オセロで証明された思考力の差 #2
女尊男卑な考えを持ち、つぶやきを発信している彼女とオンラインオセロで勝負することになってしまい…早速、指定されたアプリをインストールした。
どうやらユーザーを作成しなければならないらしい。
これといった名前は思いつかないが、本名にするわけにもいかない。
彼女にこの名前を見られたらどう思われるだろうか…と、変な期待も込めつつ、"teihensaifu"とした。
オンラインでの対戦は、基本は世界中のユーザーとランダムでマッチングするようだが、合言葉を入力することで特定の相手と対戦できる仕組みらしい。
彼女に指定されたルールを選択、合言葉を入力し、いざ対戦。
あまり自信はないが、なんとなくコツはわかる。
角をとること、角から3つ目をとることだ。
3つ目をとる理由は、3つ目に自分の石を置き、2つ目に相手の石を置かせて角を取るため。
角をとる理由は言うまでもなく、縦・横・斜めのすべてを取りやすくなるから。
このコツを念頭に、後は冷静に石を置くだけ。
きっといい勝負になるだろう。
そう思っていた。
そして、マッチングが成立した。
持ち時間は5分間のようだ。
あまり焦ることなく考えれそうだ。
そして、彼女が白い石を置き、ゲームが始まった。
コツは角の方だから、それまでなるべく多くの石を取ることにした。
序盤はかなり優勢。中央付近は殆ど黒い石で埋め尽くされた。
そして、だんだん範囲が広がり、角から3つ目も意識的に取れて、あれ…?勝てるかも…?
と思ったが、ここから違和感を感じる。
なんか…置ける場所が少ない…。
石の数はこっちのほうが多いのに…。
相手の置ける箇所の半分くらいしか選択肢がない。
そして…せっかく角から3つ目を取っていたのにも関わらず…置ける場所が限られ、ついに角の隣しか置けなくなった…。
まずい…。
このままだと角を取られちゃう…。
右上の角から斜め2番目しか置く選択肢がなく、やむを得ず置いた。だが…対角線には自分の黒い石しか…。その望みも一手で崩されてしまう。
ついに…右上の角に白い石を置かれてしまった。
続いて、右下の角も取られ、右端の自分の石がすべて返されてしまった。
あああ…やばい…せっかくたくさん取ってたのに…。
このままじゃ…負けちゃう…。
コツ通りにやってたのに…。なんで…。
その後も置きたくない場所に置かされ、
左下角も取られてしまう。
もう…勝てない…。
置きたくなくても置けるのは1.2箇所。
どんどん返される石。
そして、ほとんど返されてしまい…
結果は、46石差で敗北…。
完敗だった。
すると…DMが届く。
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