鹿嶋コミュニティバスに乗って鹿島をめぐる
鹿島アントラーズサポーターの口からもよく聞かれる「鹿嶋市内の足が悪い(ない)」。半分本当で、半分は「使えなくはないぞ」である。(あくまで個人的意見)
本数が少ないのは事実である。だが、調べてみると、意外といろいろなところへ連れていってくれる。時間さえしっかり調べておけば、そこそこ使えるのだ(しつこいが個人的意見)。
今回は、鹿嶋コミュニティバスを利用して、鹿島アントラーズクラブハウスとカシマスタジアムに行ってみた。キックオフの時間によっては、試合日にクラブハウス(オフィシャルショップ)へもスタジアム(方面)へもコミュニティバスで行くことができる。
鹿嶋市内を走るバス
鹿嶋市内を走るバスは、8路線ある。
1. 高速バス(東京駅〜水郷潮来バスターミナル〜鹿島セントラルホテル〜鹿島神宮駅)
2. カシマスタジアムへのシャトルバス(鹿島神宮駅〜カシマサッカースタジアム、サッカー開催日のみ)
3. 路線バス(関東鉄道バス)利根川線(鹿島神宮駅~鹿嶋市役所前~鹿島宇宙通信センター~鹿島セントラルホテル~銚子駅)
4. 路線バス(関東鉄道バス)海岸線(鹿島神宮駅~鹿嶋警察署入口~鹿島セントラルホテル~銚子駅)
5. 鹿嶋コミュニティバス中央線(鹿島灘駅〜高松緑地公園)
6. 鹿嶋コミュニティバス湖岸海岸線(鹿島灘駅~湖岸回り・海岸回り~鹿島灘駅循環)
7. 鹿行広域バス神宮あやめ白帆ライン(鹿嶋市~潮来市~行方市)
8. 神栖市コミュニティバス(鹿島神宮駅〜小見川駅)
これらはすべて鹿島神宮駅に停車する
鹿嶋コミュニティバス
鹿嶋コミュニティバスは、中央線と湖岸海岸線とがある。
中央線は鹿島灘駅発と高松緑地公園発がそれぞれ1日5便、湖岸海岸線は湖岸まわりと海岸まわりがそれぞれ1日4便、いずれも日曜日と年始(1月1日~3日)を除き、毎日運行している。ICカードは使えないが、どれだけ乗っても一律料金(300円)なので、あらかじめ準備しておけばよい。車内で両替もできる。後方のドアから乗車し、前のドアから降車する。
市内の病院や公共施設、スーパーマーケットなどで停まるコミュニティバスは、さまざまなバス停で乗降客がある。車社会の鹿嶋市だが、車を運転しない人にとっては、やはり便利な足となっているのだろう。
鹿島神宮駅バスターミナル
路線バスの難しさ、煩わしさの一つが、どののりばのどのバスへ乗ればいいのか分かりづらいということではないだろうか。普段乗らない路線となればなおさらだ。
鹿島神宮駅も8路線が4つののりばから出ているので、当然どこかののりばは複数の路線が重なっているということになる。鹿島神宮駅バスターミナルの場合は、それが4番のりばだ。
1番のりば:高速バス
2番のりば:カシマスタジアム(臨時)(今は運休の羽田空港行きもここから)
3番のりば:路線バス(関東鉄道バス)
4番のりば:鹿嶋コミュニティバス、鹿行広域バス神宮あやめ白帆ライン、神栖市コミュニティバス
時間によっては、4番のりばに次から次へとバスが到着する。鹿嶋市内を走るバスの本数は多くないのに、どうして今だけ集中するの、と思うほどだ。ここでは行き先を間違えずに乗りたいし、間違えずに乗ることができればあとはなにも気にせず、のんびりとホームタウンの街並みを楽しむだけだ。
鹿島アントラーズクラブハウスへ
鹿島神宮駅を10:19に出る中央線に乗車。バスは市内を東に進み、10:58にクラブハウス前バス停に到着する。バスを降りたら目の前がクラブハウス。
試合日ともなると、ユニフォームを身に纏ったサポ―ターを乗せ、ステッカーが誇らしく貼られた車がどんどんと駐車場に吸い込まれていく。試合日に合わせて発売される新商品がお目当てだろうか。
品揃えが豊富なオフィシャルショップ クラブハウス店だが、おそらく買い物は15~20分もあれば済むだろう。事前に買うもの、見たいものをチェックしておくのがおススメで、ここがポイントである。なぜならば、スタジアム方面へ行くバスは、11:21に出てしまう。これを逃すと・・・。
カシマスタジアムへ
お買い物も済んで満足したら、クラブハウスの前の道を渡って反対側へ。スタジアム方面へはここからバスが出る。
クラブハウスを出ると、バスは団地や病院、公共施設などに停車しながらのんびりと鹿嶋市内を進んでゆく。コミュニティバスでもスタジアム方面までは約1時間かかる。地図アプリによると、距離にして約6km、歩いて約75分。バスでも歩いてもさほど変わらない、というわけだ。天気が悪い日や、たくさん買って荷物が増えたとき、どうしても時間が間に合わないときはタクシーを呼ぶのも一つの策。以前だったらタクシーがクラブハウスに待機していたが、コロナ禍でクラブハウスを訪れる人も限られているためか、タクシー待機はほぼなくなってしまった。
カシマスタジアムのもっとも近くのバス停は、スタジアム駅入口。鹿島臨海鉄道鹿島サッカースタジアム駅の西側、東京駅直行バス(予約制バス)のりば側の県道にバス停がある。12:22到着。スタジアムまでは、駅の歩道橋を通って、歩いて10分くらいだろうか。
ほかのオプションとして、その2つ手前のバス停、マルヘイストアで下車して鹿嶋バイパスを経由してスタジアムに向かってもそれほど時間的な差はないかもしれない。12:19到着。スタジアムまでは、歩いて15分くらいあれば到着するだろう。
カシマスタジアムは週末開催ならば、キックオフの3時間前に開門する。つまり、16:00キックオフならば、本当にちょうどいいタイミングで、コミュニティバスでクラブハウスもスタジアムも行けるというわけだ。しかもたった600円で。(時間は気にしてはいけない!)
満足プランが可能なのって?
まず、クラブハウスへのアクセスだが、東京都内からならば、高速バスでクラブハウスに向かうこともできるし、今回のように鹿島神宮駅から向かうこともできる。
コミュニティバスを利用することを前提とするならば、16:00キックオフより早い時間だと、クラブハウスとスタジアムの両方にコミュニティバスで行こうとするのは難しいようだ。
※時間は2021年10月現在
※参考にされる場合は必ずご自身でも最新の情報をお確かめください
16:00キックオフ(開門13:00)
鹿島神宮駅10:19発===クラブハウス10:58着
クラブハウス11:21発===スタジアム駅入口12:22着
17:00キックオフ(開門14:00)
鹿島神宮駅11:19発===クラブハウス11:58着
クラブハウス13:01発===スタジアム駅入口14:02着
18:00キックオフ(開門15:00)
鹿島神宮駅11:19発===クラブハウス11:58着
クラブハウス13:01発===スタジアム駅入口14:02着
19:00キックオフ(開門16:00、平日開催ならば17:00)
鹿島神宮駅15:29発===クラブハウス16:08着
クラブハウス16:31発===スタジアム駅入口17:32着
さいごに
マップや時刻表でも分かるように、鹿嶋コミュニティバスだけでも十分いろいろなところへ行けそうだ。市役所のあたりは選手も食事に来るような味に評判のお店もたくさんある。
ちょっと待っても次のバスはすぐに来ないし、どこへ行くにもバスで、というわけにはいかないが、少しの区間だけでも安く早く移動できれば、きっと行動範囲が広がるのではないだろうか。
ほかのバスと組み合わせたりして、もうちょっと使いこなして、新しい発見を楽しみたいと思う。