スマートホンは誰にでも使えるツールなのか?
iPhone14が発表されて間もないですが、ここのところずっともやもやしていることを書いてみたいと思います。
AndroidにせよiOSにせよ、スマートホンは便利であることに間違いはありません。
調べ物ができ、写真が撮れ、財布の役割も果たす多機能で便利な物です。
しかし誰もがストレスなく使用できるいわゆるアクセシブルな端末かというと疑問です。
平な画面で触れるとすぐそれが実行されるという振る舞いは消して全員がうれしいUIとはいえないでしょう。
数は減ってきている物のボタン式の携帯電話も一定数のシェアがあります。
色々と理由はあるとは思いますが、これはスマートホンに使いにくさを感じている人が少なからずいるということの表れでしょう。
ボタン式の利点はボタンを押すことで動作が実行されるため手元を見なくても操作できる点にあると考えます。
また画面の読み上げ機能を使っている場合には確実に目的の項目を選択することができます。
一方スマートホンでは常に画面に気を配る必要があります。
文字入力を例にすると、キーボードを見て、変換を確認する動作が必要です。
画面読み上げ機能を有効にしている場合には、そもそも思うように操作ができるまでかなりの学習コストがかかります。
人によっては馴染めず挫折する方もいらっしゃいます。
スマートホンに馴染めずガラケーにした、という話は耳にしますが、
その逆は聞いたことがありません。
これはスマートホンには使いにくさがあるが、ガラケーにはないということではないでしょうか?
スマートホンがアクセシブルになるためにはどうすればいいのか。
僕は以前から仮想でっぱりがその鍵を握っていると考えています。
アップルはiPhone7において仮想的なホームボタンを実装しました。
これは実際は押していないのに押せた錯覚を与える技術です。
これを体験したときはとても衝撃的でした。
じつは本体とボタンの間に隙間があり、それが動いているだけなのではと疑った物です。
僕はこれの逆が実現すればスマートホンに感じる使いにくさが軽減できるのではと長年考えています。
つまり見た目には平らであっても、触れるとそこにボタンがあるかのような錯覚を起こす訳です。
これにより画面を見なくてもボタンが押せたり、これを押し込むことで実行できるようになります。
この錯覚は応用範囲が広くVRでのゲーム体験の向上や遠隔医療でのフィードバックなど、これまで視覚情報しかなかった仮想空間での体験を大きく変化させることができます。
僕自身にはこれを実現させるノウハウはありませんが、この記事を読んだどなたかその知識や技術のある方にはぜひとも取り組んでいただきたい内容です。
実現した暁には少しそのおこぼれをいただけるとうれしいです。