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「JR全線乗る」という夢


私は「乗り鉄」です

 私は幼い頃から鉄道が好きな鉄道ファンである。ひとくちに鉄道ファンと言っても写真を撮ることが好きな「撮り鉄」に、走行音や駅のメロディを楽しむ「音鉄」、Nゲージに代表される鉄道模型を愛でる「模型鉄」など、それぞれの趣味の対象は多岐にわたる。そんな私は主に「何鉄」なのかというとずばり「乗り鉄」である。乗り鉄とはその名の通り列車に乗ることを楽しむ人たちのことである。

記録をつける楽しさ

 そんな乗り鉄の私にはとある夢がある。それはタイトルの通り、「JR全線に乗る」ということだ。鉄道ファン界隈では、ある鉄道会社や都道府県の全ての路線に乗ることを完乗(かんじょう)と呼ぶ。乗った路線を地図に塗ることから乗りつぶしということもあり、地図帳には乗りつぶしに特化したものも売られている。私は小学校の時に乗りつぶし地図帳を買ってもらい、以来乗った路線を記録することが旅の終わりの楽しみになっている。特に初めて訪れた地方では真っ白のページに一気に色を塗ることができ、その爽快さは達成感を可視化したようでとても清々しい。そして色が塗られた路線が増えてきた頃、「いつか全部の路線に色を塗ってみたい」と思うようになった。完乗への始まりである。

とりあえずJRから

 日本の鉄道路線は「JR線」と「私鉄線」に大きく分けられる。よって、日本の鉄道全部に乗るならば「JR完乗」と「私鉄完乗」の両方を達成する必要があるが、まずはJR完乗から目指していきたいと思う。距離でみるとJRが19377.8km、私鉄が7985.0km(いずれも2024年12月時点)とJRのほうが大変であるように感じられるかもしれないが、新幹線のような長大路線だと一気に記録を伸ばせることや、青春18きっぷのような使い勝手が良いフリーきっぷの存在を考えると、JRから始めるほうが良いと思った。また、「私鉄全部乗った」と言うより「JR全部乗った」と言うほうがなんとなく凄さが伝わるような気がするということや、JR線は海の近くにあることが多いため、記録を表示した際に進捗が分かりやすいことも理由として少なからずある。

「乗りつぶしオンライン」で確認できる乗りつぶしマップ
赤色で塗られたところは乗ったJR線、青色で塗られたところは乗った私鉄線

完乗に欠かせないサイト

 上の画像は「乗りつぶしオンライン」というサイトで確認することができる、私の進捗状況を表したマップである。このサイトでは地図帳に色を塗るように自分が乗った路線を記録することができる。地図帳にはない特徴としては、鉄道会社ごとの記録を確認できることや、日付とともに記録できること、新しく開業した路線に対応できることなどが挙げられる。このサイトは無料で登録・利用できるので、興味があれば皆さんも記録してみてはいかがだろうか。

実は2024年12月時点で半分以上のJRに乗っている
JR四国に至っては完乗を達成している

さいごに

 私にはJR完乗を目指す上で大切にしていることがある。JR完乗までの記録は列車に乗ることを楽しむ過程で積み上がっていくものであるということだ。「JR完乗のためには○○線に乗らなければならない」というようなネガティブな理由ではなく、「○○線に乗りたいと旅に出た結果、JR完乗に一歩近づいた」というような状態が理想なのである。列車に乗ることが好きで目指し始めた夢なのだから、その夢に囚われて列車に乗ることが苦痛になってしまっては絶対にいけないのである。次に乗りに行きたい路線はまだ乗ったことのない路線から選ぶことが多いが、初めて乗る路線はもちろん、過去に乗った路線の中でも列車の旅を楽しむ心を忘れないでいたい。

ここまでお読みいただきありがとうございました。これからは旅の様子を記事にするつもりですので、私のJR完乗を応援していただけると嬉しいです。

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