アネモネ

荒廃した街の片隅で

赤いアネモネを見つけた

土埃にそよがれながら 色鮮やかに揺れる

今まで守り抜けたものなど無い私だが

ただそのあどけない輝きに

心が奮えた


いつも争いの元など勝手なものだ

当人達ですらその目的を忘れていく

そんなことなど知るべくもなく

花はいつもただそこに咲いてるだけだ


私は立ちあがり立ち去る


アネモネが踏み荒らされないことを願って

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