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兄弟戦争 リミテ最速反省会(過大評価篇)

こんにちは!
いつもポジティブ、山辺カフカです!

今回も個別カードの反省会記事です。
環境理解についての反省をした前々回記事は↓から。
こちらに反省後のカード個別評価Tier listも載せています。

また、反省前のカード個別評価は↓から。

前回の過小評価篇記事は↓から。

本記事では問題の過大評価したカードについて纏めております。
具体的には、評点が2ランク以上下落(大外し)したものを反省対象にしております。

前提として、プレミアドラフト環境での評価としておりますのでご注意ください。
プレミアドラフトとシールドでは前々回記事でも触れた通り環境の速度感が異なり、特に今回はドラフトの反省点が多いためこのような前提としました。

なお、個別カードの再評価の際には自分の体験だけでなく、17landsのCard Ratingsデータも参照しています。

このデータには様々な指標が含まれていますが、私がよく参照するのはALSA (Average Last Seen At) と GIHWR (Games In Hand Win Rate) です。
前者は平均ピック順位の参考値(正確には異なりますが)に、後者はそのカードを引き込んでいるときの平均勝率を示します。

また、今回は色・アーキタイプ別の強弱評価も外していたこともあり、GP (Played in Deck) も参照しました。
こちらの指標はそのカードを入れたデッキの平均勝率を示しており、カード自体の強さに加え、強いデッキに入るかどうかという観点も含まれた指標になります。
例えば現時点のBROプレミアドラフト環境であれば、赤のカードは黒のカードより高いGP値になる傾向があります。

それでは早速反省開始!多いんだこれが…


《やり場のない悔恨》:A→C

環境理解記事にも記載した通り、マナコスト軽減効果を過大評価しました。
このカードはあくまで中盤以降に軽量除去に化けられるだけで、序盤は対アグロに撃てない/撃ちたくない除去です。
現時点でのプレミアドラフト環境のトレンド(アグロ優位)にも刺さりにくいと考え、勇気をもって2ランク下げました。
とはいえ貴重なインスタント・追放除去ですので、ボムレアケアとして黒系デッキに1枚は入れたい除去には違いありません。
シールド環境では依然として高く評価しています。

《トマクルの屑鉄鍛冶》:C→E

赤のカードは総じて下馬評より高い評価を得ている訳ですが、このカードは例外的に評価を下げてしまいました。
元々赤に貴重なアドバンテージ源として、アーティファクト+蘇生を主軸にしたデッキのキーパーツが成立すると見込んで高めに評価しましたが、実際には本体のアグロ性能が低く入れるデッキが見つかりにくい状況です。
アーティファクトを多めに積んでも打率はそこまで高くなく、外した時の3/3/2はさすがに物足りない性能です。

《溜め込むイトグモ》:C→E

珍しい接死×到達持ちということで対フライヤー性能を高く買っていたのですが、本命のメタが青白系のフライヤーよりも赤系アグロに移っており、タフネスの低さが故のテンポ損を起こしやすくなっています。
特に《採掘爆発》が刺さるのが一番の難点です。
今後、赤系アグロにサイズで勝る緑系アグロ~ミッドレンジが台頭してきた際には、同系+フライヤーに強いカードとして再評価されるかもしれません。

《錆ゴライアス》:C→E

このカードも想定よりゲーム速度が早まったことで評価を下げています。
役割の近い《岩枝のゴーレム》が対アグロ性能で評価をむしろ上げたのも向かい風で、ほとんど完成体で出すことが望めないこちらよりも優先されてしまっているのが現状です。
比較的サイズの小粒なこの環境では試作でも存在感のあるスタッツ(5/3/5)なので、今後フライヤーアグロ等が台頭すれば再評価の可能性はあるかもしれません。
無論、環境速度のより遅いシールドでは評価もここまで下がりません。

《トカシアの採掘場》:C→E

今回の個人的サプライズ枠
書いてあることはストリクスヘイヴンの学舎土地(4マナ+タップで占術1)に近く、パワーストーンマナの使い道としても非常に有効と感じていました。
しかしながら、コモン2色土地のない貧弱なマナ基盤とのミスマッチや、このカード以外にも豊富にマナフラッド受けが存在することにより、環境柄相対的に評価が下がってしまっています。
運良く単色デッキを組めた場合や、蘇生等の墓地利用が強く見込める場合以外には、安易に採用しない方が良さそうです。

《歴史学の信奉者、ロラン》:A→C

これだけアーティファクトの溢れる環境であれば、構築を意識せずとも1枚分のカードアドバンテージを生むカードだろうと想定し、非常に高く評価していました。
しかしながら実際にはデッキを選ぶカードであることが分かった形になります。
コモンの3枚切削サイクルや軽量なルーターと組み合わせれば強力なのは間違いないのですが、相性の良いカードの評価が軒並み上がっているのも向かい風と言えそうです。
初手で考えなしにピックするのは控えても良さそうです。

《パワーストーンの神童、ウルザ》:A→C

アグロに対して3ターン目に着地する1/3というスタッツは単純に貧弱であり、パワーストーン生成能力も悠長すぎました。
終盤のルーティングはさすがに強力なのですが、汎用性では完全に《屑鉄造りの雑種犬》に敗れた形になります。
継続的なセカンドドロー・エンジンとしては優秀と思いますが、青のどんなデッキにも入るカードではないと感じています。

《人体改造機の供儀台》:A→D

《行き届いた採掘》:B→D

今回の大反省枠です。ある程度覚悟はしていましたが…
下馬評段階で「長期戦でのギミックが重要」と筆者が想定していただけに、これらのカードをチャレンジ枠としてかなり高く評価しました。
蓋を開けてみれば環境速度が速かったために、これらのような「単体で何もしないカード」は17landsの各種指標も非常に低い値となっています。
元々この個別評価はピック順位の基準として行っている以上、これらのカードを早期にピックする意義は既になく、もっと評価を下げてよいレベルだと思っております。
ただし、今でもしっかりとシナジーが形成されたデッキでは中盤以降この上ない効果を発揮するタイプのカードと思っております。
1パック目の9手目以降で流れてきた場合に、同じゲームプランのプレイヤーが同卓にいないと判断してから舵を切るのが良さそうです。

《洞窟の番人、スー=チー》:B→D

アーリーアクセスで気持ちよく使えたので過大評価しました
書いてあることは強そうなのですが、飛行・トランプルのような突破力が不足しております。
こちらが8マナまで伸びている以上護法もそこまでの信頼は置けず、赤の想定外の人気により《焼き討ち》の採用率が高くなったのも向かい風でした。

《巨体変異》:C→E

下馬評記事にも記載した、ロランとのギミックを過大評価しました。
元々自分のクリーチャーしかコピーできないタイプのクローンは安定感が低く、リミテッドでは評価していません。
このカードは単体でも一応3/3 or 6/6スタッツで出せるとは言え、下振れの大きいカードとして評価を下げました。

《ドラゴンの運命》:S→B

配信でも一度効果を勘違いしたのですが、このカードの手札に戻る誘発条件を《怨恨》と同じと勘違いしておりました
実際にはエンチャントされたクリーチャーが追放されると手札に戻らないため、比較的対処が簡単、かつ裏目の大きいカードだったのが大きな減点要素です。
同じエキスパンションの《無鉄砲》とも誘発条件が異なるのはもう罠では…

《トカシアの歓待》:A→C

継続的なアドバンテージ源として対処を求めるカードとして高く評価していましたが、本環境で重要な3ターン目に盤面への影響もランプもしない悠長さが仇になりました。
このカードを採用する以上は小粒のクリーチャーの割合が比較的多くなるはずですので、後半でアドバンテージで巻き返すプランを取りにくいのも減点要素です。

《ラト=ナムの創立者、ドラフナ》:A→D

概ね《行き届いた採掘》と同じ理由による過大評価です。
機能しだしたら採掘以上に手が付けられないのですが、軽量クリーチャーゆえの対処のしやすさも考慮し、同じくD評価としております。

《兄弟仲の終焉》:A→C

アグロ環境において非常に効果的な全体除去という点では評価はむしろ上がっているのですが、赤のダブルシンボル要求をしておきながら赤系デッキのゲームプランと噛み合いにくいのが難点です。
ただし、アーティファクト破壊をメインと考え、極力アーティファクト・パワーストーンを採用しない/採用しても《ペンレゴンの剛牛》でダメージに変換するようない構築であれば、十分赤系アグロでも採用できると思います。

《マク・ファワを手懐ける者、ミシュラ》:A→C

蘇生能力に注目して高評価を付けておりましたが、今回使用されている強力なアーティファクトの多くは元々蘇生能力を持っていたのは誤算でした。
また、カードアドバンテージよりもテンポの方が重要なアグロにとっては、土地orパワーストーン1つの代償で済む護法能力がマナ要求よりも軽微だったのも評価を下げた理由です。

《悪魔の意図》:B→D

ボム環境でボムを探せるこのカードは強力と見込んでいましたが、アグロデッキ相手に撃つ暇がないカードになってしまいました。
シールドデッキでは今も強力と考えております。

《ウルザの酒杯》:C→アンプレ

本環境の貴重な全体除去なのですが、タップインでないとは言え計7マナは重すぎました。
ロングゲームを目指す側が使うとしても、土地とパワーストーンを失うこのカードは使いにくく、思い切ってアンプレイアブルと認定しました。

《敵意ある交渉》:C→E

確定で1枚を3枚にできるカードですが、3点のライフルーズがかなり痛かったです。片側の山を伏せられるとはいえ、選択肢は相手にあるためボムレアを引き込むのに使いにくいのも難点でした。

《護国卿、ウルザ》:C→E

元々曖昧な評価をしていたカードですが、単体ではパワーストーンを生み出すよりも弱いことがほとんどです。《マイトストーンとウィークストーン》が先にピックいるときでなければ、できればデッキに入れたくないカードです。

旧枠再録カード計14枚

《かごの中》:B→E
《アシュノッドの供儀台》:B→D
《再誕の黒き剣》:B→D
《ゴブリンの放火砲》:B→E
《つややかな雄鹿》:C→E
《灯篭》:C→E
《石臼》:C→アンプレ
《精神の眼》:C→E
《威迫の杖》:C→E
《速足のブーツ》:C→アンプレ
《鍵みたいな》:D→アンプレ
《ジェイラム秘本》:D→アンプレ
《神秘の炉》:D→アンプレ
《装備品》:D→アンプレ

すみません、カード写真も個別の反省も割愛させてください😂
全般的に十分な考察をせずに評価していた節があり、大反省しております。
旧枠は想定以上にシナジー・ギミック前提のアンプレイアブルなカードが多く、役割をしっかり考えた上でのピックが求められそうです。


長くなりましたが過大評価篇も以上です!
とはいえ、兄弟戦争のリミテッド環境はかなり複雑に感じており、まだまだメタゲームが回ると思っています!
そんなサインが出始めたころに、また記事を書こうと思っています💕

それでは、ばいばい、さよなら、再見!

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山辺カフカ@MTGリミテッド
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