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小青柑(シャオチンガン)

プーアル熟茶の製造では、山積みにした茶葉に水をかけて麹菌の活動で発酵を促す工程がありますが、この際に茶葉どうしがくっついて塊になった状態のものを茶頭と呼びます。

製造工程の偶然の産物であり、濃厚でしっかりとしたコクのある茶頭は中華圏においても非常に珍重されるものです。

そのように貴重な雲南省産の10年もの(2011年)のプーアル熟茶の茶頭を、広東省江門市新会区天馬村産の小青柑に詰めた逸品です。

こちらのお茶は、お好みに応じていくつかの異なる方法で風味の奥豊かさをお楽しみいただくことができます。
柑橘系の味がお好きな方は、小青柑をそのまま蓋碗などに入れてお湯を注いでお楽しみください。 最初の数煎のお茶は、水色は淡いオレンジ色をしており、みかんにスギやヒノキが混じり合うような風味がお楽しみいただけます。
柑橘系の風味だけでなく、すべての風味が前面に出て混ざり合うためには、最初に4分ぐらい長い時間をかけてお湯に浸すのがおすすめです。
最終的には、茶葉が詰め込まれているみかんを半分に割っていただくことで、プーアル茶の風味を最後まで余すことなくお楽しみいただけます。

ワインのフルボディーのような濃厚なプーアル茶を最初からお楽しみになりたい場合は、みかんを半分に割ってからお湯に浸してください。 少人数でお飲みになる場合は、みかんの半分だけを使用し、残りの半分は後で使用するために取っておいてください。
お茶の水色は濃い茶色をしていて、茶葉は、新鮮な木材のような印象を受けますが、風味はまろやかで安定しています。大変個性的で印象的な香りがしますが、飲み口は柔らかくまろやかです。

こちらのお茶は何煎にも渡ってその奥深い美味しさお楽しみいただけますので、ご家族やご友人など大人数でのお茶の時間に最適です。

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