Monstrum Aurora
「生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ」そう、誰かが言ったらしい。
だけどそれは『生きた』から言えた事で、『死んだ』ならそう言えなかっただろう。
その二択を『問題』とした時点でそいつは『生きた』し、『生きたがり』だった。そもそも、感じた話では『どっちの方が気高いか』という自身への問いかけらしい。
なんて贅沢な悩みなんだろう。『気高さ』のために『生きながら』にして『生』と『死』を天秤にかけているなんて。
ボクは、『生きながら』どころか、『生まれてすら』いないのに。
「コポコポ」と、そう呟いた。
この意識の真似事も、後数分で途絶えるだろう。
そしてボクは、『気高さ』も選べず死んでいく。
ただの罪の肉塊として、若い母の過ちとして。
「これより、腹部切開及び胎児の摘出手術を開始する。」
外でそう言っているのを感じる。いよいよボクは死ぬのダ。
ヒカリgサす とのク
イ…………
『プチャッ」
ハラガワレタ
「ワタシハ、イキテイル」
【to be continued……】