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「この世界を守りたい」小説版ハートキャッチプリキュア キュアムーンライトが見た景色
2024年現在から遡る事14年前に放送された作品であるハートキャッチプリキュア。(以下ハトプリ)
花をモチーフとしたプリキュアを私が観ることになるのは放送から大分後の事になる。
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2010年当時はiPhone4が発売されて、私もようやくスマホデビューした年だという事を覚えている。
その頃はプロレスとバイク、そして仕事に熱中していた。(今では労働が憎い社畜をやっている)
と、いうのも私はプリキュア歴は浅めでヒープリが初めて最初から最後まで観た作品だからである。
何故ハトプリを観るに至ったかというと、
ヒープリ→トロプリ→トロプリ映画でハトプリが出る事を知る→映画公開前にyoutubeでハトプリの無料配信が行われる→ハトプリを全話観る→驚愕する
2021年頃の事である。
という経緯でハトプリを観たのだが、この作品もトンデモ展開な物語であった。(絶対子供向けじゃないし、トラウマになるよコレ!)
(まったくプリキュアはハートブレイクが過ぎるぜ)
そしてこの度、小説版のハトプリを読む事になり改めてハトプリの凄さを考えてみたい。
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小説版はキュアムーンライトこと月影ゆりの視点で物語は進んでいく。
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劇中要所の重要な展開はダイジェストで書かれている為、アニメを視聴済みであれば大筋の流れはわかる仕様になっている。
なので視聴をしていないと展開の早さや劇中のイメージがしずらい(必殺技ムーブなど)構成の為、出来ればアニメを視聴してから読む事をオススメする。
視聴をしていれば、物語もなぞる様にスラスラと読み進めていけるので、非常に読みやすかった。
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冒頭はAmazonのKindleでサンプル読みが出来るので気になっている方はまずはそこからでも読むといい。
キュアフラワーである薫子さんとゆりさんの出会いなど、本編を保管してくれる内容もファン必見だ。
活字には活字の良さがあるが、プリキュアシリーズでも存在感No.1であろうキュアマリンの活躍・印象は少し、いや大分控えめである。
各キャラの名台詞などは出てはくるが、いかんせんムーンライト目線のストーリーテラーと内容なので、気持ちを全部ムーンライト側に持って行かれてしまう。
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そしてムーンライトと言えばダークプリキュア。
小説版でも2人の様子は丁寧に書かれている。
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※画像はイメージです。
小説を読む事でどんな物語だったかを思い出す事が出来た。
そしてやはりというか、このハトプリはお子様には理解し難い部分が多いトンデモ作品という事も改めて感じた。
(※あくまで個人見解です)(バトルシーンがドラゴンボール過ぎるのも好きな所)
後半の展開は活字でも感動した。
その後にdアニメで終盤を再視聴してまた泣けた。
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ハトプリはもう14年も前の作品だが、一つも色褪せる事なく、プリキュアのなんたるかを教えてくれる。
戦う事の意味とは一体何なのだろうか。
特別な力を得た者は何を選択したのか。
キュアムーンライトの純粋な想いと挫折。
それでも世界を守る為に彼女は戦う。
そして彼女が知った本当の答えと気持ち。
小説版を読む事で、この物語に深みを増す事ができた。
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出して下さいお願いします!!
また、小説版のプリキュアは他にもいくつかある事は知っていたが、現在では6冊ほど出ている。
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漫画版もいくつか持っているが、全体の雰囲気の紹介ぐらいなので、ブランド力こそあれど内容的には少し物足りない。(コミックボンボンのときた洸一先生のガンダムシリーズぐらいあっさりしている)
そういう意味では小説版は違う楽しみ方が出来るので、好きなシリーズであれば買って損はない。
小説版ハートキャッチプリキュア。
キュアムーンライト目線で語られる、知られざる一面をぜひ読んでみてほしい。