【2024年読書:アメリカは自己啓発本でできている】
シュウです!
自己啓発本と聞いて、皆さんは何を想像されますか?
・意識高い系の人が読んでるアレ?
・高収入を得て成功者になるのを目指すアレ?
まあ、僕もこの10年位で何十冊も、自己啓発本は読んできました。
今から考えると、ネットや雑誌などで紹介されてる本を入り口に、その時代に流行っている本や、過去から読み継がれている名著と言われる本をどこか義務的に読み漁ってたような気がします。
この本を読んでおけば上手くいく(成功者になれる)、いや、逆に読んでないと、上手くいかない(成功者になれない)じゃないかと言う不安に駆られていたのかもしれません。
#成功者の意味も分かってませんでしたが
今日はアメリカ文学を研究していた著者が、そんな自己啓発本と出会い、その分野の虜になって「自己啓発本の研究者になる」と意気込んで書かれた一冊を紹介します。
▼タイトル:アメリカは自己啓発本でできている: ベストセラーからひもとく
▼著者:尾崎俊介
▼あらすじ:著者がアメリカでの自己啓発文化に焦点を当て、成功哲学やポジティブ思考の影響を考察する。歴史的背景や社会への影響を探り、自己啓発がいかに人々の価値観や生活様式に根付いているかを描く。
「なまじの利口にゃわからない。さりとて阿呆では読み取れない。知の遊園地のような本です。」
――糸井重里さん推薦!!
▼刺さったフレーズ
実は発祥国たるアメリカ以外の国で、自己啓発本が盛んに書かれ、かつ読まれているのは日本位なものなのである。
そもそも、自己啓発本が生まれるためには、「出世しようと思えば、出世できる環境」と、その環境の中で「出世したいと思う人」が大勢いることが前提条件となる。
自己啓発本の最大の敵は、自己啓発本であると言っても過言ではない。トホホな自己啓発本の存在が分厚い壁となって、優れた自己啓発本と潜在的な読者との幸福なるマリアージュを阻害しているのだから。
▼まとめ
自己啓発本というジャンルは比較的最近(18世紀末)にアメリカで生まれたもので現在も盛んに書かれ、読まれているのは本家アメリカ以外では日本ぐらい。自己啓発本は大きく分けると自助努力系と、「願えば叶う」という引き寄せ系の2派。
この本では、以下、目次の項目ごとに様々な自己啓発本を題材に、その時代背景における人々の考え方を詳しく解説されています。
1. 自己啓発思想の誕生
2. 引き寄せ系自己啓発本の誕生
3. ポジティブであること
4. 「お金持ちになろう!」アメリカの成功哲学
5. 年長者が人生を説く父から息子への手紙
6. 日めくり式自己啓発本
7. スポーツ界の自己啓発本
8. 自己啓発本界のトホホな面々
僕自身は、自己啓発書と言われるジャンルを読んで、自分では気づかなかった思考がはっきりと筋道を立てて言語化することができるようになったので、読んだこと自体は非常に良かったと思います。
ただある時期、(今ではそうしないようにしていますが)本を読めば、何か自分が短時間のうちに変われるような気がしていました。それでも、なかなか思うような結果が出ない時に、「この本のやり方だけでは足りない」と思い、次々と違う本に手を伸ばしてしまう状況に陥ったことがありました。
自己啓発本は単なる道具のの1つであって、目的ではないのに、「楽して成功したい」「これをやったら確実に何かが手に入る」みたいな感覚を持ってしまうと、本来の目的を達成する為にやらなければならない日々の努力を妨げてしまう結果に陥ります。
最近では自己啓発本はあまり読まなくなりましたが、たまに読むと心が引き締められるような感覚になることもあるので、完全に読むのをやめる必要は無いのかとも思っています。
また、僕の中では繰り返し読むバイブル的な自己啓発本はあるので、そういった良書と出会えるようになると、無駄にたくさんの本に手を伸ばす必要はなくなるのかもしれません。
#7つの習慣とか
できたら、自己啓発本を読む前に、この本を読みたかったけど、自己啓発本を読んでおかないと、この本の良さもわからないというニワトリと卵のような関係かも分かりません。
何れにせよ自己啓発本を読もうが読ままいが、
「行動する」
これに限りますね。
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