旭岳と最高の温泉〜メロンのビシソワーズおかわりしたい〜
「夏の大雪山、行きたくない?」
唐突にずまがそう言った。去年の秋に層雲峡付近を訪れたのだが、天気と時間の都合で大雪山を登ることが出来なかった。それからずっと行きたいと思っていたのだ。
「大雪山で痺れる縦走がしたいんだよ〜。」
今年はお天気にそっぽ向かれて、痺れる縦走出来なかったもんね。よし、北海道行こうか!!
しかし、私にはずまと同じコースを歩ける体力がないので、ずまを登山口に送り届けた後に、旭岳ロープウェイから旭岳の周回コースを歩くことにした。ずまとは旭岳ロープウェイ付近で待ち合わせし、大雪山の麓にある、湯駒荘に1泊することとなった。湯駒荘は秘湯を守る会のお宿であり、温泉とご飯もかなり楽しみだ。
大雪山ってどこ?ここ?北海道の真ん中あたりね。なるほど理解。
大雪山国立公園は道中央部に位置し、北海道最高峰の旭岳(2,291m)を主峰とする大雪火山群を中心に、トムラウシ山から十勝岳連峰、石狩岳連峰などの壮大な山々や、北海道を代表する石狩川と十勝川の源流地域を含む「北海道の屋根」といわれる一帯が国立公園に指定されています。(環境省より)
今回のコース予定はこちら。
姿見駅→展望台→旭岳→間宮岳分岐→中岳分岐→中岳温泉→裾合平→姿見駅(CT6時間17分、11.6km)
7月17日。ウキウキする心を隠そうともせずに、私達は空港へと向かっていた。去年の9月以来、私にとって2回目の北海道だ。
飛行機に乗り込み、出発!!私は飛行機に乗っている時に、地形と空模様をぼんやりと眺めているのが好きだ。今回は丁度日が落ちる時間で、最高の景色が目の前に広がっていた。
遮るものが何もない、朱色の世界〜!!なんて美しい色なんだ!!飛行機は、温かく優しい色に包まれるように、飛んでいく。
だんだん宇宙の色が落ちてきたぞ!
素晴らしい、素晴らしい・・・!
私はさながらボンボルトのように、感動で震えた。ため息しか出ない。飛行機に初めて乗った人類も、自分の住む場所を、なんたる美しさだと感動に打ち震えたのだろう。ありがとう、ライト兄弟!最高だぜ!!
北海道に着陸する前から、もう大満足だ。
北海道の大地が見えてきた!!やったぜ!
無事に着陸!私達はレンタカーを借りて、大雪山に向かって走り出した。もちろん、1番最初にセコマに寄った。うま〜!
新千歳空港から大雪山までは約230km、車で約3時間だ。ずまを天人峡登山口に下ろして、ずまの安全を祈る。全く怪我をせずに、元気に帰ってくるんだぞ!
そして、私も旭岳ロープウェイ駐車場に到着!
駐車場のトイレに行こうとしたが、まさかの故障中で使えなかった……。あまりの悲しみを紛らわすように、星を撮影する。撮った写真は全てボケていた。天体撮るの難しすぎる。
まぁ、朝に旭岳ロープウェイでトイレに行けばいいやと思い直し、寝た。
7月18日、5時起床。めっちゃトイレに行きたい。ずまからラインが来ていて、生きてると安心した。さて、私も行くぞ!5時30分にロープウェイに並ぶ列の最後尾についた。
6時始発で3本目に乗れた!今日はピーカン予定であり、ロープウェイの中から、青空と雄大な大雪山の自然を感じることができた。
ロープウェイを降りると、直ぐに神秘的な旭岳が私達を迎えてくれた。
こんなにも高い所に一瞬で来られるのだから、コスパが良い。可愛いチングルマが沢山咲いていて、とても癒された。
直ぐに展望台へ到着。ほぼ無風だったため、池に映る旭岳を撮れた。やったぜ!
硫黄の香りが漂う。この香りを嗅ぐと、中学校の理科の先生を思い出す。あまりに個性的な授業で、とても大好きだった。
(余談だけど、低学年の時は授業の面白さで、その教科が好きになりませんでした?数学、理科、国語、歴史の授業が面白かったから、私はこの4つが好きだったよ!)
あ〜気持ちいいなぁ〜〜!とルンルン気分で登っていく。
池があんなにも遠い。そして、大地が素敵すぎる。
8時、山頂到着!
このお花、中心が淡い桃色だ。名前は分からないけれど、色合いが好き。
山頂で10分くらい寛いだ後、出発!
大きな雪渓が見えてきた。上からでも、全員が滑りながら歩いているのが分かる。まるでスケートリンクにいるかのようだ。
それまでの道も、砂でめっちゃ滑るなと思っていたら、コケた。この旭岳の裏の道、めちゃくちゃザレていて、踏み出すのに割と勇気のいる道だった。そこでコケた。
イテテと身体のチェックを行う。手の出血が割とある。山頂まで戻り、止血を試みるがなかなか止まらない。ん〜〜〜。これは諦めて戻った方が良さそうだ。
ずまにその旨を連絡すると、丁度電波があったのか返事がきた。なんと、もう旭岳の裏あたりに来ているらしい。速すぎる。
おにぎりを食べた後に下山を開始し、10時過ぎくらいに姿見駅に着いた。手を洗って、しばらく座って圧迫止血をする。止血出来たので、30分程仮眠をとる。ラインを見ると、ずまは裾合平にいると連絡がきていた。鬼のような勢いだ。私はせっかくなので、池の周りを散策しようかなと立ち上がった。
池の周りはお花畑で、心を癒してくれた。池の周囲でのんびりしていると、11時半頃にずまから、夫婦池あたりにいるとラインがあった。はっっっや!!!
そしてずまと合流!ずまはこれを歩いたらしい。お疲れ山でした!
後で、裾合平がめちゃくちゃチングルマの群生地で、綺麗だったとずまから聞いた。く〜〜!裾合平まで行けば良かった!下山後、ロープウェイ乗り場でお蕎麦を食べました。(いつもの)
そして、湯駒荘へ。チェックインして、まずは温泉だ!!まずはシャワーを浴びて……
ウッッッ!!!!
い、痛い!!!シャワーの勢いが良すぎて痛い!!!水圧が弱いシャワーは沢山あったけど、強すぎるのは初めてだ!!さすが、水が無限に湧く湯駒荘だ!でも、これはヤバイ!
温泉は色んな種類のがあって、泉質は最高だった。内湯が好きな温泉ってあまりないのだけど、ここのは好き。また入りたい。
次はお楽しみのご飯だ!!1番楽しみにしていたのは、メロンのビシソワーズ。メロンとジャガイモ合うの??どんな味なの??と期待でいっぱいだった。
デン!!これがメロンのビシソワーズだ!果肉と一緒にビシソワーズを飲む。
・・・・・・。
な、なんだこれ。美味しすぎるよ……,。甘い富良野メロンに、さっぱりとしたビシソワーズが合う!!ビシソワーズがあえて濃厚じゃないから、サラサラと飲めるのね!美味すぎて、食べる手が止まらない!!!メロンにこんな食べ方があったなんて!新発見だ!!メロン半分は多いかなと思っていたが、秒で完食した。幸せ!!もっと食べたかった!!!
他のお料理も美味しかった。アワビの塩釜焼き最高だったなぁ。あとデザートの白いコーヒープリンが美味しすぎた。香ばしい豆の味がした……お土産に買えば良かったな。(家で作ってみようと、豆を牛乳で浸して香り付けして、濾して固めてみたけれど、めっちゃ臭くて不味かった。悲しい。)
無料で飲み物を飲めるラウンジがあったので、夕食、朝食後に寄った。ここが凄く居心地の良い空間で、何時間でも居られると思った。(私達もチェックアウトぎりぎりまで、このラウンジで寛いでいた。)
因みに、ここで読んだ岳人の雲海特集が良すぎて、帰宅後買った。
おまけ
いつもの、メロンジェラート!うまい!
十勝岳とラベンダー畑!美しい!
このあと唯我独尊さんに行くも、めちゃくちゃ並んでいて敗退。次回は絶対食べる!
支笏湖へ。湖綺麗だなぁ。
なんとなくガチャガチャを回す。欲しかったヒグマゲット!(1ヶ月後に町で落とした。辛い)
一幻さんのえびしおを食べて帰宅!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。