高校日記Ⅰ
こんにちは。ヤマです。
皆さん、高校生の時の事って覚えてますか?私は来月から高校生との関わりがあるので、最近は自分の高校時代について振り返る事が多いんです。思えば、中々に自由奔放で学びの深い3年間だったと思いました。今回はそんな3年間について何回かに分けて語らせて頂きたいです。
ボロボロの受験期
私の高校受験は、ボロボロだった。
これといって、行きたい所は無くて目標も無い。強いて挙げたのは「農業」だった。宿泊研修の時にやった農業体験が楽しかったからだ。でも、どこの農業高校もピンと来なかった。私は自分の直感を信じるタイプだから中々、決まらまかった。
周りは、目標を決めて進んでいく中、1人置いていかれる気持ちで日々を過ごしていた。
ある日、進路指導の先生に「演劇、好きでしょ?ここはどう?」と勧められた高校に見学に行った。演劇は好きだし、見学は楽しかった。偏差値もそこそこに高いし進学率も良かった。演劇も好きだから、そこにした。気持ちがパッとしないのは感じていたが、受験を早く終わらせたいという、受験へのネガティブな気持ちが強かった。面接は合格祈願していたら遅刻したけど合格した。嬉しい気持ちはあったが、望んでいた訳ではないから道端で100円玉を拾ったような気分だった。人に流されて進む9年間を終えた。
分岐点
合格したのもつかの間、高校はコロナの影響で登校禁止になった。
そんな中、友人にとある農業高校を勧められた。『幌加内高校』。ここが私の分岐点だった。私は見学に行き、直感でここに決めた。何か、私の感性にくるものを感じた。とはいえ、親には入学金やらなんやら払ってもらった後だった。許してくれるはずがない。私は(絶対に反対される)と分かっていた。だから、最大限の反抗として手紙を書いて寝袋片手に家を出た。財布もない。スマホもない。流されてばかりの俺のメンタルでは耐えられない苦しさを感じたけど、親は理解してくれた。入学式の2日後、転学届を提出して私は合格した高校を後にした。
いざ、極寒の地へ
6月上旬。私の新生活が始まった。
札幌から汽車とバスを乗り継いで約3時間。コンビニもない。娯楽もない。一面、広大な畑が広がるTHE・北海道という景色の町だった。
初めての転校で緊張していたけど、自分の行きたい所に行けてワクワクしている部分もあった。クラスには11人の仲間がいた。
地元から離れて暮らすので、生徒の8割から9割が寮生活になる。一人一人に個室があり、学校生徒のほとんどと24時間を共にする生活が始まった。
初めましてが止まらない
幌加内町は日本一の蕎麦の作付面積と収穫量を誇る「そばの町」です。高校では、必修科目に「そば」があり、生徒全員がそば道段位で初段位を取得する唯一無二の農業高校です。そば打ちの授業では、町内の達人たちが真摯に教えてくれる地域密着型の授業だ。
段位認定試験は、毎年7月に行われている。私は6月上旬に転校して、そば打ちを始めたので普通に考えればエントリーには間に合わない。
だけど、周りの人のお陰で私は4週間で初段に合格しました。同時に小麦と蕎麦もアレルギーになってしまいましたけど笑
他にも農業にパン作り、そば粉を使用したお菓子作りもしました。
本当に初めての経験が多くて、体が追い付かず疲弊した日々でした。
高校生が魅せる店!?
私の高校のビッグイベントの1つである「商店会」
農業高校で育てた野菜、生徒が打った蕎麦、取れたての野菜と蕎麦を使用した加工品と高校生が愛情込めて作った商品がズラリと並ぶのだ。
お店の運営、計画、広告、商品作りまで先生の手を借りる事もあるが、ほとんどが生徒のアイデアで出来上がっている。
生産・加工・販売と6次産業を学びながらSDGsにも取り組む本格さである。私も初めての店舗経営に戸惑いながらも農業の先生が教えてくれた野菜の知識を活かした売り込みで、乗り切った。
最近では、フォトスポットの設置、スタンプラリーなど楽しめる要素も加わっているので、より楽しむ事ができるだろう。
「初めて」という幸福
初めての転校。初めての蕎麦打ち。初めての農業。。。
沢山の「初めて」を経験した一年生でした。正直に言うと心が落ち着くのに時間はかかったけど、良かったと思っている。
「初めて」は今の自分の世界をぶち壊してくれる。今までの考え・常識を変えてくれる。新しい世界を見せてくれる。それゆえに、人は「初めて」に緊張と怖さを覚えるのだろう。一歩踏み出すのに、すっごい勇気がいると思うんです。でも、勇気を払えば経験がもらえる。経験は誰にも渡せない唯一無二の財産であり、今後の貴方の土台になる。
そんな事を感じた一年でした。
幌加内高校について詳しく知りたい方はこちら↓
https://x.com/horokooo?t=rv8h7nywg6PA1g4eAXdwwA&s=09