ビスケットファシリテーター講習会
自分のことですが、8月22日(土)にビスケットファシリテーター講習に参加しました。
ビスケットの開発側の方々からプログラミングの教え方を教えてもらいる講習です。
ビスケットはwebページがとても充実していて、指導方法や指導のための資料もしっかり掲載してくれているのですが、せっかくだからちゃんと勉強してから教えたいな、とこちらの講習は気になっていました。
一日がかりの講習の簡単な流れとしては、ビスケットを使ったプログラム作りの体験と解説、指導のロールプレイ、事例紹介などなど。他の受講者さんは、全国津々浦々、海外からのご参加もありました。学校の先生だったりICT支援員さんだったり、立場もいろいろでした。私と同じ支援学級の先生もいらっしゃって嬉しかったです。
娘とビスケットで遊んでいた私としては、知っている部分も勿論ありましたが、「プログラミングを教える」という視点で大事にしたいことや、教える際のポイントを知れたことは大きかったです。
とても充実した講習で学びも多かったですし、何より楽しかったです。
講習で印象に残ったキーワード
「表現としてのプログラミング」と「コンピュータはみんなのもの」
講習後半で、プログラミング教育に関わるお話がありました。
ビスケットの一番の魅力は「表現としてのプログラミング」だ、と。
私がビスケットを感覚的にとても気に入っているのはここなのかな、と感じました。
私は教科指導の中で図工を担当することが多いのですが、図工を教える際、こんな道具でこんな表現ができるよ、こういうやり方もあるよ、と手段をいろいろ教えた後、じゃあ今まで学んだことを使って○○という作品を作ってみよう、そして試行錯誤で作品を作り上げるという流れを組むのが好きです。
これと、ビスケットが似てるな、と。
誰でもさわることができるものを自分で積み上げていくことで、作りたいと想像したものができあがる。その面白さと達成感。そして、他の人の作品を見て「いいな!」とまねたい、もっとすごいものを作りたい。この連続。
そして「コンピュータはみんなのもの」ということ。
開発者さんの意図とは異なるかもしれませんが、私が特別支援学級でビスケットを使った授業をしたいと思ったのは、子どもたちを「コンピュータ」とか「プログラミング」といったものの入り口に立たせてあげたいという思いからでした。入り口に立った後、そこからさらに進んでいくか、入り口付近をうろうろするだけかは、個々によるでしょうが、入り口に立つか立たないかは大きな違いがあると思うのです。ビスケットは4歳からのプログラミングと言っているだけあり、タブレットであれば指先の操作だけで楽しめます。だから入り口に立ちやすい。
この辺りの考えがもともと自分の中にはぼんやりとあったのですが、それらが確信になったなー、と思います。確信になったことで、「ビスケットの授業がしたい!」「ビスケットの授業をしなきゃ!」という思いが強くなりました。
娘と講習
話は変わりますが、今回の講習、娘も横で一緒に受けていました。本人の強い希望により・・・。
体験部分を存分に楽しんでいました。私と娘でタブレットの奪い合いでした(笑)
体験の後の解説部分では、体験したプログラムをさらにいじって面白いものを作っては「先生にみせて!」と横からアピール。一応、場をわきまえて小声で話していましたが。
娘はビスケットの使い方をだいぶマスターしているのですが、それでも基本の使い方を教わる部分も楽しんでやっていました。人によるかもしれませんが、自由度が高いので、既に知っている内容を扱っていてもその範囲でいろいろと工夫できるので楽しめるのだなー、と横で見ていて感じました。
講習のメリット
ファシリテーター講習は1日がかりですし、受講料もそこそこするので、どんなメリットがあるのか気になっている人も多いと思うので私が感じたメリットを最後に書いておきます。
☆ビスケットの教え方がばっちり分かる・・・ビスケット開発からの17年間のノウハウを教えてもらえます。子どもの見方、進行や言葉かけのコツを詳しく知れます。指導に自信がもてます。
☆開発者さんの熱い想いが分かる・・・ビスケットの魅力をより一層感じることができます。ビスケットを使いたい、広げたい、何かしたい!という気持ちが高まります。
☆ファシリテーターのつながりができる・・・講習終了後、ファシリテーター同士のネットワークが紹介されます。ビスケットの活用方法は多岐にわたるので情報収集、交換ができる場があるのはありがたいです。
おまけ・・・開発陣に会えます、話せます。自分の中で開発陣の方々は有名人の一人なので、オンラインとはいえお会いできたことがミーハー心を満たしてくれました(笑)