十種競技(デカスロン) 予選攻略法
はじめに
こんにちは!
いつもポジティブ、山辺カフカです!
YouTubeでリミテッド専門の配信をしている者です💕
今後ともよろしくお願いいたします。
いつもの自己紹介はさておき、
筆者は普段は新セットのリリース前後で環境予想・反省会記事を執筆しております。
ただ、今回は少し毛色を変えて、来る十種競技(デカスロン)イベントの攻略法を考察した記事になります。
十種競技イベントのルール・概要や景品については下記の大やけどした節約家さんの動画が非常に分かりやすいので是非ご視聴ください。
昨年も年末年始に行われていたイベントで、ここでしか貰えないアバター等が将来の強者判定機になる面白いイベントです。
前回は筆者も運良く完走し神ジェイスアバターをGETできたので、今年も何とかフェイジアバターをGETしたいです!
(12/31追記)
本記事の内容の一部を動画化しました!
少し長い記事なので、読むのが億劫な方はこちらも是非ご視聴ください…!
予選各競技について
本記事では、この十種競技イベントの予選に当たる10種目について、それぞれどのような対策を打っていくべきか、現時点での情報を元に簡単に解説していこうと思います。
①ジャンプイン:1/2(月)~1/4(水)
最初の予選イベントはジャンプイン。
常設イベントと同様に、20枚入りのテーマパック2種を組み合わせた即席デッキで戦うイベントで、一種のリミテッドに近いフォーマットです。
テーマパックはランダムに選ばれる3種の候補パックから順番に1つずつ選択していきます。
常設イベントは勝敗に関係なく勝ち数に応じて報酬が貰えるので、筆者としてはリミテッドのコンバットの練習になる良いイベントだと思っております。
しかしながら、競技性はいささか疑問です。
出るパックの組み合わせによってはカードパワーが低くなることは避けられないので、ある程度運ゲーと割り切って取り組むのが良さそうです。
一応常設ジャンプインのレアカードリストを纏めてくださっているNoRiさんのツイートがありましたので、こちらに掲載させていただきます。
また、MTG Coonさんのまとめにはコモン・アンコモン含めたデッキリストへのリンクも貼られていますので、詳細に確認されたい方はこちらから参照ください。
レア以外のプールもかなり大切なので、強さを判断するにはかなり詳細に精査する必要がありますが、レアのプールを見るだけでも、神話レアの出現率が低いことも加味すると外れパックのように見えるものはいくつかあり、これらは避けた方が良さそうです。
また、マナベースが貧弱なことから多色パックを選ぶと少々不利になりやすい傾向にあります。
(以下、1/3追記)
筆者は「蘇生した」(レアは《ギックスの命令》)と「ゾンビ」(レアは《首無し騎士》)を組み合わせた青黒のミッドレンジ寄りのデッキで無事本垢は7勝完走できました。
また、サブ垢でも配信中に「侍」(レアは《永岩城の修繕》)と「兵士」(レアは《包囲の古参兵》)を組み合わせた青白アグロで完走できました。
実際にイベントを体験して感じたのは、1パック目の色に合う多色デッキを2パック目に選ぶのはむしろ推奨、ということでしょうか。
多色デッキの方が採用カードのカードパワーが高い傾向が見られており、最終的に2色に抑えられる分には色事故リスクはそこまで上がらないためです。
また、以下の多色パックは太字のレアが強すぎるため十分初手級(1パック目で選択)と言えると思います。その場合は三色デッキになるのを避けるために一方の色が合うパックを優先して2パック目に取る方が良さそうです。
実際のイベント体験に基づいた考察をぞんびさんが以下の記事で言語化されているので、そちらも是非ご参照ください。
②ヒストリックパウパー:1/2(月)~1/4(水)
パウパー準拠のため《しつこい請願者》は禁止。
想定されるTier1は忍者でしょうか。
継続アドバンテージの取りにくいパウパーでは《深き刻の忍者》《月回路のハッカー》のアドバンテージ源8枚体制は非常に強力で、以前よりこのフォーマットの強力なデッキとして名を馳せていました。
以下にリミテchさん考案のイゼット忍者の参考リストを掲載します。
※なお、デッキリストのインポートは添付のテキストファイル(英語版)からを推奨します。MTGA上の言語をEnglishに変更した後、テキストファイルの中身をコピー&ペーストすれば正しくインポートできるはずです。
対抗馬は緑単アグロと思っています。
こちらは最近《エルフの神秘家》が増えた関係で、《ラノワールのエルフ》と併せて1マナのマナクリ8枚体制を敷けるため、早期に圧倒的なサイズでねじ伏せられるポテンシャルがありそうです。
原根健太さんのリストを元にした参考デッキリストを以下に掲載します。
②'アルケミーパウパー (1/2追記)
蓋を開けてみたところ、ヒストリックではなくアルケミーのカードプールでのパウパーイベントとして開催されております。
過去にイベントでもこの環境でパウパーが開催されたことはなく、完全に盲点でした😂
アルケミーパウパーに含まれるカードプールは以下の範囲です。
スタンダード範囲のエキスパンション
アルケミーホライゾン:バルダーズゲート(以下、HBG)
アリーナ専用カード
1点目はスタンダードのカードです。
ニューカペナの街角(以下、SNC)の一部のコモンカードは、次元転移ドラフトという形で一度アルケミー専用の再調整がされているものもあるのですが、今回はその再調整前の能力(紙と同じ)になっているので安心ですね。
2点目は昨年7月に実装されたHBGのカードです。
HBGはリミテ環境の調整のために一部のコモンカードの能力の再調整が行われましたが、こちらも再調整前の能力であることに注意してください。
例えば《祝福のヒポグリフ》の出来事面である《ティアの祝福》は、再調整でマナコストが(W)→(1)(W)に増加しましたが、今回は再調整前のマナコスト:(W)となっています。
3点目はそこまでカードパワーの高いカードは含まれませんが、主たるところでは《ショック》《雲族の予見者》《翼ある言葉》《送還》《剣術の名手》あたりが含まれることを認識しておきましょう。
既にいくつも完走報告が上がっているため、代表的なデッキリストを紹介させていただきます。
1つ目はラクドスサクリファイスです。
筆者もやおよろずさん考案の下記リストで本垢は完走しました。
構築級の除去である《電圧のうねり》や《よろめく怪異》✕《命取りの論争》ギミックを搭載し、赤デルバーこと《ゴブリンの爆風走り》や大きくなった《ギックスの潜入者》で殴り勝つデッキです。
アルケミー:バルダーズゲートで最強コモンだった《ギルド公認のこそ泥》がなぜかナーフ前なのも嬉しいポイントです。
後述する対白単アグロには怪異の-1/-1モードが偉く、対赤単アグロにはアドバンテージとフェッチランドのゲインで戦う形です。
2つ目には白単アグロをオススメします。
たくわんさんがTwitterに上げられていたリストを紹介します。
アドバンテージを取り続けるという観点では一番優れたデッキでして、3マナ域8枚のライフゲインも赤単相手には染みます。
どうやら現在はメタが回ってこの白単が環境を支配しているようです。
白単ミラーを意識した構築は上記ぞんびさんの記事に掲載されていますのでそちらもご参照ください。
3つ目に手前味噌ですが筆者考案のデッキも紹介させてください。
2つ目の白単アグロがミラーで地獄絵図のようになるため、白単に強そうな黒のカードとハイブリッドさせたオルゾフアグロに仕立てました。
具体的には相手の白単のタフ1に睨みの利く《よろめく怪異》に加え、タフ2以上のカードを立てながらカード・ライフ両面でアドが取れる《コウモリの急使》と《橋桁のうすのろ》を採用しています。
対白単には《貴族の不面目》を確実に相手の《不動のユニコーン》に当てながら、うすのろ奇襲やコウモリループで先にライフを詰めていけば有利に動けました。
筆者はサブ垢でこちらのデッキで7-1完走しました。
また、ずべりちゃんにもこちらのデッキを回していただき、無事完走されていました。
③混合ドミナリアシールド:1/5(木)~1/7(土)
旧ドミナリア(以下、DOM)・団結のドミナリア(以下、DMU)・兄弟戦争(以下、BRO)を2パックずつ採用した、混合シールドフォーマット。
各環境のシールド環境概要は以下の通り。
旧ドミナリア(DOM)
環境速度:超低速
メカニズム:歴史的(伝説・アーティファクト・英雄譚)、キッカー
カードパワー:低(一部ボムレア・アンコ除く)
色別強さ:白>青≒黒>赤≒緑
団結のドミナリア(DMU)
環境速度:低速
メカニズム:版図、後援、キッカー、英雄譚
カードパワー:高
色別強さ:白≒黒≒赤>青≒緑(色別の差は比較的小さい)
兄弟戦争(BRO)
環境速度:中速~高速
メカニズム:試作、蘇生、パワーストーン
カードパワー:高
色別強さ:色別の差異ほぼ無し
特に環境速度がどのようになるかが重要そうで、DOM・DMUという遅い環境の代表格のようなフォーマットを、比較的速いBROがどれだけ引っ張れるかというところ。
通常のシールド以上に強いアーキタイプデッキを組みにくいことからも、筆者予想としては概ね遅い環境になるのではないかと思っています。
他に根拠として、各環境にマナフラ受けとなるメカニズムが存在することも挙げておきます。(キッカー・試作)
上記マナフラ受けを除いた横断的なメカニズムとしては、DOMの歴史的+BROに多数存在するアーティファクト、が真っ先に思いつくところでしょうか。
DOMの勝ち組カラーが歴史的アーキタイプのエスパーカラーである点からも、一定の存在感はありそうです。
また、DMUの後援とBROの蘇生の相性が良いことも特筆すべき点です。
蘇生自体が単純に強力なキーワードであり、その応用が増えるのはアグロの可能性を高めます。
その他の全体所感としては、DOMだけはコモンのカードパワーが非常に低いため、それらをいかに避けてデッキを組めるかが焦点になりそうです。
DMU・BROともに比較的色別の強弱の差が小さい環境なのは嬉しく、プールによる当たり外れの差を緩和してくれます。
一方で、DOMもBROもコモンの除去カード(特にインスタント)の質は少々低いため、優秀な除去をDMUに頼りがちになりそうです。
筆者自身はカード・アドバンテージを稼いでいくタイプのデッキを好むので、エスパーミッドレンジ~コントロールを試してみたいと思っております。
(1/5追記)
無事、緑白t黒のデッキで一発7-1完走することができました。
筆者所感ではやはり想定通り遅い環境のように感じました。
引いたレアのうち《巨竜戦争》は非常に強力で、特に対アグロには輝くカードなのですが、他の赤のカードが《双頭巨人》含め今一つでタッチにも向かないため、今回はアグロも少ないと見込んで採用を見送りました。
その他、意識としては《ティタニアの命令》《鋼の熾天使》という1枚で勝ち切れる重量級カードを引けたため、そこまで引き延ばすための除去やしつこいクリーチャーを5マナ以下に採用しました。
後者のようなファッティを使い回すために《魂回収》《ガリ骨のボータック》をタッチし、《発掘象》まで採用しました。
また、こちらのイベント(&④Gift bag紋章)についてもぞんびさんによる考察記事が新しく上げられていますので、掲載させていただきます。
特に今回のシールド環境については筆者がまだ十分な考察に至っておらず、前評判とのGAPについても言及されており大変参考になりました!
最後に、先述のリミテchさん(Twitter名は道民さん)がこの環境のインスタント表をまとめてくださいましたので、こちらも是非参考になさってください。
④スタンダード+Gift bag紋章:1/5(木)~1/7(土)
お互いに以下の"Gift bag"紋章を得た状態でゲームが開始するスタンダード構築。
スタンダード準拠のため、《食肉鉤虐殺事件》は禁止ですので注意。
一度きりとはいえ宝物トークン生成モードが存在するため、基本的に先手有利なゲームになってしまうと思われます。
したがって、特に先手でこのマナ加速をしっかりと活かしやすい高速アグロがまず思いつく戦略でしょうか。
2ターン目に巻き返しの難しい3マナ域のクリーチャーを押し付けるのがベストですので、《選定された平和の番人》《輝かしい聖戦士、エーデリン》《包囲の古参兵》といったタレントを擁する白単アグロは真っ先に思いつきそうです。
《婚礼の発表》まで相性良いのはズル。
また、ほぼ一本足になりますが《鏡割りの寓話》が2ターン目に出るだけでゲームが終わりかねないので赤系アグロも候補に挙がりそうです。(ほんとこのカードダメだな…)
赤黒であれば他に生成されるアーティファクト・トークンでもシナジーを組みやすいのはGood。
対抗馬は上記アグロデッキをしっかりとメタって狩るミッドレンジor除去コンでしょうか。
ご存知《黙示録、シェオルドレッド》を3ターン目に着地できればアグロデッキ全般にかなり有利ですし、食物トークンの3点ゲインも無視できない追い風です。
パーミッションはマナ加速した動きを咎められれば強いものの、先手2ターン目に出る3マナクリーチャーを咎める手段がバウンスくらいしかないのはさすがに厳しそうですかね。
5C神の乱のような純粋なランプデッキも厳しそう。
参考までに筆者の考えたGift bag構築用の白単アグロデッキを載せておきます。
(1/5追記)
無事、上記白単アグロのリストで一発7-2完走することができました。
事前予想との違いとしては、予想以上にメタにパワーストーン系ランプが存在します。
多くのランプ系デッキが《兄弟仲の終焉》を4積みし、中には《スランの蜘蛛》まで入れてきているため、終焉が届くまでにタフネス4を作る動きや蜘蛛を越えるためにパワー4を作る動きを意識すると良いです。
また、《新ベナリアの守護者》を1ターン目に置く動きも予想以上に強いため、初手によっては2ターン目3マナ展開以外の戦略として意識しましょう。
ピン刺しの《日金の歩哨》を含めすべてのカードが一度は活躍したためデッキリストに満足はしております。
改善できる点としては、宝物のお蔭で事故率は低く《剛胆な敵対者》等のマナフラ受けは相手の蜘蛛のパワーストーンでも払えるため、土地をもう1枚くらい切り詰めて終焉に強い《セラの模範》や《夜明けの空、猗旺》あたりをピン刺ししてもよいかもしれません。
また、《水晶の岩屋》と宝物・パワーストーンを当てにすれば、本体火力を撃てる《怒りの大天使》も試す価値はありそうです。
パワーストーン系ランプは様々なデッキでの完走報告が上がっていますが、直近は有名なRobert Taylorさん紹介の下記リストが一番試されているようです。
こちらのリストの特徴として、《兄弟仲の終焉》を採用せずに自分の展開(パワーストーン生成)を最優先する形となっています。
また、《シタヌールの重鎮》が紋章により即刻マナクリーチャーとなる点も見逃せません。
展開力・爆発力は環境髄一であり、試す・試さないは別としてもメタの中心となるデッキと思われますので是非参考になさってください。
最後に、意欲的なリストとしてすらにんさんの考案された青単クロパを紹介させてください。
こちらのリストはかなり挑戦的なカードを含んでおり、それでいて非常に強いので筆者も感動を覚えました。
考案者ではありませんが、勝手ながら各カードの採用理由について解説させてください。
《攪乱プロトコル》は紋章を強く意識した非常にスマートな環境の解の一つだと思います。最後まで残りやすい食物トークンを活用した実質《対抗呪文》は単純に強力なだけでなく、相手の返しの《かき消し》のためのマナ確保にも一役買います。
《飲み込む潮》はこの環境のメタ中心であるパワーストーン系ランプを強く意識した、こちらも面白いカードだと思います。相手のフィニッシャー到着の計算を大きく狂わせながら、こちらはフィニッシャー1体で十分なので攻撃の手を緩めずに済みます。破壊不能でしかケアできない白単アグロにも効きますしね。
《渦巻く霧の行進》を《下支え》の代わりに採用している理由について、以下3点筆者なりに推察しました。いずれにしてもこの環境の理解度が高いからこその採用と見られます。
①メタにインスタント除去が減っているため《下支え》の利点は活かしにくく、むしろ増えている《ファイレクシアの門》や《家の焼き払い》のような全体除去に対する解として特に効果的
②《スランの蜘蛛》のような厄介なブロッカー排除にも使える
③弱点である白単の《スレイベンの守護者、サリア》に対して青1マナで動ける(宝物のみで済む)《知識の流れ》は概ね5枚目以降の《発見の渇望》としての採用と見られますが、ディスカードが《傲慢なジン》のパンプや《トレイリアの海蛇》の軽量化とも相性が良い点も見逃せません。対ランプでは馬鹿にならないアドバンテージも稼げます。
⑤兄弟戦争BO3ドラフト:1/8(日)~1/10(火)
特に何の変哲もない兄弟戦争マッチドラフト。
以下に過去の筆者の環境理解記事を掲載させていただきます。
レアリティ別のカード個別評価(Tier list)も載せております。
(1/9追記)
筆者は配信中にボロスアグロで無事5-1完走することができました。
ピック方針等、よろしければ配信アーカイブもご参照ください。
⑥アルケミー:1/8(日)~1/10(火)
こちらも特に何の変哲もないアルケミー構築。
ちょうど1月の予選ウィークエンドのフォーマットでもあるため、良い腕試しの場になりそうです。
Tier1級のデッキは、筆者の理解では以下のようなイメージです。
赤単アグロ
白単アグロ
ゴブリンアグロ(赤単 or 赤黒)
ラクドスサクリファイス
ラクドスミッドレンジ
黒単ミッドレンジ
青黒系コントロール
ナヤお祭り騒ぎ
このうち青黒系に当たるエスパーコントロールは《運命の占者》がナーフされたものの、アルケミー:兄弟戦争にて《時計技師、ルスコ》という強化を得ております。このカードを活用するためにグリクシスやスゥルタイカラーのデッキも検討されてきていますね。
また、《波の巨人、クルシアス》を主軸に据えたタイプのラクドスミッドレンジも結果を残し始めていますね。
個人的にはアルケミー兄弟戦争にて新たに登場した《暗黒時代の後継、ジャーシル》を主軸に据え、新たな反復カードである《危険な反復》も採用したジャンドやティムールカラーのミッドレンジにも可能性を感じております。
holdlinさん考案のエスパーコントロール、il Delmoさん考案のラクドスミッドレンジ、筆者考案のジャンドミッドレンジの参考デッキリストをそれぞれ掲載します。
(1/9追記)
筆者は配信中に上記ジャンドミッドレンジで無事7-2完走することができました。
ただし、環境最初期ということで対戦相手の練度(主に構築)が決して高くなく、それに救われた形にも見えます。
一戦(対ナヤお祭り騒ぎ)はMTG Arenaの優先権仕様に泣いたものの、もう一戦(対ラクドスミッドレンジ)は単純に力負けしたため、最善の構築だとは感じませんでした。
そんな中、先述のぞんびさんがクルシアス&ジャーシル型ジャンドミッドレンジのブラッシュアップをしていただき、エンジンは近いものの戦略を大きく変えたデッキリストに練り上げてくださいました。
詳細は以下のぞんびさんの記事を是非ご参照ください。
一言で申し上げれば、クルシアスで探すゴールを《黙示録、シェオルドレッド》ではなく《産業のタイタン》に変えた型です。
かくいう私も、本垢の方でこちらのぞんびさんリストを使用し、一発で7-1完走しております。(大変ありがとうございました!)
《産業のタイタン》を《部品の組み立て》で最速リアニする戦略でして、素打ちも十分見込めるのが強さの秘訣です。
何より現在の環境で《産業のタイタン》が刺さらない相手がほぼないと言っても過言ではなく、対アグロにはゲイン+トークン生成が、対ミッドレンジには《帰化》モードが強烈に刺さります。
余裕があるときは本体に盾カウンターを置くことで、《キキジキの鏡像》によるコピーへの牽制になる点も見逃せません。
デカスロン攻略に限らず1/14,15の予選ウィークエンドへの使用も十分検討できるリストと思っておりまして、BO3用のサイドプラン等もこれから考えたいと思います。
⑦ネオ神河Botドラフト:1/11(水)~1/13(金)
神河-輝ける世界-(以下、NEO)の所謂クイックドラフトと同じBotドラフトです。
NEOのクイックドラフトは青黒忍者を決め打ちでピックしていくのが当時は鉄板だったと記憶しております。
以下のおじょーゲームズさんのブログは決め打ちピックの参考になると思います。
BotドラフトなのでBotのピック方針に多少左右されてしまうのですが、まずは以前と変わっていない前提で、上記プランで進めるのが良さそうです。
(1/19追記)
忙しくて追記が全予選終了後となってしまいました…
予選期間中に先述のぞんびさんが競技⑦⑧についても記事を上げてくださっていたので掲載いたします。
筆者自身は最初に青黒忍者決め打ちをトライしたもののあと一歩及ばず、最終的には緑白エンチャントを握って通過しました。
筆者ががっつり推奨してしまった青黒忍者決め打ちが、今回のbot傾向にはあまりそぐわなかった可能性が高いです。筆者の記事に基づきずっと決め打ちしている方がいたら申し訳ございません。
ぞんびさんの上記記事でも触れられていますが、比較的緑が空きがちな傾向でしたので、私もその流れに乗って緑白に向かった形でした。
ただし、実際のところは緑白での完走報告自体は少なく、botドラフトとはいえ決め打ちせずにある程度卓(bot)の流れを読みながらのピックがbestだったと言えそうですね。
予想外しました~~~~
⑧BO3エクスプローラー:1/11(水)~1/13(金)
こちらも特に何の変哲もないエクスプローラー構築。
今のエクスプローラーのTierはしっかりと理解しておりませんが、Tier1級の強さのデッキは概ね以下のような理解です。
アゾリウスコントロール
グルール機体
セレズニア天使
白単人間
赤単アグロ
緑単信心
ラクドスミッドレンジ
青単スピリット
青単テンポ
特に太字の上位3デッキはパイオニアとほぼ同等のデッキが組めるため完成度も高く人気なようです。
とはいえメタが一強には絞られておらず、良環境なのかもしれません。
BO3ということでサイドからの対応力の高そうなアゾリウスコントロールが頭一つ抜けそうと予想します。
(1/19追記)
結論として、アゾリウスコントロールは環境の解としては正しかったようです。
上記リストはエクスプローラーの既存リストを基に筆者が改変したものですが、筆者の周りには下記のへいかさんのリストでの完走報告が多かったです。
かくいう筆者もこのリストに変えて一度トライしたのですが、出先でモバイル×中国な脆弱な回線に阻まれ、勝てる試合で回線切れ・時間切れして4-2敗退というストレスフルな体験をしました…
BO3のアゾリウスコントロールはモバイルで触るもんじゃないですね…
その後、残り時間が少ないこともあり筆者が頼らせていただいたのが、下記の二條舞衣さんのグルール機体です。
ぞんびさんの記事でも推奨されている通りこちらもTier1の一角でして、筆者も事前に有力なデッキタイプとして挙げておりました。
何より試合が早く終わるので快適と考え触ったところ、こちらで無事完走することができました!
この場をお借りして御礼申し上げます。
⑨全知ドラフト:1/14(土)~1/16(月)
お互いに《全知》と同じ能力の紋章を得た状態でゲームが始まる、異常なイベント。
加えて起動型能力のために、毎ターン1回だけ「(0): (W)(U)(B)(R)(G)を得る」能力を使える紋章も持っています。
また、以前と同じルールであれば、初手手札は3枚で一回のフリーマリガン権が付いています。
運ゲー要素は強めですが、一応ピック時のセオリーのようなものはあるので以下に羅列しておきます。
ドローは正義。対象が厳しい等でない限りほぼ無条件にドローと書いてあればピックして良い。複数枚ドローは神。
当然、色は無視。ただし、6マナ以上やダブルシンボル要求の起動型能力は簡単に使えないので注意。
アドを稼げるサルベージも悪くないが、積極的にクリーチャーを墓地に落とす手段(ルーティング等)は用意したい。スペルのサルベージは神。
5マナ以下かつシングルシンボルの起動型能力でアドを取れるシステムクリーチャーや置物も神。よほどでなければマナは大体余ります。
クリーチャーはフィニッシャー級のデカブツか出た瞬間にアドバンテージが確定するものに絞りたい。中途半端なクリーチャーは不要。
上記の背景から、クリーチャーの単体除去はおまけがない限り弱い。全体除去はアドバンテージを取りやすいのでOK。
確定打ち消し呪文(《取り消し》等)は神。相手の神呪文を咎められるので、原則単体除去よりも優先したい。マナ要求の不確定打ち消し呪文は通常使い物にならないので注意。
ハンデスは先手では神だが、後手では相手のハンドが残っていないこともままある。ルーティング等がなければ他の神呪文よりは優先しにくい。
通常の環境よりはるかに速攻が強い。特に全体速攻付与系は勝ち筋になるのでデッキコンセプトにしたいレベル。
すべてゼロマナなのでプールによっては時たま無限コンボが発生する。特にバウンス付きクリーチャーで自身をバウンスしてETB無限誘発、等は自然に狙いやすい。サルベージ付きクリーチャー×2+サクリ台等もよい。
(1/19追記)
競技⑨⑩についてもぞんびさんが詳説記事を上げていらっしゃいますので掲載いたします。
記事に挙げていたセオリーは概ね合っていたようで、筆者も本垢で一発完走できました!(サブ垢で少し沼ったのは秘密だ…)
事前に挙げておくべきだった点としては、全知紋章では「手札からしかゼロマナで唱えられない点」と、「奇襲・切除のような代替コストやキッカーのような追加コストもゼロマナにならない点」でしょうか。
筆者も最初勘違いしてプレミを連発しましたので、慣れるまでに時間がかかる点だったと思います。
ゲーム性はさておき体験としては楽しかったので、最終的には本垢・サブ垢合わせて4回完走しました(笑)
⑩最先端:1/14(土)~1/16(月)
SNC・DMU・BROのカードだけで戦う構築イベント。
逆に言えば、イニストラード:真夜中の狩り(以下、MID)、イニストラード:真紅の契り(以下、VOW)、そしてNEOのパワーカードが使えないスタンダードです。
この範囲で替えの利かなそうなカードと言えば以下のようなところでしょうか。
特に太字のカードは幅広く影響しそう。
もちろん食肉も禁止です。
スローランド一式
《溺神の信奉者、リーア》
《スレイベンの守護者、サリア》
《婚礼の発表》
《神聖なる憑依》
《不笑のソリン》
《引き裂く炎》
《結ばれた者、ハラナとアレイナ》
《放浪皇》
《絶望招来》
《鏡割りの寓話》
《熊野と渇苛斬の対峙》
《鬼流の金床》
《樹海の自然主義者》
《暁冠の麒麟》
《神の乱》
《継ぎ接ぎ自動機械》
《勢団の銀行破り》
《道路脇の聖遺》
これにより構築が実質不可能になったデッキは以下の通り。
セレズニアエンチャント:主力の大部分が退場するため構築不可
ラクドス金床:キーカードが退場するためコンセプト崩壊
5C神の乱:フィニッシャーが退場するためコンセプト崩壊
構築は可能でも弱体化を受けたのは以下の通り。
赤単アグロ:理想的ムーブである1T目熊野と、シェオル対策の引き裂く炎を中心に、キーカードが複数枚退場。アーティファクト型もNEOがないと厳しい。無謀なる衝動やチャンドラのようなリソース回復手段も抜ける。
ナヤ人間:到達点であったハラナとアレイナが抜けるため、コンセプトを少々変更する必要あり。除去手段である粗暴な聖戦士が抜けるのもこのデッキには痛い。
リアニメイト:リアニ先は無傷だが、釣竿である報復招来が抜けるため修復と充電の一本足になる。寓話という超優秀なルーターが抜ける穴も大きい。
エスパー系ミッドレンジ:婚礼や4マナPWが抜けており、銀行破りの抜けた穴もかなり大きい。コントロール寄りの構築では告別で流せなくなる。地味ながらデニックやスローランドがないのも痛い。
グリクシス系ミッドレンジ:寓話×税血の収穫者のセットや銀行破りが抜けた穴の補完が必要。スローランドがないのも痛い。
単色ミッドレンジ:上記銀行破りに加えリソース回復手段の道路脇の聖遺も抜ける。特に黒はソリン・絶望招来も失うためリソース回復手段に乏しくなる。
逆に被害の少ないデッキは以下の通り。
アゾリウス兵士:サリアや粗暴な聖戦士こそ抜けるが、キーカードの被害はゼロ。
黒単アグロ:アグロ系の黒のパーツはほとんど失っておらず、冥府の掌握は他の除去で代用可能。
青単クロパ:デルバーや考慮・発見の渇望等のドローカードは抜けるが、代用は可能か。
イゼットランプ:寓話の抜けた穴だけは大きいが、相対的に抜けるカードが少なく有利。
緑単ランプ:銀行破りや電圧改竄メカの抜けた穴はあるが、ランプ手段と到達点(地ならし屋・ティタニアの命令)は健在であり十分構築可能。
アゾリウス兵士で溢れそうな環境なので、サリアが抜けた分刺さりやすい《兄弟仲の終焉》でメタったイゼットランプあたりで挑みたいです。
以下に参考までに筆者考案のイゼットランプのデッキリストを掲載します。
(1/19追記)
筆者自身、記事の公約を無視して青白兵士で完走してしまいました(笑)
ただ、下記のように筆者のイゼットランプデッキでも完走報告を頂いており、非常に嬉しく思います…!
自分で試してなくて本当にすみません💦
実際のところ、青白兵士と並ぶかそれ以上に黒単ミッドレンジも高勝率を上げていたそうです。
詳しくは先述のぞんびさんの記事に記載されておりますが、狭いカードプールでシェオルドレッドを対処できるカードが減っていることが一因にありそうです。
おわりに
以上、予想の域を越えませんが現時点での各競技に対する筆者の所感を記載いたしました。
なお、決勝のデュプリケートシールドは全員が同一のカードプールで戦うという前代未聞のフォーマットです(!)
カードプールがまだ公開されていないため現時点では言及しにくいものの、非常に凝り甲斐のあるイベントで楽しみにしております!
プールが判明したら考察もしてみようかな・・・!
後でこちらの記事の内容をかいつまんでYouTubeで動画化も検討中です、よろしければチャンネル登録お願いします💕
(12/31追記)動画化しました!!
それでは、バイバイ、さよなら、再見!