「静寂の湯、そして現れる『主（ヌシ）』の威厳」【やまブログ温泉日記】～おんせん珍道中～
12月5日（木曜日）くもり
今日も比較的仕事が早く終わった！😀
いつも通り『ゆらり内海』に着くと、駐車場には5～6台しか停まっておらず驚くほど空いていた。時刻はまだ18時前。『オッサン』が来るまで、まだ1時間以上ある😐。
駐車場の状態からして、風呂が空いているのは間違いなさそうだ。「誰か常連さん来てるかな～？」などと思いつつ、ロビーに向かう。
今日はアラレちゃん似のお姉さんの姿はなく、代わりに支配人の奥さんが入っていた。「あらっ、いらっしゃい。久しぶり。今日は早いのね。休み？」と気さくに話しかけてくれる彼女。モロッコからこの愛媛に嫁いできたそうで、日本語がとても上手だ。
体型は痩せ型で、年齢は私と変わらないくらいだろう。週に2～3度こうして顔を出しており、すっかり顔なじみだ。「お久しぶり。休みじゃないけど、仕事が早く終わったもんで即効で来たんですよ。これから年末にかけて忙しくなりますしね」と答えると、彼女は「そうね！来れる時に来なくちゃね！ごゆっくり」と微笑みながらロッカーの鍵を渡してくれた。
風呂場に入ると、私を含めてたった3人。常連さんの姿はなく、少し寂しさを感じる。それでも孤独の時間を満喫しようと背中を流していると、背後から「こんばんは」と声が聞こえた。振り返ると、常連さんの1人、スキンヘッドの『オッサン』だった。
「今日は空いとるけん、ゆっくりできらい😀」と言って、かけ湯をして塩湯に入っていった。彼は身長170cmほどで痩せ型。身体は引き締まっており、体脂肪率が限りなくゼロに近いように見える。歳は70前後か。少し耳が聞こえにくいのか、喋る声が異常に大きいのが特徴だ。
「まあ、ゆっくりしたらええわい。そのうち、あの人も来るやろ！」とスキンヘッドの『オッサン』が言う。言うまでもなく「あの人」とは、『オッサン』のことだ。
サウナと水風呂を何度か繰り返していると、案の定「こんばんはー」と『オッサン』がやって来た。「今日は静かなのぉ」と言いながら周囲を見渡すと、気づけば私たち常連3人だけになっていた。
「今日は間違いなく、アンタが主（ヌシ）やね」とスキンヘッドの『オッサン』がツッコミを入れると、『オッサン』はいつものように「ケッ」と吐き捨てた後、うっすら笑みを浮かべた。
「主」という響きが、どうやらまんざらでもなさそうだ😁。