【応援読書.vol-13.サイボーグ時代】
シュウです!
「挑戦」と「応援」が循環するコミュニティを作るためにnote を書いています!
またまた今回も心揺さぶられる本に出会うことができましたので、「応援読書」の一冊として紹介させていただきます。きっかけは、東京日本橋にあるDAWNという名前のオシャレなカフェに友人と行ったことから始まります。
なんと、このカフェの店員は数名のスタッフと『OriHime』と呼ばれる人型のロボットで構成されているのです。実際にこのロボットはAIで動くのではなく、運転するのはパイロットと呼ばれる人たち。そのパイロットの人たちは皆自宅にいながら操作してるんです。主に病気や怪我、障がいなどで外出が困難な方が車椅子に座ったり、ベットに寝たままで、東京日本橋という都心の真ん中で接客の仕事をしているのです。
そんなロボットを開発したり、外出出来ない方のカフェを作ったりする自称ロボッコミュニケーターの吉藤オリィさんの幼少期から2019年までの人生とこれからの生き方や働き方が書かれています。この本を読んで、著者自身の引きこもり経験や、障がいのある人の死にも直面した彼だからこそ書ける重みのある内容に引き込まれました。
書籍の紹介
タイトル:サイボーグ時代
著者:吉藤オリィ
内容紹介
この本に応援される人
・やりたい事が見つからない人
・あなたは人と違うと言われる人
・今の人生に生きづらさを感じてる人
本を読んで出来る3つのアクション
・1日1回失敗する
・世の中のルールに対して「守る」「破る」以外に「更新する」発想を持ってみる
・新しい価値観、関心を持っている若者と触れ合うことで自分をアップデートする
刺さったフレーズ
・「ありがとう」は言い過ぎると負債になる
・自分の人生がいつ終わるか分からないと考えると、相手の人生にもリミットがあると気づくことができる
・たとえ寝たきりでも、あきらめなければ道は開ける。心が自由ならどこへでも行けて何でもできる。そんな時代が来たことを当事者や、世界に知ってもらい、生きた証を残したい
まとめ
この書籍のタイトルの「サイボーグ時代」と言う言葉は、なんだか冷ややかな印象もあるかもしれませんが、それは全く逆で、たまたま怪我や病気で障がいを負って外に出たくても出れなかった人たちの想いを現実にするといった非常にあたたかい内容になっています。
実際に日本橋のカフェで接客してくれたロボットたちは形こそロボットであれど、我々が日ごろ人と交わしているコミニケーションをさらに超える人間の温かみを感じさせるものでした。お近くの方は機会があればぜひ行っていただきたい。
この様にテクノロジーという道具は正しく使えば人に希望を与えます。しかしながら、未だにこの道具を人を傷つけるために使う人がいる時代において、我々がどの様に生きていくかを真剣に考え直す意味でも、これから社会に出ていく若い人たちにも、これからの世代に今より平和な時代を残さなければならない我々大人世代にもぜひ読んでほしい一冊です。