静岡市の大河ドラマ館の来場者数が、岡崎市、浜松市の半分しかなかったって、何となく分かる気がします。
2月22日の朝日新聞デジタルに、「「家康」大河ドラマ館 静岡の来館者数、どうして浜松・岡崎の半分?」という記事が出ています。
静岡市、浜松市の大河ドラマ館に行きましたが(岡崎市は行けませんでした)、来場者数が浜松市の半分って、なんとなく分かる気がします。大河ドラマ館の展示内容も多少違いましたが、内容よりは場所の問題だったのではないかと思います。
浜松市の大河ドラマ館は浜松城公園にありましたから、非常にわかりやすい場所ですし、バス乗り場も個人的には分かりやすかったと思います。浜松駅北口バスターミナルから浜松城公園に行くのは、1番と15番だったのですが、出口を出てほぼ真正面が乗り場だったので、すぐに分かりました。浜松城跡には大河ドラマ館用の駐車場はなかったのですが、浜松城公園駐車場がありますので、車で来る人からも利用しやすかったと思います。
一方、静岡市は浅間神社に大河ドラマ館があって、そこへは無料シャトルバスが出ていたのですが、静岡駅から少し離れた駿府城公園内にできた静岡市歴史博物館か、さらにそこから離れた市民文化会館前からですので、初めての人には分からないと思います。
静岡駅前から浅間神社へは、道なりにまっすぐはまっすぐなんですけど、そもそも静岡駅前から駿府城公園に行くにも、駅前に国道一号線が通っているせいで、一度地下道に入らないと渡れないので、そこでまず迷う人が多かったと思います。何故駅前から出発しなかったのか、1つはこれが大きいのではないかと思います。
もう1つは、前日したように浜松市は浜松城公園なので、周りが開けていて浜松城公園へ行くこと自体が分かりやすいのですが、浅間神社は、駿府城公園をからもわかりにくくて、浅間通り商店街を抜けていくんですけど(実際に私はそこを通っていったんですが)、商店街に大河ドラマ館への案内板があるわけでもなく、商店街もあまり推している感じもしなかったですし(良くも悪くも便乗するに越したことはないわけですが、そういう感じではなかった気がします)、人通りもあまり多くなく、にぎわっている感じもしなかったので、ここであってる?って感じがしました。
浜松同様に大河ドラマ館用の駐車場はなく、周辺の駐車場にも大きなところはないので、車だとあまり便が良くなかったと思います。また、浅間神社の周辺はあまり道路も広くないですし、一方通行が多くて分かりにくいです。
静岡商工会議所会頭は「立地が悪かったとは思えない」と言っているようですが、個人的には立地が悪かったのだと思います。むしろ駿府城公園にあれば良かったのにって思いました。駿府城公園だったら、静岡駅前の分かりにくさは仕方がないですが、それでも県庁がある場所ですから、どうにかなると思いますし、静岡市歴史博物館とセット見学もしやすいですし、呉服町とかで買い物もできますから周遊できたはずです。
静岡市の方は、静岡市のことしか頭にないというか、静岡市内の人にとっては浅間神社は街中のイメージでしょうけれど、外から来た人にどう見えるのか、という観点が欠けていたのではないかと思います。これは、同22日付けの朝日新聞デジタルにある「静岡市長「商品の質も業績も良くない」 市の現状を会社にたとえると」という記事の、難波市長の施政方針演説と同じ方向性の問題点のような気がします(難波市長の施政方針演説の話題は、別に取り上げます)。