「小久保柚乃の歌唱パートが増えなかったらぶっ飛ばすからな?」と思うわけ
あらかじめお伝えするが、運営批判ではなく、ましてや他のメンバーに対する批判でもない。
そこまで過激な内容ではないので、ご安心して読んでほしい。
今からちょうど2年前の2021年5月、私立恵比寿中学に桜木心菜、小久保柚乃、風見和香の3名、通称「ココユノノカ」が加入した。
別のダンスユニットでの活動経験がある桜木、持ち前の真面目さと努力で歌唱力を高めた風見、2人に比べると、小久保柚乃、通称「ゆのぴ」はパフォーマンスの点において遅れ目を取っていた。
しかし、ライブ「ちゅうおん」にて披露したチャットモンチーの『シャングリラ』のカバーが素晴らしく、私は推すことを決めた。
ゆのぴ推しとなってからは、当然推しを中心にライブを鑑賞した。
そしてモヤモヤした。
「歌唱パート少なすぎだろ!どうなってんだ!?」
『感情電車』『愛のレンタル』『自由へ道連れ』など、グループを代表する楽曲にソロパートは全くなく、加入後に発表された楽曲も、あまり見せ場と呼べるパートは多くない。
加入から1年経った2022年の「ちゅうおん」でも、ダンスなしのライブにもかかわらず、ソロの歌唱パートはほとんど与えられていなかった。
オタク側からは計り知れない事情があるのだろうし、運営や他メンバーを批判する気は全くない。
しかし、もし歌唱力の低さゆえにパートが少ないのだとすれば、大きな問題だ。
私立恵比寿中学は元々、「キレのないダンスと不安定な歌唱力」を公にキャッチフレーズにしてきたグループだ。
メジャーデビュー11周年を迎え、今でこそパフォーマンス力の高さを評価されるグループとなった。
そのように成長できたのは、メンバーの努力や周りのサポートはもちろん、場数を多く踏んだというのが大きかったのではないか。
ビジネスにおいて、従業員の成長を大きく促すのは「自己効力感」を上げることだ。
自己効力感とは、ある状況下で結果を出すために適切な行動を選択し、かつ遂行するための能力を自らが持っているかどうか認知する、つまり「やればできる!」という「自信」である。
仕事の経験を積んで「やればできる!」と思えれば、進んで仕事に取り組む意欲も沸くというものである。
私立恵比寿中学は様々な場所でライブを行い、予期せぬアクシデントや苦境でメンバーが不在になるなど、応用力を求められることが多かった。
そして、そのような逆境を乗り越えた経験があるからこそ、自己効力感が高まり、さらなるパフォーマンスの向上を実現してきたのだと思う。
だから、歌唱が苦手だからといってパートを削ってはならないし、それを良しとし続けてはいけない。
ゆのぴの自己効力感を高めるために、多少頼りなかろうが場数を踏ませる経験を積むことが重要だ。
そうでなければ、グループとしての成長は打ち止めになるだろう。
2022年12月、私立恵比寿中学にさらに新メンバー、桜井えまと仲村悠菜、通称「エマユナ」が加入した。
お披露目の日は大学芸会。
パフォーマンスの絶対的支柱、柏木ひなたの卒業翌日という激高ハードルにも関わらず、エマユナはオタクの想像を遥かに超えた高いパフォーマンスで魅了した。
めちゃくちゃすごかった。
一方で、加入してすぐに多くのパートが与えられていることに、複雑な気持ちもあった。
「いや、ココユノノカにも、もっとパートあげろや!」
連番した風見推しの友人と、そんなことをロッテリアで語り明かした。
2023年4月より、恒例の春ツアーが始まった。
「小久保柚乃の歌唱パートが増えなかったらぶっ飛ばすからな?」
そんな想いを抱えながら、初日の千葉と2日目の東京公演に参加した。
パートが増えたかどうかは、ライブに参加して確かめてほしい。
ただ一つ言えるのは、ぶっ飛ばすぞ?という気持ちは完全に消え去っている。
※エビ中 春ツアー情報はこちらから
ココユノノカ、加入2周年おめでとうございます。
これからのご活躍も期待しています。