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コトトバ


ZoomやLINEを使ってオンラインで複数名と同時にやり取りする機会がとみに増えて、その利便性を改めて実感すると同時に、ひとつの打合せが終わったあとには「つかれたなぁ」と感じるケースが多いことにも気づいた。リアルに会って対面で話し合ったあとに感じることはなかった、特異な疲労感だ。なんだろう、なんでだろう。と考えてみたら、そうか、気が張っているんだ、と判った。画面に写っている全員に対して気を配り続けるし、自分がどう写っているかも見れてしまうからそこにも妙に気を取られて、どうにもくたびれてしまう。要は、視覚情報が多すぎるのだ。もう少しシンプルなコミュニケーション手段はないものかしら、と辺りを見渡してみたら、案外ちかいところにあった。ラジオだ。

相手の顔は見えないけれど、それゆえ相手がいまどんな顔をして電波の向こう側に居るのか、想像力を働かせることになる。情報の入口が聴覚に限定されるから、集中して聴き入ることもできるし、なんとなく聞き流しておくこともできる。このラジオ特有の「程よい距離感」「程よい余白」は、ZoomやLINEには実現できない。オールドメディアと称されて久しいが、新聞にせよ、ラジオにせよ、永年そのフィールドを闘い抜いてきた叡智には、新参者が敵わない場面が幾らでもある。彼らは、決して一線を退いた老兵などではなく、むしろいまこそ活躍が期待される一等兵だ。

なんてことを考えて、コミュニティFMの仕組みなどに興味がむくむくと湧いてきたちょうどその頃、長野市の兄貴、タッキーこと瀧内貫氏からまた連絡が入った。

「ラジオやりたいんだけど、興味ある?」

やはり同じことを考えていたか、と笑ってしまった。以下、タッキー談。

人口減少高齢社会に加えコロナ禍で、社会が加速度的に速度を増して劇的に変化していくなかで、「人と話す」ことが大事だなと思う今日この頃、気になる発信をする人たちと、打ち合わせなし、結論なしでオンラインで対話する企画を「コトトバ」という名前でスタートします。

ということで、毎度直前のアナウンスで恐縮ですが、明朝です。なんと、朝7時スタート。音声だけのYouTubeライブ配信で「ラジオっぽく」放送します。祝日の早朝にタッキーと僕の「経済」トークを聞いてみたい、という奇特なアーリーバーズのみなさまは、明朝、電波上でお会いしましょう。詳細は以下に。シーユーネクストモーニング。

コトトバ #01
▼ 配信日時|2020.4.29[水祝]あさ 7:00-8:00
▼ 配信方法|YouTube Live
https://youtu.be/qO4n4FvPqQk
▼ ゲスト|菊地徹[栞日代表 / 企画・編集・執筆]
▼ モデレーター|瀧内貫[株式会社コトト代表取締役 / ミリグラム株式会社取締役 / まちの教室ディレクター]
▼ アシスタント|草野エリ
▼ サポート|小口真奈実・間藤まりの・宮坂詩織 他
(以上、敬称略)

photo _ kokoro kandabayashi

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