ドタバタ結婚式
父の話をしていたら、思い出したので書きます
結婚式は、みなさんいろいろなエピソードがあると思います
普通に結婚式ができた人っているのでしょうか
私は結婚式は特に必要ないと思ったのですが
夫がきちんとしないとだめだというので
まあいいか、とすることにしました
ウェディングドレスも別にいいのにな~という私だったのですが
お色直しのドレスも決めるように言われ
「え~ドレス(お色直し)はいいよお」
と言ったのですが
「それじゃあ、俺がお色直しできないじゃん。男が2着だったら、女は3着よ」と言われ、面倒だと思いながらも、ドレス選びはなかなか面白かったです(友だちに、なんとお色直しを2回もします、というと「え~○○はそんなの興味ないと思ってた~」とさすが友だちは私のことをわかっていました)
準備は順調に進み、
せっかくやるならと、私は80人の出席者の一人一人にお手紙をかき、席におきました。(そのせいで結婚式の日に寝不足でした)
結婚式は教会で、披露宴はホテルで。
私が教会で挙げたいと言って(意外とノリノリ)、夫はホテルで披露宴したいといったのでどちらも実現。
バージンロードをお父さんと歩くのと、お母さんに、お世話になりました、とかいうのにあこがれていた私。
この時、父と母は険悪を通り越して憎みまくっていたので(特に母が)別室にいてもらい、ケンカしないこと、と母に約束をさせていました(;^ω^)
母に、「今までお世話に…」
というと「ちょっと待った!」と母。
「私、あなたに言っておかないといけないことがあるの」
挨拶を止めてまでなにがあるというのでしょう
「な・・なに?」
「彼氏ができました!」
とんでもなくどうでもいいことでした( ;∀;)
離婚してから母は、ずっと誰かしらの男性とつきあっていたので、別に特別感なし
「よかったね。おめでとう!」
「ありがとう! でね、実はその彼、大学生なの」
「は?」
それは犯罪では? 私よりも、年下の夫よりも、年下。20歳とのこと。
「え? 20歳? なんで? 大学生? 大丈夫なの?」
「時間です!」と教会の人が私を呼びに来ました
「え? ちょっと・・・」「挨拶とか、こそばゆいから報告をぶっこんでみました!」笑顔の母。「え? 嘘なの?」「ほんと!」
え~20歳って・・・とぱにくりながら、挨拶もできず父のもとへ。
父は嬉しそうにしていますが、私はまだついていけない。
もやもやした中、バージンロードを歩きました
お父さんと歩けたのはハッピーでした
その後、無事に式は終わり、披露宴会場に移動します
そこで親族同士の挨拶となります
ところが、いつまで待っても我が親族がこない(父以外は母方の親族しかいない)
ボッチの父だけ、ポツンといます
夫の親族は勢ぞろい。
何をしとるんじゃ~
電話をかけると、つながったのは母だけ。
なんと、広島観光していると!!!
「挨拶があるんだけど・・・言ったよね」
「忘れてた! みんなにも、式に間に合えばいいって言っちゃった!」
お~い! 母~(T_T)
私は情けなくて涙を流します
それを見た介添え人の人が、「あらあら~まだ式も始まってないのに、感動屋さんのお嬢さんですね~」と声かけてきます
いえ。そういう涙ではありません
もうプリプリお怒りのお嬢さんですよ
式が始まる寸前にすべりこんでくる我が親族
「も~なにしてんの~~~」
とりいそぎ、写真だけでもと集合写真ぱしゃり。
「おじさん、挨拶の言葉たのんでるの、聞いてるよね」
「え? そうなの? 知らない」
お~い! 母~(T_T)
全部忘れてる母
しどろもどろでも、何とか挨拶してくれたおじさん。ありがとう
とても主役とは思えないハラハラ顔の私に、夫は「気にしないの、もうしょうがないじゃない」となだめる
見ていると、母は一応お酒をもってゲストを回ってくれている
社交的なのでこういうのは助かる
やれやれ・・・と思っていると
よくみたらうちの親族席が空になっている
あれ? みんなどこいった?
気が気じゃない私
お色直しのお時間です
それどころじゃない気分の私が連行され(;^ω^)
式場の外に出ると、
お父さんが私の親族につるしあげられていました
(お父さんを囲んで親族が輪になってめちゃ険悪な感じ)
あいや~お父さんが~
お嬢さん、こっちですよ! と連行
夫も気づき、あちゃ~と。
「ちょっと助けに行きたいんですけど・・・」
「だめです! 時間ありませんから」
おとうさ~ん
あとから聞いたら、やっぱり親族に結婚生活や離婚のことなどガンガン叱られていたとのこと。離婚した後なのに・・・(しかもだいぶ経つよ・・・)
しかもその先頭にたってたのは私の大好きなおばあちゃん。
私にはとても優しいおばあちゃんなんだけど、実は厳しい人らしい
帰ってきても、まだやってる
おとうさ~ん
っていうか、みんな私の結婚式なんですけど( ;∀;)
式場に戻ると、友だちが「あたった」「はずれた」と私のドレスの色を賭けていたらしくキャーキャー言ってる 微笑ましき。これぞ結婚式
キャンドルサービス、私の親族の席はだれもいない なんやこれ
お酒をつぎに来てくれた友だちに、うちの親族を解散させてきて! と頼みます
え~(T_T)と嫌がるが、なんとか行ってくれ、ぞろぞろと戻ってくる親族
こころなし、お父さんがふらふらしている
気を抜いていたら、夫が横でタコみたいに真っ赤になってべろべろになってる
「??? え?全部飲んでるの? この樽に捨てるんだよ!」
たくさんの人がビールを手に私たちのところに来てくれるので
ついでもらったら、一口飲んで、あとはテーブルの下に用意されている樽に捨てるのに、夫はがんばって全部飲んでいたらしい
「だって、せっかく注いでくれたのに、悪いじゃん」
「悪くないよ! そういうものだから!!」
もう一回お色直しで歩かないといけないのに! はらはらはらはら・・・
案の定、夫はふらふら、酔っぱらって私のお尻をなでなでなで・・・
幸せそうだからいいけれども!!!( ;∀;)
その後、恒例の両親への手紙
私は全能力をかけ、絶対に泣かないと宣言していた母を泣かせてやると張り切って書きました
感情をこめて読んでいると、誰かの泣く声が、だんだん大きく、鼻をすすって嗚咽も・・・
でも母じゃないな
っていうかみんなこっち見てる・・・
って泣いてるのは隣の夫でした!!(≧▽≦)
何回もリハーサル付き合ってくれて、内容知ってるのに
介添え人の人がタオル渡してる・・・ハンカチにしてあげてよ
タオルに顔をうずめて泣く夫。かわいい
会場も微笑ましい・という空気に
結局は母泣きませんでした
最後は夫のお父さんが挨拶してくれて
終わり良ければ総て良しの素晴らしい結びになったのでした
一生に一度の結婚式
感情の起伏が激しい花嫁でした