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派遣薬剤師とフリーランス薬剤師のメリット・デメリットについて

本日は派遣薬剤師とフリーランス薬剤師の違いや、双方のメリット・デメリットについて紹介していければと思います。
フリーランス薬剤師は気になるけど、よくわからないという方は是非見ていってください。
早速ですが、双方のメリット・デメリットを羅列してみました。


○派遣薬剤師のメリット・デメリット

①メリット

・週20時間で社会保険加入が可能
↳ほとんどの派遣会社で週20時間以上/2ヶ月以上の契約で社保加入が可能です。

・自身で仕事の配分が決められる
↳週3など働いて他の仕事をすることも可能です。

・派遣会社の営業マンが案件紹介をしてくれる
↳相性にもよりますが自分で探さなくてもドンドン案件を紹介してくれます。

・案件が多い
↳こちらはどちらに在住かでも変わってきますが、都心部ですと比較的に案件が多いです。

・色々な薬局を経験できる
↳正社員では体験出来ない量の薬局を経験出来ます。
正社員に疲れて派遣で相性の良い薬局を探される方も多くおられます。

・正社員に比べてノルマが少ない
↳責任ある仕事はあまり任せられません。(長く在籍していたりすると責任のある仕事を任せられる場合もあります)

・パートや正社員より時給が高い
↳パートなどは時給2,000円に対して、派遣は時給3,000円が相場となります。

・福利厚生がある
↳派遣薬剤師も一般企業並みの福利厚生が整っております。

・e-ラーニングなどの研修体制がある
↳ほとんどの派遣会社が社保加入者以上でe-ラーニングの無料使用が可能です。


②デメリット

・現場によっては派遣薬剤師のイメージが悪く、風当たりが強い可能性がある
↳過去にあまりよくない派遣薬剤師に当たった薬局などではよくあります。。

・勤務先が変わる度に人間関係を構築しないといけない
↳割り切って仕事をしている方もおられるので、最低限のコミュニケーションに留められる方もおられます。ただ毎度、気を遣ってしまう方には少し大変に感じるかもしれません。

・派遣会社に中抜きされている可能性がある
↳人によりますが中抜きは普通にあります。自身の時給が低いんじゃないかと思う方は、他社の派遣会社の営業に確認するのが一番早いかと思います。

・求人が不安定
↳コロナや社会情勢によって求人が一気になくなる可能性があります。
実際コロナの際は求人がなくなり、派遣薬剤師がバンバン辞めていくとい状況がありました。

・祝日が多い月だと予定収入より減ってしまう
↳GWや年末年始は稼働日数が少なくなるので、イメージしていた月収より下がる可能性があります。



○フリーランス薬剤師のメリット・デメリット

①メリット

・雇われでは分からない、個人事業主ならではの事が理解が多く出来る
↳これは皆さんおっしゃられますが、やったものにしか分からない経営視点などが身につくとのことです。
プロ意識も強くなるイメージです。他業種のフリーランスの方もよく言われる話となります。

・経費が使えるようになる
↳通勤の為の自動車や、取引先との食事なども経費となります。

・自身で仕事の配分が決められる
↳こちらは派遣とも同じですが、縛られない働き方が実現可能です。

・派遣会社のマージンを削れる為、派遣薬剤師より時給が高い求人がある
↳その他の所でお金も掛かりますので、メリットなのかと言われると悩ましい所はありますが、、、。
紹介マージンや社保分がなくなるので、その分時給の上乗せが可能となります。

・派遣会社のマージンを削れる為、末永く就業依頼が来たり関係性が続く可能性がある
↳薬局さん側としても支払うトータル金額が圧縮できる為、活用してもらいやすい環境が出来上がります。

・薬剤師業以外の事業をされている場合は節税効果が大きい
↳薬剤師以外に個人でライターや物販などをされている場合は売上の低い事業をマイクロ法人にすることで社会保険などの節税がかなり大きく出来ます。
詳しくは「マイクロ法人 社保節税」などで検索してみてください。

②デメリット

・案件が派遣より多くない為、不安定になる可能性があります
↳現状では派遣求人の方が多い為、フリーランス案件を見つけるのが難しい可能性があります。
都市部ではフリーランス専門のエージェントもあり、見つけやすくはなっております。
こちらは自身の営業力がある方にはあまり関係ない話となります。

・勤務先が変わる度に人間関係を構築しないといけない
↳割り切って仕事をしている方もおられるので、最低限のコミュニケーションに留められる方もおられます。ただ毎度気を遣ってしまう方には少し大変に感じるかもしれません。

・国保/国民年金への加入となる
↳国保/国民年金は家族などがいる場合は扶養が無料でないことや、将来貰える年金が厚生年金に比べ少ないなどネックな所があります。

・有給がない/労災や失業保険に加入ができない
↳福利厚生が皆無ですね・・・。

・薬局との業務委託契約などの調整が必要になる場合もある
↳都市部ですとフリーランス専門のエージェントがある為、
問題は少ないですが田舎になると自身での調整が必要になってきます。

・薬剤師賠償保険に自身で加入が必要になる
↳薬局によっては業務委託契約でも、保険適用になる可能性がありますので確認してください。
基本は自身での加入となります。勿論経費となります。

・e-ラーニングも自身で加入が必要となる
↳派遣薬剤師では無料で使えますが、そういった福利厚生も無くなります。
勿論経費となります。

・自身で確定申告をしないといけない
↳税理士に依頼する場合は年間15〜20万掛かります。(安い所もありますが・・・最低でも10万はかかると思います)
会計ソフトの場合は年間1.3万程で使用できる所が多いので、皆さんソフトを使用されているイメージがあります。

・社会的信用が派遣薬剤師より低い
↳派遣薬剤師よりローンなどを組みにくくなると伺っております。
薬剤師であっても個人事業主の社会的信用は低いです。。
こちらに関しては確定申告にて安定した収入を稼いでいる証明などが出来る様になれば、解決してくる所ではあるかと思いますが、時間が掛かります。



○知っておくと良い事

①派遣薬剤師の社会的信用は決して低くない

「派遣社員=社会的信用が低い」
というイメージがあるかと思いますが、実際の所はそういう訳でもないです。
普通に住宅ローンも組めます。やはり国家資格であることが強みとなります。

②派遣薬剤師は福利厚生がしっかりある

こちらも勘違いされがちですが、派遣会社が福利厚生をしっかり整備しています。
社保のような法定福利厚生はもちろん、法定外福利厚生の習い事補助や、レジャー補助なども派遣会社によっては完備しております。

③フリーランス薬剤師はやってみると人生がより良くなる

怪しい文言に見えちゃいますが、フリーランスを経験している方は、やはり雇われとは違う価値観が付くと伺います。
今時の働き方であるのは間違い無いですし、薬剤師だけで留まりたく無い方にはマッチしている働き方かと思います。
ただフリーランス薬剤師も派遣薬剤師も国の方針とは逆方向ではありますので、今後の流れ次第では難しい働き方になる可能性もあります。
(問題が起きても10〜20年後の話かとは思いますが)

④フリーランス単発求人も存在する

1日だけのフリーランス求人もあります!
一先ずどんなもんかなと思っている方は単発求人にて勤務してみて、感覚を掴んでみるのがいいと思います。

⑤フリーランスへスムーズに移行する方法

フリーランスをやってみたい方は、先ずは派遣を体験してから、派遣と同時並行でフリーランスをやることでスムーズに移行できると思っております。
私のスタッフさんでも派遣とフリーランス二足の草鞋でやっている方も、ちょこちょこと出てきています。
上記の単発フリーランス求人などを体験して自身でその後の契約を結ぶ方もおられます。

あまり言いたくないですが、大手薬局の派遣先でなければ、現場で営業して業務委託に切り替えていく強者もおります。



○最後に

以上、派遣薬剤師とフリーランス薬剤師のメリット・デメリットの記事でした〜!
双方、良い話悪い話があったかと思います。
ご自身にあった働き方を選択していただければと思います。

最近フリーランスについて聞かれる事もありまして、結構フリーランス薬剤師ってデメリットばかり強調されてるイメージがあるんですよね。

個人的には気になる方は一度やってみて、合わないなら正社員なり派遣に戻るって感じでいいと思うんですよね。
資格職なので一般の方に比べて仕事に困ることはほぼないですし!
何事もやってみると難しくなかったということもあるかと思います。

ただ薬剤師以外のフリーランスでもよく言われるのが、技術だけでなく営業力やプロ意識が強くないと難しいというのよく聞きます。
その辺りもやってみて感じてみてください。

それではまた次回記事にて〜!

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