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台風2号のツメ

6/2(金)~6/3(土)にかけて日本に接近した台風2号は各所に爪痕を。
自分の住んでいる地域については各々目でも耳でも皮膚でも感じることができますが、その他地域の状況に関しては文字や画像や聞いた話等に頼らざるを得ません。
東三河地域の被害も相当なものでした。
豊川下流域の浸水被害は報道等でよく目にした気がしますが、やはり上流の山間部も同様に。
あらゆる箇所で土砂の流出が発生し、崩落も起きました。
山の方、海の方、と分けてしまうことが不可能なほど上流と下流は直接につながっていて、それ自体一つの山と見ることができます。
さてさて、私の目にしたものと言えば、、、

その日の雨は凄まじかった。
体感としては10年に一度、という水準。
形容しがたい雨が長時間降り続け、18時過ぎに通過した場所は翌日には変わり果てた状況に。
大規模な崩落が起き、道路は埋まり、主要道が通行止。
聞けば、23時頃には崩落していたという目撃情報も。
ゾッとするとともに、思い返す。
山側から現れた水は道路を横切り、道の左端に足首がつかる程の流れ(道)を形成していた(ように見えた)。
あの場所はこれまでも大雨の度に砂利が流出していた、という(不確かな)記憶もまた甦る。
1週間経っても国道は復旧しない。
20分の道のりは迂回路を利用して1時間の長旅に。
気軽に行き来していたその場所は、遠い向こう側となり、ロッカーに残してきたボールペン一本すら簡単に取りには行けなくなってしまった、、、

折しも、2015年に浜松市天竜区で起きた原田橋事故について調べ、あの時に道を失った方々からお話しを伺おうとしている最中の出来事でした。
人の記憶と感覚は時として曖昧なものです。だとしても、個人的であるからこそ正しい、そう考えることもできます。
ひとまずは一刻も早い「道」の回復を期待しなければなりません。

鈴木

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