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屋久島の水②

昨年、7月仲間と一緒に近くの海岸にある小さな滝で水を汲んでコーヒーの野点てをしました。
水を汲んで、湯を沸かしている間に水質簡易キット(井戸水)をつかってその場で水質がどれくらいのものかがわかるものです。

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水道の水質検査は50項目にも及ぶ検査を検査機関でしなくてはいけませんが、今回はそこまで正確な結果を望んでいる訳ではありません。

調べたのは5項目
①ph
②鉄(低濃度)
③全硬度(総硬度)、
④COD
⑤亜硝酸(亜硝酸態窒素)

採取した水と試薬を合わせて色変化させ、色サンプルと比較するシンプルで簡単なものでし。小学校の理科でリトマス試験紙を使って実験したのを思い出します。

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勿論、それだけではつまらない。コーヒーの時間です。店で焙煎したコーヒーとカカオ豆からつくったチョコレートをいただきます。

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小さな湧き水の脇には川が流れています。川を少し上ると滝に当たります。
滝では自由に水を浴びることができ、とても気持ちがいいものです。平野には海岸にいくつも滝があります。別の日には川の整備で多くの仲間と訪れていました。

滝つぼ


川からは海が見えていて、すぐ海岸です。ガジュマルが自生していて、年々弱ってきているといいます。

海岸ガジュマル

一緒にコーヒーを呑んだ仲間とは海から川の環境を変えていくことで山の環境をよくしていく活動をしています。

パッチテストを持ち帰り、再度確認してみると、5項目中、1項目(COD)について気になる結果となりました。CODとは「化学的酸素要求量」のことをいい、水中の有機物の量に換算して表したものです。
水中に有機物が分解されるときに川の酸素が消費されると、生物が棲みにくい状態になります。また、酸素の不足によって、生態系のバランスが崩れ、本来川が持つ浄化能力が失われていることがあります。
今回の結果では汚れの目安として「よごれに強いコイやフナなどがすめる」から「大変よごれていて下水や汚水がこの値を示すことが多い」の間くらいのレベルでした。
たったこの1回で示すものは正確ではないですが、原因を継続的に探る必要があるという結果です。

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こういった水質試験を屋久島の多くのポイントで”継続的に”行うことで、前回ご紹介した「屋久島憲章」にある「いつでもどこでもおいしい水が飲 め、人々が感動を得られるような、水環境の保全と創造」に役立つ活動をしていきたいと思っています。

できれば、旅行者参加型で「屋久島の水」について”考えて、楽しく行動をする”内容の活動を実現していきたいです。