2023春環境系学生未来塾in屋久島〜まとまらない言葉と生きる〜
「世界とのつながりを醸し出し 私と共に生きることを探求する 場づくり杜氏」のやっくんこと福元です。
屋久島を起点に「人と自然、人と人、人と社会をつなぎ関係性をアップデートする」をミッションにいろいろ活動をしています。
さて、屋久島で12回目となる環境系学生未来塾in屋久島を2023年2月28日〜3月4日に開催しました。
今回は「あることを受け入れる〜自分自身の問いと向き合うやくしまじかん〜」をテーマに17人の仲間と一緒に最幸の時間を過ごしました。
今年は、未来塾にとことん向き合った年でもあり、未来塾冊子を作るにあたって言語化にもチャレンジした半年間だったので、正直未来塾が嫌いになった瞬間もありました。。。苦笑
未来塾の運営に関しても、信頼する仲間たちと共にチャレンジをさせていただいて、正直かなりがんばりました。
今回は、ファシリテーターとしてもやっくんとしても色んな意味で突き抜けられた会。
焚人や事務局スタッフ、想いを語ってくださる大人の皆さん、家を5日間も開けてることに理解を示してくれている家族、繋がりの中で未来塾が支えられていることが幸せだと改めて感じています。
未来塾を共に作ってくださったみなさん本当にありがとうございました!
そんな未来塾の様子はこちら
やっくんの未来塾に対する思いはこちら
屋久島で未来塾を続ける仲間と
屋久島では半年に一回開催している未来塾。
ゆるそうにしている僕も半年に一回全身全霊をかけて場づくりに挑んでいます。
正直な話、未来塾が始まる前と開催中はもろもろ重なることもあって睡眠時間が極端に短くなるのも事実。。。。
感覚的には、「半年に一度、命を削りながら魂を磨いているお祭り」です。
未来塾を開催することで、価値観という魂をアップデートしている感覚。
極限に状態になることもありますが、そんな時だからこそ獲れるものもあると信じています。
今回は、ずっと一緒に場を作り続けてきたサブファシリのあかりんが別のツアーで入ったり抜けたり。
あかりんが年度末のお仕事で忙しいということもわかっていたので、あえて役割を渡さずに、りん・しんぺいさん・きき・しもしも・えんさんの焚人チームでそれぞれが役割を考えながら未来塾という場を創ることに。
今だから言えますが、正直めちゃくちゃチャレンジしてました。
感覚的には相棒がいなくなったところで、穴が空いた分自分でやった方が早いし、未来塾の質感も担保できる。正直自分でやった方が楽。
だけれども、それでは面白くないし、予想の範囲内に収まる気もしてました。
あかりんがいないことをそれぞれが受け止めて、それぞれが自分のできることをチャレンジする。
特に大人焚人として、信頼するりんとしんぺいさんにチャレンジをしてもらいました。
だからこそ新たに見えたものもあったし、想像を超えて良き場ができたと感じています。
サブファシリテーターとして場づくりに挑戦したりん。
対話の質感をどう作っていくかを探求してもらいました。
初チャレンジをした、到着一番目の屋久島へのチェックイン。
しんぺいさんの提案で未来塾の導入で川へ入るじかん。
お世辞抜きにものすごく良かった。
川に入るコトで色々と抱えていることを洗い流せたと思うし。
屋久島の自然に没入していく感じが最高でした。
ファシリテーターとして場を醸し出すこと
未来塾のメインファシリテーターは屋久島。
いつからかそう表現するようになりました。
表現はしていたものの、うまく体現できないもどかしさ。
この感覚を突き抜けて、今回やっとファシリテーターとしてのあり方を作れたこと。そして、屋久島で届けたい体験(時間)を見つけることができた気がしています。
僕の本業は環境教育。
環境教育とは、場を整え、参加者が様々な体験を通して地球のこどもとしての自覚を芽生えさせる時間を作り、地球も自分も持続可能に行動できる人を育むコト。
つまり場を整えるのが仕事であると思っています。
やっと僕が見つけたやっくんのファシリテーター方程式
人とヒト、人とコト、人とモノのよく掛け算でやりましょう!って言葉があるけれど、ずっと違和感を感じてやっとその理由がわかりました。
ヒト・モノ・コトを掛け算にすることもできるかもしれませんが、そのためにはある意味設計し尽くして、関係性を濃密に設計する必要がある。
確かにそのやりかたも素敵ですが、僕がやりたいのはどこまでも環境教育。
そして、主体性を持って対象者に考えて欲しい。
僕は先生でもないし、コーチでもない。
どこまでいってもファシリテーターなんだと。
だからこそ環境を整えるのが仕事であるし、ある意味環境が主体でありメインのファシリテーターは環境(屋久島)だと今は言葉にできるようになりました。
僕は、場を整えてつながりをつくるだけ。
その先に醸し出されるじかんがある。
それが僕の大切にしたあり方なんだと改めて再確認した時間でした。
人の奥に自然がある
未来塾のコンテンツの一つ「環境とわたし」
環境とはなんなのか?
環境とわたしの関係性とは?
環境とわたしが繋がっている状態で健全な環境とは?
を探究する対話じかん。
環境倫理学でもあります。
今回は弟子のりんにお願いをして、担当してもらいました。
環境って抽象度が高すぎる言葉だし、人によっても解釈が違う。
だからこそ、お願いした1週間前からりんを悩ませながら僕も伴走させてもらって、いろいろと考えました。
その中でできた言葉。
「りんにとっての環境は人」「人の奥に自然がある」
めちゃくちゃ素敵だと思ったし、りんらしい言葉でした。
りん自身からでるわたしの言葉で環境を語ることで学生たちも、
どんどん問いが深まっていく最高のじかん。
本当にりんありがとー!めちゃくちゃ嬉しい時間。
僕にとっても環境とは人間が作り上げていくモノだと思っているし、
人の中に自然観というか、自然があると思っています。
というか人も自然であるし、環境そのもの。
切り離して考えることが違うのかもしれません。
まとまらない言葉を生きる
今回の未来塾の感想キーワードは
『「生きる意味」は言葉になんてできない』
未来塾は他者や自分と対話をしながら、
とことん自分に向き合い、生きる意味を考える時間。
それが未来へと繋がっているし、答えは自分の中にあるから。
最後のチェックアウトの時間は、それぞれが自分と向き合いながら
等身大の言葉で語っている姿を見て、僕自身も大号泣でした。
彼らの言葉が痛いほど届いてきたし、自分自身にも当てはまりすぎて
わぁーっていう感じでした。
僕自身未来塾を開き続けている理由が、
人生の意味を考え続けているから。
そんな時にであったのが、
まとまらない言葉を生きるという本。
話すと長くなるので別で書こうと思いますが、
たくさんの問いをくれる本です。
言葉を使って仕事をしているからこそ、わかりやすい言葉に
まとめがちですが、
まとまらないことばってたくさんあると思っています。
特に生きる意味なんてなおさら。
正直、だいたいのたいそうな言葉は
屁理屈だと思っているし、屁理屈だからこそ
私を生きている感じています。
そういう言葉って、一見まとまっているようで
まとまらない言葉。
言葉に重さや力があるなって思っています。
ただ、『「生きる意味」は言葉になんてできない』
からこそ言葉にし続けてみるってのが大事なのかと。
だからこそ、未来塾は面白いのです。
生まれてきてくれてありがとう
最近未来塾のチェックアウトでみんなに贈る言葉。
ともすれば人間は役割や価値を見出したくなる生き物。
本当は、生まれてきてくれただけで尊い存在なのに、
それ以上の価値を求められて疲弊していく現代社会。
違いがあるからこそ豊かであるし、
みんな違って、みんないい。
違うからこそ、わかりあえないこともあって、
分かり合えなさを認めることで、
認めあえるのだと僕は信じています。
だからこそ、未来塾の空間では、対話を主軸に
言葉を場に置く会話を作ってます。
この空間を5日間過ごしてのチェックアウトは、
本当に豊かだし、言葉の焚き火が燃え上がっていく
そんな感覚になります。
誰かに届けるための言葉ではなく、
今自分の中にるものを、焚き火に薪をくべるように
置いていく。
今回の最終チェックアウトの時間も最高過ぎました。
というかエグかったです。笑
みんなありがとう!
やりたいこと夢
今回の最高価値は「empowerment」
不思議なことに狙っていないのにいつもニーズカードの
写真に最高価値のカードが写ってるのが不思議。
なんか運命感じます。笑
僕のやりたいことは、empowerment
つまり、勇気づけること、勇気づけられること。
教育者としていろいろな人の前でお話しさせていただいたり
指導している身ですが、全てはその人自身に主体性を持って
行動してもらうための行為。
言い換えれば、勇気づけることによって一歩を踏み出す
後押しをさせてもらっています。
その姿から僕も勇気をもらうし、人にしていることは
自分にもして欲しいことだと感じていて、
与える以上に受けっとているのも事実です。
未来塾を作り上げてくれた、社会人焚人のりんとしんぺいさん
のチャレンジから勇気をもらい、胸が熱くなったし、
最後のチェックアウトではそれぞれが痛みを伴いながら
自己開示することで、一歩を踏み出そうとする
勇敢な姿に心の底から涙が溢れて止まりませんでした。
この経験は本当に無二の体験で、
このじかんや空間を僕は人に届けていきたいんだと
あらためて自覚した時間でもありました。
僕にはやりたいことが今までありませんでした。
多くのプロジェクトをやってきましたが、
それは義務感からくるものがほとんどだったと思います。
僕は、人が勇気づけられる、自分に他者に地球に本当のつながり
を取り戻す時間を多くの人に届けたい。
そして、僕もその時間を必要としている人たちと
一緒に過ごしたいと思いました。
初めて人生でやりたいと思ったことでもあり、
ある意味夢と言ってもいいかもしれません。
その先のビジョンも描けるようになりました。
今最高に内的なモチベーションが爆上がりしていて
自分でもびっくりするぐらいです。笑
最後に感謝を
いやー本当に今回の未来塾にはいろいろと学びが多かった。
屋久島未来塾、本当に本当に豊かな時間でした。
改めて
一緒にチャレンジしながら場を作ってくれた、
りん、しんぺいさん、あかりん、きき、しもしも、えんさん
場に入るのをこらえながら素敵な写真を切り取ってくれた
ちゃどまつ
一緒に未来塾を醸し出してくれた
しももも、きゃの、みーちゃん、まっさー、かけちゃん、うっちゃん、ぽんちゃん、あっち、くりりん
人生の大事な時間を一緒に過ごすとができて本当に幸せでした。
ありがとー!
また会う日まで。
最後のチェックアウトで送った
RADWIMPSの正解の歌詞でエールを送ります。
制限時間は あなたのこれからの人生
解答用紙は あなたのこれからの人生
答え合わせの 時に私はもういない
だから 採点基準は あなたのこれからの人生
「よーい、はじめ」