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今日はエチオピアの正月(9/11)
コーヒーの起源と言われるエチオピアには独自のエチオピア歴があります。
今日がその正月、2014年の始まりです。これはソロモン王がシバの女王に指輪を贈ったことに由来するものです。
エチオピアは1年13か月。1月から12月までは30日で13月が5日または6日です。屋久島がひと月に35日雨が降るカレンダーなら、世界にそんなカレンダーがあってもおかしくありませんよね。
日本で採用している暦は「グレゴリオ暦」です。グレゴリオ暦の2021年は「エチオピア暦」では2014年になります。2つの暦で違いが出てくる理由はイエス・キリストの誕生日についての解釈が異なるからです。「エチオピア暦」はキリスト教エチオピア正教会の祭日や儀礼を軸とした暦であり、新年も9月にスタートするために8年の差が生まれています。
9月下旬の『マスカル祭』は2016年、UNESCOに無形世界遺産に指定されました。知らぬ間にエチオピアは発展しました。
エチオピアはまた、1日の始まりは午前6時が0時となります。エチオピアで約束をする際には気をつけなければいけませんが、私は首都(アジスアベバ)隊員だったためか、一度も不都合があったことはありません。
1997年から3年間青年海外協力隊員としてエチオピアに暮らしていました。1月1日は逆に平日なので、お願いをして元日はお休みにしてもらっていました。2日から平日です。
9月11日は正月なので、職場はお休みです。毎年、同僚に”お招き”いただき、正月の挨拶回りです。
定番は正月料理である『ドロワット』をご馳走になります。これは、鶏肉を辛く煮込んだシチューと酸っぱく醗酵させたインジェラのことです。インジェラとは旅行者の間では『酸っぱい雑巾』と悪名高いアフリカン料理です。
実は、軟弱な僕は協力隊活動初めの半年はこのインジェラを食べられませんでした。なんせ、初めての海外がエチオピアだったこともあった訳ですから、内臓がびっくりしたのでしょう。職場に食堂があったのですが、インジェラを一口食べると嗚咽する始末。随分と心配されたものです。
しかし、頼んでもいないのに、プライベートで友人が毎日のようにこのインジェラを作って来てくれました。
そんなある日、仕事場にて、お昼時になんとも美味しそうな和食の香りがしてくるではありませんか。いえ、なんてことはない、インジェラでしたよ。半年あれば、人は変われる。なぜだか、それ以降、毎日お昼をエチオピア人と食べて、同じ言葉で楽しい隊員生活を送ることができるようになりました。
今日はその大好物のインジェラとドロワットを手に入る食材を使っていただきます。
アリチャ
シロワット
ドロワット
インジェラ
何回作っても、インスタ映えがしない完成図。
〆のコーヒー。停電しました。
今年も良いお年をお迎えください。