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新卒薬剤師には民間病院より公立病院がオススメな理由│民間との違いやメリット・デメリットを解説

薬剤師の就職先として「病院薬剤師」を目指す新卒の方も多いでしょう。その中で 「公立病院」 を選ぶべきか、「民間病院」 を選ぶべきか迷っている人もいるのではないでしょうか?

結論から言うと、新卒の薬剤師には民間病院よりも公立病院がオススメ です。なぜなら、公立病院は 教育体制が整っており、給与や福利厚生が安定しているため、長期的なキャリア形成に向いている からです。

この記事では、公立病院の特徴や メリット・デメリット を詳しく解説し、新卒薬剤師が民間病院ではなく公立病院を選ぶべき理由をお伝えします。


公立病院とは?民間病院との違い

公立病院とは

公立病院は、国や自治体(都道府県・市町村)が運営する病院 です。例えば、以下のような病院が該当します。

  • 都道府県立病院

  • 市立病院、公立総合病院

公務員または準公務員として働くことになり、給与や福利厚生が公務員基準で支給されるのが特徴です。

民間病院との違い


新卒薬剤師に公立病院がオススメな理由

1. ブラックな環境が少ない

民間病院の中には、薬剤師の人手が不足しているために 「長時間労働」「サービス残業」「頻回な当直業務」などを強いられるケースがあります。しかし、公立病院は労働基準法や公務員規定が適用されるため、過度な労働を強いられることが少ないです。

また、公立病院は適正な人員配置を行っているため、業務負担が極端に偏ることも少ないのが特徴です。

2. 給与は年々増え、長期的に高収入が期待できる

公立病院の給与は 公務員の給与体系に基づいており、年功序列で昇給していく仕組みです。

  • 初任給は民間病院より低め

  • 昇給額が大きく、年を追うごとに民間病院より高くなる

たとえば、30代・40代になると、民間病院より公立病院のほうが給与が高くなるケースが多いです。

また、公務員に準じた 「ボーナス」 も支給され、年収ベースでは安定した高収入が見込めます

3. 退職金が多く、将来の安心感がある

公立病院の退職金は 自治体の公務員基準に準じるため、民間病院よりも手厚い傾向があります。

例えば、勤続20年以上で1,000万円以上の退職金を受け取れるケースもあります。民間病院では、病院の経営状況によって退職金が減額されたり、そもそも少額だったりすることもあるため、 長期的に考えると公立病院のほうが有利です。

4. 福利厚生が手厚い

公立病院では、公務員に準じた福利厚生を受けることができます。

  • 住宅手当・家賃補助

  • 産休・育休制度の充実(取得実績あり)

  • 公務員向けの共済組合加入(健康保険・年金)

  • 各種手当(時間外手当・扶養手当・通勤手当 など)

民間病院でも福利厚生が充実している病院はありますが、経営状態によって削減される可能性があるため、公立病院のほうが安定しています。


公立病院のデメリット

一方で、公立病院にもデメリットがあります。

1. 初任給は民間病院より低い

公立病院の初任給は、公務員の給与水準に準じるため、民間病院よりも低めに設定されています。

ただし、昇給幅が大きいため、長く働けば最終的には民間病院より高収入になる可能性が高いです。

2. 採用試験が必要

公立病院では、自治体ごとに 「採用試験」 が実施されるため、一般の就職活動とは異なります。

  • 筆記試験(公務員試験レベルではないが、専門知識の試験あり)

  • 面接試験

そのため、応募のハードルがやや高い点はデメリットになります。

3. 異動の可能性がある

都道府県立病院などでは、数年ごとに異動の可能性があります。

  • 転居を伴う異動がある場合も

  • 異動によって職場の人間関係が変わる

ただし、「異動がない」病院もあるため、事前に確認すると良いでしょう。


結論|新卒薬剤師は民間病院よりも公立病院がオススメ!

新卒薬剤師にとって、公立病院は安定したキャリアを築きやすい就職先です。

特に以下の点を重視する方には、公立病院を強くオススメします。

ブラックな環境を避けたい
長期的に高収入を得たい
退職金・福利厚生の充実を重視したい
安定した職場で働きたい

もちろん、民間病院にも魅力はありますが、「安心して長く働ける環境」を求めるなら、公立病院がよりオススメな選択肢 です。

また、公立病院とは異なるのですが個人的には公的病院もかなりオススメです。

公的病院についてはまた改めてお送りします。


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