2024年3月13日 禁止制限告知
告知日:2024年3月13日
スタンダード
・《偉大なる統一者、アトラクサ》 禁止
パイオニア
変更なし
モダン
変更なし
レガシー
変更なし
ヴィンテージ
変更なし
発効日
MTG Arena:2024年4月3日のみ
スタンダード
《偉大なる統一者、アトラクサ》
《偉大なる統一者、アトラクサ》が禁止となります。
前回のスタンダードの禁止において、私たちは《鏡割りの寓話》《勢団の銀行破り》《絶望招来》を環境から取り除きました。
そうすることで、ラクドス・カラーのミッドレンジをメタゲームから完全に排除することなく、許容できるレベルに戻しました。
それ以来、「ドメイン・ランプ」や「エスパー・ミッドレンジ」、「ゴルガリ・ミッドレンジ」、「グルール・アグロ」等がメタゲームに台頭してきました。
さらに最近では、『カルロフ邸殺人事件』の新カードの影響を受け、「ボロス召集」や「アゾリウス・コントロール」が結果を出し始めており、《陰謀の解明者》や《事件現場の分析者》を使用したコンボデッキも競技シーンに登場してきております。
「ドメイン・ランプ」デッキの使用率と勝率は妥当な範囲に収まっているとはいえ、このデッキはシンプルに《偉大なる統一者、アトラクサ》の誕生以来常にメタゲームの大きな構成要素となってきました。
7マナ且つ4色という色拘束により、本来はアトラクサはどのようなデッキでも唱えられるカードではありませんが、スタンダードの期間が2年から3年に延長されたことにより、各種トライオームに加えてスロウランド・有効色ファストランド・ペインランド、《魂の洞窟》、そして最新の諜報ランドとも同居することとなり、それを唱えることが私たちの想像以上に容易になってきました。
また、《偉大なる統一者、アトラクサ》の能力は手札から唱えられた場合に限られていないことにより、「ドメイン・ランプ」以外のデッキにおいてもその色拘束を無視して《ギックスの残虐》や《犯行現場の再現》等により踏み倒されることも多く、そのようなデッキにおいては事実上の勝利条件カードのように使われています。
《偉大なる統一者、アトラクサ》によりアクセスできるカードの範囲はとても広く、『機械兵団の進軍』でバトルが追加されてからはさらにその範囲が広がっています。
このデッキはいかなる状況にあっても脅威と対策を探してくることができ、この戦略を突破するのはかなり難しい場合があります。
これによりスタンダードのメタゲームでは、《ティシャーナの潮縛り》や《門衛のスラル》によりこの戦略を掻い潜ろうとするか、高速アグロ戦略によってこの戦略を無視しようとするかのどちらかになってしまい、事実上このデッキの存在がメタゲームを歪めています。
また、このデッキの安定性と強さは様々なタイプのフェアなミッドレンジ戦略が存在することをとても難しくしています。
加えて、いるだけで絆魂により攻撃を事実上抑制するアトラクサの能力は、このゲームの醍醐味であるコンバットが行われることを妨げている可能性があります。
最後に、スタンダードの期間が3年に延長されたにも関わらず、ほぼ全ての「ドメイン・ランプ」デッキの終着点として《偉大なる統一者、アトラクサ》が選ばれています。
これは、広がったカードプールにより多様なゲームプレイを生み出したいという私たちの意図に反しています。
アトラクサが存在することにより、7マナ以上の他の強力なカード ― 例えば《原初の征服者、エターリ》や《ファイレクシアへの門》のような ― がプレイされる機会が損なわれることは、私たちの期待するものではありませんでした。
現在は様々なデッキの台頭によりメタゲーム上のシェアが若干落ち込んでいますが、このデッキが長い間メタゲームを歪める影響力を持っていたのは明らかであり、これらの理由から《偉大なる統一者、アトラクサ》は禁止となります。
種明かし
以上、筆者の妄想・私怨でした。
《偉大なる統一者、アトラクサ》はまだスタンダードで使用可能です。
誤ってショップに駆け込むのはやめましょう。
最後まで読んでない方が悪いので補償請求は承りません。
しかしながら、私怨スタンダードにおいては実際に禁止されるかもしれません。
私怨スタンダードについては以下のエニィさんのツイートを参照。
禁止改定の予想をするの、楽しかったですよね!
実際には先日スタンダードの禁止・解禁ともにありませんでしたが、筆者はその予想も含めMTGの楽しみ方の一つ・エンターテイメントだと思っております。
共感いただけた方は、是非こちらの私怨スタンダード大会に参加してみましょう!
自分で告知文を書けるのはこの大会だけ!
(終)
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