1/18 CA 「新卒採用で学歴フィルターは必要なのか」



記事

 現在、多くの大手企業では学歴フィルターとして一定の大学以下は選考から除外している。例えば、関東の名門大学であるGMARCHや関西の関関同立以下の大学は書類選考時点で除外するということである。
実際に、「東洋経済オンライン」の記事によると、取材した企業の人事関係者は7社中、6社が採用プロセスで「学歴を参考にしている」と回答があった。学歴を重視する理由の一つは優秀な人材を採用や基礎能力を保持している人材を採用できるというメリットがある。
 しかし、これに対して学歴が高いからと言って仕事もできるとは限らないという学歴フィルターを批判する声もある。例えば、学歴が低いだけで、実際は仕事はできるという人がいるかもしれない。

 そこで今回は新卒採用で学歴フィルターの是非について議論を行いたいと思います。私は現在の学歴フィルターについて、賛成の立場で立論を行うので、反対の立場から立論をよろしくお願いします。

議論

質問

Q韓国の採用方法は
Aブラインド採用

Q学歴フィルターだけだと専門性がなくなるのでは?専門性を身につけたほうが双方においてメリットになる。
A専門性は中途で求められており、新卒ではポテンシャルが重視されている。
Q個人に目を向けたときに学歴フィルターがあることで大学に入ることがゴールになっている。そうなるなら学歴フィルターはいらない。大学での学びをあまり重視されない。
A高学歴だと他の大学よりも難度が高い授業をしている。

意見・論点

1.優秀な人材を採用できる。
→もちろん学歴が高いだけでは仕事ができるとは限らないが、問題の分析力や集中力など受験から身に着けたスキルは仕事上でも必要である。
実際に、韓国では学歴フィルターをなくすためブラインド採用(学歴を記入しない)を実施したが、採用して見たらほとんどが高学歴だったという。

Q優秀な人材の定義が企業によって異なる。学歴だけでは判断できない。
A優秀な人材=学歴が高く、分析力・集中力が高い人。高学歴だとその割合が高い。
Q組織で動く場合に高学歴が障壁になる可能性があるのではないか?
Aコミュニケーションスキルがなくても研修後に身につけられる。
Qアルバイトでも高学歴が必ずしも優秀ではない。分析能力だけでなく、営業などでは求められるものは違うのでは?(気配りができるかなどの人間力)
Aその通り

Q博士、修士でも採用率が必ずしも高いわけではないから企業側もそこまで重視していないのではないのか?
A前提を学士の高学歴としている。

Q高学歴だけをとると学閥ができてしまう。企業としてのバランスが崩れるのでは?
A
Q企業も高学歴イメージアップ
A昇進は学歴だけでやっているのは少ない

2.書類選考を効率的にできる
→大手企業の場合応募者数が多い。企業としては費用と時間がかかるため学歴で一次的に判断することで効率的な選考が可能である。

Qwebテストがあるから学歴フィルターはいらないのではないか?
A学歴フィルターがあった方が費用がかからず企業負担が減る。

予想される反論・再反論

1.仕事ができる人材を見逃す可能性がある
→新卒採用の場合ほとんどが未経験者であって採用の際にも潜在力を重視する企業が多い。研修も充実しているため、最初から仕事ができる必要はない。実際に、ある企業のインターンシップでも新卒内定者の1,2割以外は未経験者だと言ってた。

Q学歴差別が他の面で差別意識が生まれるからよくない。
Aその通り。

Q研修が充実していたら学歴関係ないのでは
A研修についていくにも学歴は必要

2.応募者数が減少する可能性がある。
→「どうせ大学低いからこの企業は応募するのやめよ」と思う学生が増える可能性があるということだが、それでもほとんどの大手は就活時期に人気である。

Q低い大学でも採用された場合にその大学生の希望にもなるし、イメージアップにもつながるのでは?
A顧客のためにも高学歴の方がイメージいい。

参考文献・URL

https://www.careermart.co.jp/blog/blog/archives/670

https://www.jobaba.net/thema/exprcDtl.do?currentPageNo=58&firstRecordIndex=228&seq=345&viewType=&cntntsSeCd=01&tabId=cate_job&pageType=dtl

https://namu.wiki/w/%EB%B8%94%EB%9D%BC%EC%9D%B8%EB%93%9C%20%EC%B1%84%EC%9A%A9

【先生からのコメント】

 この議論は有名な話。これまでは、就職活動と大学生活というものが直結しており、サークル活動や部活動を本気でやっていて、どのような人間関係を作っていくかが自らの就職先を決める大きな割合を占めていた。現在、企業が多くのESを捌けるようになったため、形式的に学歴フィルターが撤廃されたことに加え、サークル、部活に所属する人が減った。学歴フィルターには問題はあるが、ESの登場によって大学の学生生活が形骸化している。


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