二項対立。敵か味方か。
私は敵という言葉が嫌いである
と同時に味方という言葉も厭わしい
世の中はこの二項対立によって
上手く釣り合って天秤が破綻しないよう
不安定と安定のグラデーションを
行き来しているのかもしれない
ただ私は二項対立という短絡が嫌いなのだ
冷静になれば大して対立もしていないのに
矮小で瑣末な由から
あいつはどーの こいつはどーの
すぐに両極を作ろうとする
多数決や多様性などの話しではない
一旦、受容しようではないか
少なくとも私のような一般人のなかには
極悪人などいないのであるから
誰かが他者を憎むとき
他者が持ち得ていて 自らが持ち得ていない部分
を憎むことがほとんどであると思う
意識的にしろ無意識的にしろ
相手を憎むとき 自らを憎んでいるのである
八方美人と 時に揶揄されてきた私の世渡りも
あながち荒唐無稽ではなかった
ような気がするfourtyである