やくのしま⑪
ママコノシリヌグイ(継子の尻拭い)
なんとも変な名前を付けられてしまった草。
名前の由来が「血の繋がりのない憎い継子のお尻を、トゲのある葉や茎で拭いていじめた」と言われるように茎・葉柄・葉の裏に下向きに並ぶ鉤爪形の棘(とげ)があります。
今では考えられないネーミングセンスですが、花はかわいい形で魅力的な色をしています。花言葉もそれを感じてか「変わらぬ愛情、見かけによらぬ」だとか。
今回はネーミングだけの内容化と思いきや、この全草を天日乾燥したものを煎じて飲むと、血行促進・はれもの・痔に対して薬効があるようです。
痔の薬草が続いていますが、僕は痔ではありません(^^;
蓼食う虫も好き好き
ということわざがありますが、このママコノシリヌグイはタデ属タデ科です。草全体をかむと舌をただれさせるほど辛いところから来ているといわれるが、わさびなどと違って、鼻につんとくることはなく、食べた瞬間、刺激がさっと走る程度。殺菌効果があり、民間薬として虫さされの治療や利尿剤としても用いられていたそうです。ただ、辛味成分であるタデオナールを、稀に辛く感じない人がいるのだとか。それはともかく、この草を好んで食べる虫がいることから、この諺(ことわざ)が生まれたらしいのです。
焙煎されたコーヒー豆は虫は食いませんが、コーヒーを好きな人、苦手な人がいて、淹れ方、飲み方は国によって、人によって様々です。
コーヒー呑みも好き好きです。