大好きな夏曲
夏になると必ず聴きたくなる曲がある。
SUSHIBOYSの「ISCREAM」だ。
爽快なトラックと聴き心地の良いフロウが夏の暑さを吹っ飛ばしてくれる、そんな曲。
この曲は、彼らの地元・越生(おごせ)の街並みは変わっていくけど、変わらない友達や地元での思い出がそこには詰まっているということを歌にしている。
変わっていくものもあるけど変わらないものもある。
変わるより先に変わらない思い出が詰まっている。
そんな大切なことに気付かせてくれる曲です。
彼らは本当にあった出来事を歌詞に落とし込んでいる。
歌詞にある「ノバウサギ」のエピソードがとにかく面白い。
小学校の情報の授業中、みんなが真面目に授業を受けているなか、メンバーのサンテナはノバウサギの等身大人形が売っている通販サイトを開き、それを小学校に3000個郵送するボタンを押しまった。
授業後、体育館で全校集会が開かれ「この中にノバウサギを3000個頼んだヤツがいる」と注文したことがバレて素直に自首してみんなに謝ったというエピソード。
ノバウサギという歌詞を聴くたびにそのエピソードが浮かんでくるし、それを歌にする彼らの音楽性が大好きだ。
他にも越生にある中華料理屋の「永楽」や「マジマ電気」、サンテナのバイト先の大槻先輩は本当に全然寝ていないことが歌詞に落とし込まれている。
この曲を聴いていると地元っていいよな、地元の友達は元気にしているかな、と自分の地元の思い出が浮かんでくる。
僕の地元も日が経つごとに変わっていく。
小学生の頃、友人と一緒に捨てられたエロ本を読んでいた場所が今では綺麗なマンションが建っていた。
僕たちの汚いけど最高の思い出の場所は都市開発によって綺麗な建物へと変えられてしまった。
でも悲しくなんかない。
だってそのマンションが建つよりも前に僕と友人との思い出がたしかにそこに残っていて、その場所を通るたびにあの日の思い出がカラーで蘇ってくるから。
また夏がやって来る。
今年はどんな夏になるだろう。
変わっていく地元で、変わらぬ友人や彼女と思い出を作ることができたらそれだけで幸せだ。
🍦あとがき🍦
最後まで読んでいただきありがとうございました!
大好きな曲の僕なりの解釈を言葉にしてみました。
オススメの曲なので気になった方はぜひ聴いてみてください!
ノバウサギの話