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更年期世代におすすめの恵方巻の具はこれ!
2021年の節分は2月3日です。
去年は2月2日だったのですが、これは、124年ぶりのことだそうです。
節分には恵方巻とイワシ、炒った大豆がつきものですよね?
もともと関東出身なので、子どもの頃には恵方巻を食べる習慣はありませんでした。
約20年前に関西に引っ越して来て初めて知った行事食ですが、今ではに全国に広がっているのが恵方巻。
太巻きを、その年の恵方(吉方)を向いて黙って丸かぶりつきをするのです。
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もし、恵方巻を手作りするならせっかくなのでエイジングケア食材を使ってみてはいかがでしょうか?
温める性質で、エイジングケアに関わりの深い腎をアップさせたり、何かとストレスの多いアラフィフ女性のストレス解消食材を選んでみます。
基本の具材はこれです
ウィキペディアによると、太巻きには七種類の具を入れる習慣があったそうです。七福神の七から来ているとのこと。
太巻きには7種類の具材を使うとされる。その数は商売繁盛や無病息災を願って七福神に因んだもので、福を巻き込むと意味付けされる[20]。別の解釈もあり、太巻きを逃げた鬼が忘れていった金棒(鬼の金棒)に見立てて、鬼退治と捉える説[21]もある。具材は特定の7種の素材が決まっているわけではないが、代表例として以下が用いられる(なお、7種類ではない場合もある)。
かんぴょう
キュウリ(レタス・かいわれ)
伊達巻(だし巻・厚焼き卵)
ウナギ(アナゴ)(以上4種は語源由来辞典による[20])
桜でんぶ(おぼろ)
シイタケ煮
また、大正時代から昭和時代初期には漬物が度々挙げられた[17]。他にも焼き紅鮭、かまぼこ(カニ風味かまぼこ)、高野豆腐、しそ(大葉)、三つ葉(ほうれん草)、しょうが、菜の花、ニンジンなどが使われることがある。
基本として挙げられている食材が6種類しかない(笑)←余談
恵方巻に限らず、よく知られている太巻きに入っているものが基本になるということですね。
基本の具の性質と効果がエイジングケアに
最初からお話しておくと、薬膳だからと言って、エイジングケアのために特別な食材を使う訳ではありません。
それに、改めて見てみると滋養強壮や腎の底上げになるものがしっかり使われてることが分かります。
■かんぴょう(冷やす)
夕顔の果実をひも状に裂いて乾燥させたもの。煮てあるので冷やす性質は緩和されている。浮腫みや口の渇きの改善に効果があるとされる。
ごぼうの5倍、さつまいもの8倍の食物繊維が含まれので整腸効果も期待できる。
■きゅうり(強く冷やす)
夏野菜なのでそのまま食べると体を冷やし、必要な水分を補い不要な水分は排泄する効能を持つ。
■伊達巻(一般的には厚焼玉子や出汁巻玉子のことが多い。温めも冷ましもしない。)
玉子を使っているので五臓全てに働きかけるが、特に肺と脾(消化器系)によく、潤い不足や血不足の更年期世代には嬉しい効能を持つ。
■うなぎorあなご(うなぎは温めも冷やしもしない。あなごは温める。)
パワー(気)をアップさせ血を補う食材でどちらも、肝・脾・腎に働きかける。ビタミンAが豊富なので目のかすみや夜盲症にもよい。
長くてヌルヌルしたものは、腎に良いとされているので、どちらもエイジングケア食材。カロリーが低いのはあなご。うなぎの方が脂質もビタミンAも多い。さっぱり系がお好みならあなご。
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■桜でんぶ(使う魚によるが白身魚を使う。温めるか、温めも冷やしもしない)
白身魚の身を煮たものに食紅で着色したものが桜でんぶ。
白身魚は要らないどぶの水を出す効能を持つ。市販のでんぶは砂糖が多く使われている。
でんぶを自分で作るなら、砂糖の代わりにココナッツシュガーにすれば要らないどぶの水を出す効果が更に加わる。
■しいたけ(温めも冷やしもしない。干し椎茸の方がエイジングケア効果が高い。)
低カロリーでパワーアップ食材。骨粗しょう症の予防としてカルシウムの吸収を助けるために干し椎茸がおすすめ。使う前に天日干しするとビタミンDが生の椎茸の10倍に増えると言われる。
免疫力アップや高血圧予防にも良いとされる。使うならぜひ干し椎茸を!
基本の具をアラフィフ世代に食べて欲しい食材に置き換える
上に書いたように、基本の具でもかなりエイジングケアに効果のある食材が使われていることが分かりますよね。
でも、これを置き換えたらもっと良いと考えられるものがあるので、そこを
置き換えてみますね。
■かんぴょう⇒菊芋の千切りを甘辛く煮たもの
■きゅうり⇒ゆでた菜の花
■伊達巻orだし巻き玉子そのまま
■うなぎorあなごそのまま
■桜でんぶ⇒にんじんの薄甘く煮たものor茹で海老
■しいたけそのまま
と置き換えます。
菊芋(温めも冷やしもしない)は、天然のインスリンと言われる糖尿病改善の野菜として脚光を浴びています。里芋と生姜の中間のような見た目ででんぷん質が少ないダイエット食材です。
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生でサラダに入れたり、きんぴらのようにしても、揚げても美味しいです。
菜の花は(温める)解毒効果と血めぐりアップの緑の濃い葉野菜です。
ほろ苦い味にデトックス効果があり、女性のできもの・腫物に良いとされるため、桃の節句に食べられるようになりました。辛子醤油和えにしたものを具にしても良いですね。
にんじん(温めも冷やしもしない)は胃腸を元気にして消化促進と血を増やす赤い野菜です。食べる目薬と言われるのはβ-カロテンが野菜中飛びぬけて高いためです。肝機能の向上にも良いと言われています。
海老(温める)は腎に働きかけ足腰の冷えや、冷えて痛む症状によく使われます。
特に冷えを感じる人は、茹でずに生姜を入れて酒蒸しにしたものを使うと更に温め効果が高まります。
ストレスが多い人は、香味野菜も入れてみる
ストレスが溜まっている状態を気滞と言います。
気滞は気が巡らず体の中に停滞している状態なので、気が巡らないと血めぐり、水巡りも悪くなってしまいます。
気を巡らせるために、香りの良い香味野菜を使ってみるとよいです。
例えば、三つ葉や紫蘇など。煮ると香りがしなくなってしまうので、生の状態かさっと湯がく程度で使うのが基本。
紫蘇はそのまま挟む、三つ葉は軸部分だけさっと湯がいて葉はフレッシュな状態で使いましょう。
まとめ
日本の行事食で使われる食材は、人の長寿や幸福を考えて選ばれていることが多く、おせち料理や節分の恵方巻もその一つです。
ただ、近年になって加えられたり変えられたものもあるので、エイジングケアの恵方巻にするための具材について書いてみました。
あなたにとっても世界にとっても鬼が出て行き、福の神が訪れますように。
大きな声で「福は内~!鬼は外~!!」と豆を蒔いて恵方巻をいただきましょう。
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