向上にも寄与していると感じます。
■効率良く和了を目指す(麻雀) ≒ 構築(ドラフト)
麻雀では特に序盤ほど和了(上がり)を目指して手牌を改善していきますが、ドラフトにおいてもピックしていったカードからデッキの最終形を考える「構築」が重要です。
麻雀ではタンヤオとチャンタは両立しなかったり、平和とトイトイを両方睨んでプレイするのは難しいですが、
同様にドラフトでもカードの強さだけでなくマナ総量や色、シナジーを意識しながらピックしないと、中々良いデッキにはなりません。
■相手の手牌を読んで切る(麻雀) ≒ 卓読み(ドラフト)
そして、麻雀では中盤以降は相手の手牌を読みながらプレイすると思います。
相手の捨て牌から、「安牌は何か」「安牌が切れなければスジはあるか」「染めていそうか」等、できる限り自分が振り込まないようプレイするのが麻雀の醍醐味の一つだと思います。
ドラフトで捨て牌に相当するのが、2巡目以降のパックです。
ドラフトでは実に最大14枚ものカードが捨て牌として上家から流れてきますので、それらの情報から相手がどのようなデッキを組んでいるか想像するのはとても楽しいです。
筆者にとって麻雀とドラフトの大きな違いは以下3点です。
・麻雀は局によって「降りる」ことができるが、ドラフトは降りられない。(勿論、プロツアー等で2勝1敗すれば十分、ということはありますが)
・麻雀は拾ったすべての牌を使わないと上がれない(勝てない)が、ドラフトはデッキに入れない不要牌もピックできる。すなわち相手の邪魔をするカットがしやすい。
・最終的な勝ち負けは手牌・デッキの強さだけでなく、プレイングでも決まる。
このような違いがドラフトの複雑性を生み出しており、筆者が沼に嵌った理由でもあります。
麻雀好きな方、是非MTGドラフトを遊んでみませんか?
ドミニオン好きはMTGシールドをやろう
麻雀ほどメジャーなゲームではありませんが、筆者はドミニオンというゲームも好きです。
筆者はこのゲームの基本セットを少しやったことがある程度ではありますが、その斬新なルールに感銘を受けました。
筆者はドミニオンやり込み勢ではありませんしルールについて詳しく述べるのはここでは割愛しますが、筆者目線ではドミニオンとMTGのシールド(以下、単にシールド)に共通点があると感じます。
前項と同じくドミニオンとシールドの共通点についてつらつらと記します。
■プールからゲームプラン考える(ドミニオン) ≒ メイン構築(シールド)
ドミニオンは上手い人ほど、カードプールが配られた時点で「どのように勝つか」が見えてくると聞きます。
まだ私は全くその域には達していませんが、《銀貨》《金貨》ばかり買う戦略や、《村》《鍛冶屋》コンボでデッキを引き切る戦略があることくらいは知っています。
その上でシールドは近いゲーム性があると思っております。
与えられたカードプールの中から最も強いデッキ(戦略)を探す点で、シールドのメインデッキを構築するプロセスがこれに相当するかな、と感じました。
■相手のゲームプランを読んで戦略変える(ドミニオン) ≒ サイド構築(シールド)
また、ドミニオンでは自分の手番順や初手の引き・相手のプレイングによっても戦略を変える必要があると聞いています。
このような体験はまさにシールドのサイドボーディングに似ていると思います。
BO3シールドの場合、構築やドラフトと異なりサイドボード枚数がはるかに多いため、デッキの色や戦略までがらっと入れ替えることができます。
これをアグレッシブサイドボーディングとも呼びますが、これがもっとも効果的に行えるのがシールドの醍醐味の一つだと筆者は思っております。
ドミニオン好きの方はこのシールドのアグレッシブサイドボーディングを好む方が多いと妄想しております。
プール公開制のBO3シールドで行われる-●●●-杯はまさにこのアグレッシブサイドボーディングの応酬が見られるため、ぜひアーカイブ視聴いただき、このシールドの面白さを堪能いただきたいです。
リミテッダーへのすゝめ
※本項は7/13に追記しました。
リミテッダー=リミテッドが既に大好きな人のことです。
なぜわざわざこんな項を追記までして書くのか?
それは、未来の筆者自身にも向けた内容でもあるからです。
人間誰しも変化は訪れます。
その変化は外部要因(環境)であったり、内部要因(心情)であったり、色々あるでしょう。
そんな中で今好きなものから離れなければならないときもあるかもしれません。
ただ、そんなときにリミテッダーの皆さんに伝えたい言葉があります。
受け売りですが、実際に何度も離れて戻ってきたおだんごさんの言葉が一番説得力があります。
一度離れてもリミテッドは毎セット環境が変わるので、戻ってくるハードルがとても低いのです。
実際に戻ってきてすぐに活躍されているリミテッダーも何名も見てきました。
かくいう筆者も今までよりはリミテッドから少し距離を置くことになりそうです。
それでも心の中ではリミテ愛を失わず、また全力でリミテッドに・MTGに向き合える日が来ることを心待ちにしたいと思います。
おわりに
ここまで読んでくださった方、誠にありがとうございます。
あわよくば、この記事を読んで近い思いを持ってくれた方が、リミテッドの普及・配信活動を始めて下さることを願っております。
また、皆さんとのコミュニケーション用のDiscordサーバを開設しましたので、こちらにもお気軽にご入室ください!
リミテに関する質問や議論、中には指導してくれる方もいらっしゃいます!
いずれ配信活動を終了する筆者の将来的な居場所にしたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
それでは!またいつかどこかでお会いしましょう!
バイバイ、さよなら、再見✨
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