腹が立つ
腹が立つ
幸せなはずなのに
ちょっとしたしぐさに
ちょっとした物音に
ちょっとした発言に
食べることすら
服を選ぶことすら
寝付くことすら
無くちゃならないものなのに
かけがえないものなのに
適応障害だから?いや違うんだ
幸せが当たり前になっちゃって
少しでも違う顔を覗かせるときに
なんて逆説
なんてバチあたり
どうせ失ってはじめて慟哭するんだ
どれが欠けても俺は存在しないのに
なんて脆弱さ
なんてエゴイズム
当たり前にあることの意義が
当たり前にある前では認知できない
悲しい存在
無惨な存在
幸せなはずなのに
腹が立つ
今宵 湯船に浸かる時には
こんな邪念は消えていてくれ
また明日もおそらく
来てくれるであろう
当たり前の日を過ごすために