二刀流MTG ~リミテ専が構築予選で7-0した話~
はじめに
こんにちは!
いつもポジティブ、山辺カフカです!
先日、エクスプローラーの構築フォーマットで開催された予選ウィークエンドに参加してきました!
過去筆者はリミテッド(シールド)の予選Day1を2度通過したことがありますが、構築の予選では2021年10月に6-3(当時は2敗までOK)したのが最高成績で、Day1を通過したことはありませんでした。
しかしながら、今回は運も味方したこともあり、Day1を全勝7-0で通過することができました!
残念ながらDay2は1-2で敗退してしまい、今年の目標であるArena Championshipの出場権を得るとまでは至りませんでしたが、筆者としては十分満足のいく結果でした。
ここではその記録と、この結果に至れた理由の考察をしたいと思います。
今回はDay1のアーカイブ動画を残しており、Day2は配信もしておりました!
記事内にリンクを貼り付けておりますので、よろしければこちらのアーカイブもご視聴ください!
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構築と私
予選ウィークエンドの話に入る前に恒例の余談です。
〜2021年:MTGエンジョイ期
この頃の私はリミテッドも何とかミシックランクには到達する程度で、大会など参加したこともなく、ガチ勢と言えるほどではありませんでした。
一方の構築は決してガチ勢ではなかったものの、セカコロには参加したことがありました。
当時Tier1.5くらいの緑単アグロを握り、私用でリタイアしたものの途中まで6-1と善戦していました。
2022年〜2023年9月:リミテお熱・構築エンジョイ期
アリーナオープンでインマネを経験し始めてから、本格的にリミテへの熱意が上がってきた時期です。
VOW・NEOとアリーナオープンで2連続インマネをしたのをきっかけに配信活動にも目覚め、配信しながらSNCアリーナオープンで3連続インマネを決めたあたりからは完全にリミテ専になっておりました。
この代償に構築への熱は冷めていたのですが、一応まじすとという非公式大会や、デカスロンという特殊構築イベントには積極的に参加していました。
しかしながら、スタンダード・フォーマットで行われるまじすとにおいても、個性を出そうとするあまり毎回オリジナルデッキを持ち込み、派手に負け散らかしておりました。
以下はその一例です…
元来筆者はオリジナルデッキを組むのはとても好きです。
特に、Tierの分からない胡乱なフォーマットほど、一からのデッキビルディングが求められるためワクワクします。
しかしながら、競技MTGにおいて片手間でできるほどデッキビルディングは甘いものではなく、それ以前に筆者にその高い能力があるかは疑問です。
この悪い癖は他の場所にも波及し、リミテッドで安定して得られるようになった構築フォーマットの予選ウィークエンドにも、まともに調整していないオリジナルデッキを持ち込むようになっておりました。
当然の如く毎度負け越しており、結果的に構築つまらん!となってリミテに戻るということを繰り返していた時期です。
2023年10月〜:構築割り切り期
そんな筆者にも転換期が訪れます。
2023年8月に配信活動に一旦終止符を打ち、生活におけるMTGの割合は下がっておりました。
これについては下記記事にて詳しく触れております。
この転換に伴い、時間削減の観点から自然と悪い癖が抜けるようになりました。
要は、構築のオリジナルデッキを組む時間・手間を省くようになりました。
直近ヒストリックで行われた予選ウィークエンドから、筆者としては今まで無意味に嫌っていたコピーデッキを躊躇わずに使用するようになり、その結果今までよりも良い成績を収められる傾向が出ておりました。
その流れで、今回も最初から自分で一からのデッキビルディングをする気は起きなくなっておりました。
1/12 予選プレイイン(BO3)
上記の流れを受け、予選前々日に以下のようなツイートをしておりました。
このツイートの通り、筆者はリミテッドのランク#1を維持するチャレンジを年初から行っており、エクスプローラーの練習などほとんどできておりませんでした。
一応朧気ながら、上位Tier1にアマリアコンボ・イゼットフェニックス・ラクドスミッドレンジあたりがおり、アゾリウスコントロールやエニグマファイヤーズも上位のメタとしてそこそこの成績を収めていることだけは知っていた程度です。
そんな筆者に対してフォロワーのSakageさんが反応してくださり、筆者が過去回したことがあるため好感を持ったアゾリウスコントロールの最新のリストについて、懇切丁寧にシェアしていただきました
以下がそのシェアいただいたリストです。
当初この3つのリストのうち2つ目のカヒーラ相棒型が気に入ったため、2回ほどBO3ラダーで遊びました。
しかしながら、カヒ―ラを相棒にし忘れていたミスも手伝い、イゼフェニに2回ともボコボコにされ、かなり萎えます。
そんな筆者に追加でシェアいただいたのが、こちらのヨーリオン相棒型のリストでした。
この配信者の方は未だにどなたか存じ上げませんが、おそらく有名な方だと思います。
結論から言えば、このリストを丸々コピーしてDay1まで持って行きました。
権利は持っていたため参加する必要はないものの、練習がてらこちらのリストでBO3プレイインに乗り込みました。
結果としては、ボロス召集・アゾコンミラーには綺麗に勝て、イゼフェニにだけは負けたものの3-1とまずまずの結果でした。
この良い感触を信じ、予選Day1に臨むことになります。
1/13 Day1
アーカイブ動画も残していますので、是非ご視聴ください。
各対戦の勝敗は以下の通りです。
vs アゾリウスオーラ ×○○
vs ラクドスミッドレンジ ○○
vs 発見コンボ ○×○
vs ラクドスミッドレンジ ○○
vs アマリアコンボ ○○
vs ラクドスミッドレンジ ○○
vs グリクシスミッドレンジ ○○
なんとゲーム勝率87.5%、マッチ勝率100%の出来過ぎた結果を残すことができました。
正直苦手といえるラクドス(グリクシス)に4度も当たっているためマッチングが味方したようにも見えず、我ながらここまで勝てたことには驚きです。
もちろんプレイングに関して完全に独学で臨んだ訳ではなく、先ほど紹介した動画(英語です)の内容に加え、へいかさんが下記記事で述べられているアゾコンのプレイングのコツは頭に入れていたつもりです。
しかしながらそれでも我ながら想定以上の好成績を修めてしまい、不思議な気分のまま翌日を迎えます。
1/14 AM Day2 事前準備
Day2を迎えるにあたり、ここまで握ってきたアゾリウスコントロールを変えようとは全く思いませんでした。
他の対抗馬となりうるデッキについては回し方が分からないというレベルではない状態であったことが一番ですが、それに加えてアゾコンの教科書の効果の凄さに気づいてしまったことも大きかったです。
そして、教科書の著者であるへいかさんは幸いにもゆる速サーバにもおられたため、筆者はDay2の戦い方について(遠慮なく)質問を投げかけました。
すると、さすが教科書の著者も言うべき丁寧すぎるサイドプランを教えていただき、それに基づいて以下のカンニングペーパーを作成することができました。
(細かな内容は筆者にて勝手に解釈し修正しておりますので、へいかさん視点でもおかしな点は含まれるかもしれません)
また、サイドの《神秘の論争》が有効に働く仮想敵のアゾリウススピリットが現環境で下火とのアドバイスをいただき、《論争》3 → 《クチルの側衛》2、《告別》1にDay2では差し替えました。
また、へいかさんからのアドバイス以外にもできる限り知見を集めるべく、Day1で4回も出くわしたラクドスへのサイドプランをTwitterにて募集しました。
様々なアドバイスをいただき、これらを参考に《夢さらい》1 → 《シュタルンハイムの解放》1に差し替えました。
そしてこのデッキで2回ほどランクマ(と言ってもゴールド帯)で調整の上、Day2に臨みます。
1/14 Day2
アーカイブ動画も残しておりますので、是非ご視聴ください。
各対戦の勝敗は以下の通りです。
vs イゼットフェニックス ✕◯✕
vs グリクシスフェニックス ○○
vs ラクドスミッドレンジ ✕✕
正直3戦目のラクドス戦に関しては、ダブマリやお相手のお上手な立ち回り的にも、サイドでどうこうできるマッチアップではなかったと思います。
一方でプレイイン同様にイゼットフェニックスにあと一歩のところで負けてしまったのが悔いが残ります。
サイドインした《クチルの側衛》の使い方で明確にプレミしてしまったり、練習不足であることがまざまざと分かったDay2でした。
結果としては1勝止まりと奮いませんでしたが、様々な方のサポートがなければここまで来れなかったと思いますので、改めてこの場を借りて感謝申し上げます。
勝因
ということで最後に、いつも需要があるか分かりませんが、恒例となっている勝因考察をやっていきたいと思います。
①人を頼る
ここまで記事で触れた通り、今回筆者は遠慮なく多くの方に頼りまくりました。
頼れたのは構築に対して何のプライドもなかったのもそうですが、リミテッドのように頼れるデータがない(あっても筆者がまだ使えない)ことも人を頼った一因です。
今までのオリジナルデッキで気楽に遊ぶ構築も楽しいものではありましたが、今回競技的に構築を楽しむことができて、人と調整する構築MTGの楽しさも経験できました。
下記もりゆきさんの記事で言及されているところのインテリジェンスの共有を今回は一方的にしていただいた形になります。
今までの筆者はデータのような集合知に頼りがちではありましたが、そうではない知をとことん利用して勝った経験は糧になります。
調整チームという形とは異なりますが、筆者からもお返しとなるインテリジェンスの共有ができるよう、今後も発信は続けていきたいと思います。
②諦める
こちらもここまで触れた通り、筆者にとっての大きな転換であるオリジナルデッキ病を治せたことは、今回の大きな勝因の一つに間違いありません。
そもそも今までの筆者はデッキビルディングを舐めており、(エンジョイ勢たる所以ですが)デッキ構築を楽しむことが目的になりがちでした。
その楽しみ方は否定しませんし引き続きそのような場も持ち続けたいですが、殊競技シーンにおいては邪魔でした。
まずは最低限環境に跋扈するTier1級デッキの回し方を理解できてこそ、それらに対峙できるデッキのアイデアも生まれるでしょう。
筆者はそのプロセスを怠ってデッキビルダーごっこをしていたので、いつまでもエンジョイ勢から抜け出せなかったのだと思います。
最終的に本当に構築の競技シーンで戦おうとするならば、デッキ構築力をつけるか、その力がある人とチームを組めるような別の力をつける必要があると思っています。
筆者がどちらを目指すのか、あるいはどちらも目指さないのかは今は分かりません。
それでも、今の自分に足りないものが分析でき、その足枷であるデッキビルディングを諦めたことが今回の勝ちに繋がったのは、おそらく間違いないと今は感じております。
③それでも自信を持つ
最後はいつもの精神論です。
ここまでの①②はいずれも自分自身の弱さを認める話であり、少々ネガティブに映ったかもしれません。
しかしながら、今回の予選は筆者としてはそこそこの自信を持って臨むことができました。
その理由は、以下のランクマの一幕にあります。
そこまで計3回当たって一度も勝てなかったイゼットフェニックスとの対面です。
この戦いの前に、筆者は(またしてもへいかさんのものですが)以下の記事を熟読しておりました。
それをまさかの八十岡プロ相手に実践することになった場面です。
この戦いで金星を収めたため、苦手意識のあったイゼットフェニックス戦も今までの自分の戦い方のせいで落としていた、と自己分析することができました。
この短期間に奇跡的に自分の成長を感じることができたのです。
本当に偶然の産物ではありますが、MTGはメンタルゲームですので、戦いに臨む際の自信は非常に重要です。
対ラクドスの相性が悪いことだけは各種記事からも認識していましたが、その他の対面であれば勝てる!という思いで臨めたのは大きかったです。
勝手ながらこの場で御礼申し上げます、対戦ありがとうございました。
そして、記事の中でも記載しましたが、筆者はDay1でラクドスと3回(グリクシス含めれば4回)も対面しておりますが、その全てを1ゲームも落とさずに勝つことができました。
戦いの中で成長を感じ、メンタル無敵状態だったのが7-0できた最大の理由だと思っています。
(Day2をぶっ続けでやったらもっと勝てたかもしれません)
精神論すぎるかもしれませんが、普段からポジティブを座右の銘にしているだけあり、事実を元に自己成長を自認するのは得意です。
過大評価にならない程度にする必要はありますが、皆さん定期的に自分で自分を褒めましょう。
以上、本当に自己満足かつかなりの精神論を含んだ振り返りですが、私としてはこれらが勝因であったと分析しています。
おわりに
ここまで読んでくださった方、誠にありがとうございます。
今後も事前環境予想やデータ分析のコツ等をできる限りnote記事にしていこうと思いますので、また読みに来ていただければ幸いです。
また、私のDiscordサーバも開設したので、こちらにもお気軽にご入室ください!
リミテに関する質問や議論、中には指導してくれる方もいらっしゃいます!
それでは!また次回記事か配信でお会いしましょう!
バイバイ、さよなら、再見✨
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