なつめを生理期間に食べると出血量はどうなる?気をつけて。
薬膳の本場中国では、女性は一日に3つ食べると老い知らずと言われ、女性におすすめのなつめです。
血の道症と言われるような女性特有の、貧血、生理不順、生理痛、更年期症候群などの漢方薬にも使われるだけあって効果が高いのです。
なつめの特性
なつめは体を温めも冷やしもしない平性からやや温める温性になります。
薬膳では、お腹を丈夫にして「血」や「気」の素となることが有名です。
中医学では、血不足だとメンタルが安定しないと考えられていますが、まさに生理前のPMSの症状の一つ、イライラしたり少しのことでカッカするなども血不足から来るもの。
女性は毎月の生理で物理的にも血を失うので、必ず生理の後には血を増やしておかなければ常に不足の状態が続き、お肌の艶や髪の毛などの美容的にもマイナスなのです。
これを解消するのがなつめです。
なつめの造血効果でお肌の潤いや髪の艶やかさ、爪の健康状態も保てますし貧血や生理中の頭痛の予防にもなります。
「血」は五臓の「心」にいる神様のお供え物と言われますが、十分な「血」をお供えしていると神様は安定してメンタル面も整います。
お供えが十分でないと、イライラしたり寝つきが悪くなったり夜中に夢を見ることが多くなったりするのです。
生理期間に食べると出る可能性はこんなこと
ただ、生理中になつめを多めに食べた場合、こんなことに気をつけてください。
私は閉経してから薬膳を始めたので実際に体験したことではないのですが、数名の方が、生理期間中になつめを食べたら出血量が多くなったと言われました。
中には、夜中に布団に漏れ出ててしまった方も。
普段の出血量が多めだったのかにもよるので一概には言えませんが、複数名の方が言われているので、食べ続けていると造血により普段より出血量が多くなるかもしれません。
ただ、なつめだけでは血液サラサラ効果はないので、一緒に食べ合わせた食材の中に血流を促すもの(チョコレート・ココアなどのカカオ、納豆、玉ねぎ、紅花など)がありそれとの相乗効果の可能性はあります。
なつめを食べ続けることで期待できる効果
生理痛や経血に塊が出るなどは瘀血という症状のグループで、わかりやすく言うと血液がドロドロの状態です。
この原因の一つが、血不足。
そのため、造血効果のあるなつめを食べ続けていると、生理の出血量は増えるかもしれませんが、生理痛や塊の出るのが軽くなることが期待できます。
「血」が増えればメンタルが安定してくるため生理前のイライラが減って来ることも期待できます。
日本女性の不調は「気・血・津液」の「血」の不足と流れの悪さなど「血」にまつわるものが多いことが言われています。
生理前に関わらず常にイライラしている場合は、日常的に血不足の「血虚」だと思ってください。
これは検査結果で貧血と出なくても、実際に体の外に出ている症状から判断できます。
そして、増やしたら巡らせることを意識して食べ物を選びましょう。
なつめを食べるおすすめ時期と避ける時期
ジャスト生理期間中は、出血量が増える可能性があるので避けて、生理が終わったら食べ始め、生理数日前あたりから生理期間中は控えめにする。
ただこれも、人によります。
もともと「血虚」状態が強ければ、常に食べておいた方が良いですし、生理期間の出血が多いのであれば生理期間中は止めておくなど。
薬ではなく食べ物なので、適量は一定ではありませんし、もともと薬膳の考え方には一人一人体質も体調も違うのでその人に合わせて量も食べるものも違いますので。
なつめを生理期間中に食べると出血量はどうなる?の結論
なつめを生理期間中に食べるとどうなる?の結論は、人によっては出血量が増えるかもしれないということです。
それはなつめの造血(薬膳では補血)効果によるもの。
ただし、その時血流を増やすものを一緒に食べていた相乗効果の可能性もあります。1時間に1度トイレに行かなければならないほどの出血量の場合は、子宮筋腫や子宮内膜症、子宮がんなどの場合もあるため、念のため婦人科の受診をおすすめします。
生理期間に出血量が増えると、外に漏れ出るマイナス面もありますが、食べる量やいつ食べるのかを調整して、それよりメンタルや見た目の若々しさをキープするためのなつめの効果に注目してくださいね。
【関連記事】
なかったことにする薬膳が学べる7日間の無料メール講座を配信中です。下のバナーをクリックしてお申込みください。
この記事を書いた人
モーリー薬膳ラボ代表 簡単エイジングケア薬膳講師 森澤孝美