【2024年読書:今日は死ぬのにもってこいの日】
シュウです!
今日は先日たまたま訪れた中古本屋で見つけた一冊。
自然などをテーマにした厳選された100数冊しか置いていない場所だったため、逆にこれまで手にしないような本と出会うことができました。
こんな本との出会いもなかなか面白いと思っています。
▼タイトル:今日は死ぬのにもってこいの日
▼原題:MANY WINTER
▼著者:ナンシー・ウッド
▼あらすじ:インディアンの哲学が味わえる、詩と散文と絵の本。英語原文も完全収録。
プエブロ族の古老たちが語る単純だが意味深い生き方を、彼らの肖像画とともに収録した全米ロングセラー。その詩は、無数の名詩選や教科書に転載され、追悼式や結婚式でも朗読されてきた。
「宇宙の流れの中で、自分の位置を知っている者は、死を少しも恐れない。堂々とした人生、そして祝祭のような死。ネイティヴアメリカンの哲学は、我々を未来で待ち受ける」(中沢新一氏推薦文より)"
▼刺さったフレーズ:
冬はなぜ必要なの?
するとわたしは答えるだろう
新しい葉を生み出すためさ
おまえがまたきく、
夏が終わらなきゃならないわけは?
わたしは答える。
葉っぱどもがみな死んでいけるようにさ。
わたしは年々年を取ってゆく
でも知ってるぞ、
消えゆこうとする青春は
私の不確かな知恵に身を潜め
刻一刻と若返ってゆくことを
わたしは世界の進歩よりも
一匹のアリの旅行に
もっと深い意味を見た、
世界の進歩なんてものは
今やスタートラインのはるか後方へ落伍している
▼まとめ
アメリカインディアンの哲学は、自然と人間、個と家族、仲間といった関係をバランスよく保ちながら、生きてゆく上で必要な教えを言葉にして子孫に伝承してきていて、八百万の神々を祀る日本人の宗教観と精神構造が似ているかもしれません。
現代のデジタル社会の中、改めて自然の豊かさを知り、自分の家族や人間関係、日々の仕事やプライベートの時間を、彼らの哲学に照らし合わせながら、俯瞰してゆっくり考えてみる良い機会となる本でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?