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to go MATSUMOTO

この街が誇る印刷会社〈藤原印刷〉が先月いっぱい、休学続きで家で退屈している子どもたちを想って「大きな紙」を無料配布していたことは、記憶にあたらしい(実際には、そのご家族も大いに助かったことと思う)。栞日も、配布場所のひとつとして、お手伝いさせていただいた。

この「大きな紙」配布の発起人が〈藤原印刷〉の跡取り息子、隆充さん。お互い「本(印刷物/ 紙媒体)」を扱う商いだったり、世代や価値観が近かったりすることもあって、開業直後の栞日に弟の章次さんを連れ立って訪ねてきてくれて以来、ずっと親しくさせていただき、日頃からアレやコレや意見やアイデアを交わす仲だ。

そんな隆充さんから「きくりん、もういっこチカラかして!」とメッセージをもらったのは、ちょうど「大きな紙」の配布期間が終わりを告げた頃だった。「なんなりとー」と応えると「WEBマガジンをつくりたい」と云う。偶然その少し前に別件の打合せで〈藤原印刷〉を訪ねたとき、印刷物をPDFにして、さらにWEBマガジンに仕立てることが同社で完結できる、という話を聴いたばかりだったので「あぁ、アレ使うんだな」ということは想像できた。「どんなWEBマガジンなの?」と質問を重ねると「松本市内の飲食店でTO GO(テイクアウト)を始めた店々を紹介するための!」という返事。「まったくこの人は…」僕は頭があがらない。これは極めて個人的な考えだけれど、僕は僕らがこの街で見たい風景を現実のものとして立ち上がらせるためには、ときとして、どうしても、資本のチカラが必要な場面もある、と割り切っていて、その場面においては、隆充さんのような「善良なボンボン(これは隆充さんが自らを揶揄して「藤原ボンボン」と称しているので、ご愛敬)」がどれだけその街にいるのかが、大きな分かれ道になる、と信じている。

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と、いうことで、藤原ボンボンこと、藤原隆充氏の、渾身のWEBマガジンがこちら!『to go MATSUMOTO』です。僕としても心からお薦めしたい店ばかりが掲載されているので、ぜひご覧いただき、そして、ご活用いただきたく、お願い申し上げます(ちゃっかり栞日も掲載していただいています)。


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それから、これも隆充さんからの依頼を受けて、誌面終盤のレコメンドコーナーで、僕の盟友〈Alps gohan〉の推薦文を執筆させていただきました。こちらも併せてご高覧いただけましたら、幸甚です。(そしてみなさん!金子さんのお弁当、この上なく幸せな味わいなので、沈んだ気持ちを美味しいごはんで晴らしたいときは、ぜひ〈Alps gohan〉に駆けつけてください!!)

隆充さん、いつも本当に、ありがとう。

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