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「生きるチカラの再起動」

自然と人がつながることで誰もが本来もっている生きるチカラを再起動し、ヨロコビが循環する世界へ。


さて、突然それらしいコピーでスタートした。

これから記念すべき個人のnote初投稿として主宰しているYAMANOVAについて書こうと思う。


思い返すと、子供の頃のぼくは、今も抱えているアトピーのせいもありどこか自信がなく、無力感を抱える少年だったように思う。

小学校で通った塾では、いじめられたこともあった。

そんな中、夏休みに親が連れて行ってくれる登山旅行はいつも楽しみだった。
幼少より母から山の本を読み聞かされたり、山の雑誌(山と渓谷やoutodoor)を毎月購読したりとその世界観に魅せられていた。

中学では生物クラブに入部。放課後、学校の裏山を探索しながら植村直巳に憧れる少年で、そんな冒険とかアウトドアな世界観に浸るのが無力感や自身のなさを忘れる時間だったのかもしれない。


そんなぼくも、高校でラグビーをするようになり体力的にも精神的にも自信がついてきて、少しずつ無力感から解放されていく。
同時にアウトドアな世界からの距離も遠くなっていった。

大学では自分の好きに正直になった。はじめて自分らしい居場所を見つけた気がした。
がゆえに、卒業後サラリーマンになってからも仕事を仕事と割り切れず、就職した会社をやめて、好きを探し求めてファッションの世界へ。さらにクリエイティブな世界に進むべく、アートスクールで映像とデザインを学び広告制作の仕事につくことになる。

広告クリエイティブの仕事につけたときは本当にワクワクした。

ただし、想像を絶するハードな仕事だった。今でいうブラック笑。

それでも、稼ぎも良かったし社会にクリエイティブで役に立てると信じて疑わなかった。リーマンショックまでは。

そこから業績が一気に傾きはじめ、必死にもがきながら、新たに社内ではじまったコンサルという仕事もはじめたときに、ぼくは決定的な無力感に襲われることになる。


なんだ、この手応えのない仕事は。


自分が心から信じてできることをしたい。

やがて精神的にも肉体的にも限界になり、次第にソーシャルな事業をしたいと思い、ほどなくその会社を退社する。


2011年2月の終わりだった。

そして10日後人生を変える決定的なことが起きる。東日本大震災だ。


これは大変なことがおこったぞ! と思いながらも、現実味のないままに過ぎ行く日々。いてもたってもいられなく自分にできる支援活動をスタートした。


何度も被災地に行きながら感じる圧倒的な無力感。

これまで自分が疑いもしなかった常識も崩壊した。経済というシステム、食の安全、政治。消費し続ける暮らし。


それでも、僕らは生きていかねばならない。

闇雲にゼロから手探りでスタートした震災応援プロジェクトの立ち上げは生きてる実感をとても感じた。なんとかしなきゃという使命感、かけがえのない人たちとの出会い。誰かの役に立てるという朧気ながらも確かな手応え。


次第に無力感から開放され、生きるチカラが湧いてくる気がした。
誰かのためにが自分の生きてる実感、証になる。


その頃、ぼくは少年時代を思い出し、冒険や旅などのアウトドアに関する発信を仕事と震災支援の傍、ライフワークとしてスタートしていた。

様々な冒険家、探検家、旅人、アスリートなどに会うことで自然と生きる人たちの生命力に圧倒された。

そして日本の食生活への危機感、ダウンシフト的暮らしへの憧れから山梨の自然学校に妻と通うことに。自然農を学び、自然と共に暮らすことでここでも自分の中に燻っていた生きるチカラを感じることができた。はじめて自分で肥料も農薬もなしに育てた野菜を食べた時の感動は今でも忘れない。


経済成長至上主義の世界から、震災を経て自分にとって本当に必要なことが少しづつだがわかった気がする。


過剰なまでの便利、モノと情報が溢れる現代社会で自分の生きるチカラを再起動する。そして誰もが本来持っている生きるチカラを解放することをライフワークにしていこう。

ココロのエンジンを燃やせる人がつながり共振する世界を作りたい。

自然と人、人と人がつながり生きるチカラ感じる幸せな世界。

クリエイティブとビジネスを介して世界を変えよう。

手探りで一人で決めたビジョンを形にしていくには、自分だけでは限界がある。そう感じていた2016年に出会ったのが、フリー山岳プレイヤーでイベントMCをしている田中ゆうじんだ。


東京暮らしから心機一転、仕事をすてて長野県は松本市に家族で移住し、週のほとんどを自由に山を駆け回る男。

ブログやSNS、YouTubeで自らの文字通り”自由”な登山やスキー(彼はSHORT SKIMOというアクティビティの考案者だ)を世の中に発信していた。里山を楽しむトレイルランニングから、下手したら命を落とすリスクの高い1dayスピード登山やスキー・マウンテニアリングなど様々なアクティビティをジャンルというボーダーを超えて楽しむ。


当時(今も)ぼくは、長野県に移住を目論んでいたし、ゆうじんが彼のフリー山岳プレイを通して表現しているボーダレスな”自由”は、まさに生きるチカラの再起動を促す要素だと思った。

彼もちょうど一人の限界を感じていた時期で、共に何か表現する”場”をつくっていこうということになった。


こうして、アウトドアとスローライフのレーベルYAMANOVAは生まれた。

最初は車座トークセッションという形のイベントからはじまり、オンラインコミュニティ、動画配信、出版、WEBメディア、体験型のアウトドアイベント、ドキュメンタリー映画制作、そしてアウトドアコーヒーメイカーへ。

様々なコンテンツを介して生きるチカラの再起動を仕掛けていくことになる。様々な失敗を繰り返しながら。


最初はチームつくりをしていたので、入る人もいれば出て行く人もいた。

お蔵入りになった企画は数知れず。

時には仲間同士でケンカも笑。


そんなこんなで、YAMANOVAは以下のように進化してきた。


一つの組織でもチームでもない。

音楽でいうところのレーベルみたいな存在で、ビジョンに賛同する様々な人や小規模な会社が、やりたいプロジェクトごとに集まり、協力しあい表現し行動し仕掛けていく。

自分で発案するのもよし、人のにのっかるのもよし。

コラボもあり。

レーベルであり、様々な志向の人が集まってそれぞれの生きるチカラを発揮しお互い支えあいながら自由に進んでいくゆるやかな共同体でもある。


そんなのを目指してきて、今すこしずつだけれど形になりつつある。

少しでも興味が持てたなら、facebookでオンラインコミュニティを作っているので、気軽にご参加ください。


なんとホームページはやっと制作準備に入ったところ。

できるまでは以下にいろんなコンテンツがあるので、ぜひご覧ください。


◯YAMANOVAコーヒー http://coffee.yamanova.com/

◯コーヒーオンラインストア https://yamanova.stores.jp/

◯田中ゆうじんブログ http://shortskimo1.xsrv.jp/

◯YouTubeチャンネル「YAMANOVA TV」 https://www.youtube.com/channel/UCPAou7wtNItsG0_VsnyIkTA

◯生きるチカラ探究マガジン ドキュウ! http://docue.net/

(近々YAMANOVA公式noteに移行予定)

◯ドキュメンタリー映画予告 https://vimeo.com/165545276



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山本喜昭(野外文化活動家)
アウトドアとスローライフのレーベルYAMANOVA主宰。生きるチカラ探究者。ネパールの女性の雇用を生み出し森を育てるナマステヒマラヤコーヒー販売中。

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