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お金のはなし①
区(集落)のお金がどのように使われているかを先にお話ししたかったのですが、準備ができていないので、先に区の「役員のお金」についてまとめます。
「報酬及び費用弁償規程」には以下のようにあります。
第2条 役員の報酬は,次のとおりとする。
(1) 区長 月額 15,000円
(2) 書記会計 月額 55,000円
第3条 役員その他の者の手当は次のとおりとする
(1) 評議員 年額 10,000円(但し,議長は15,000円)
(2) 監事 年額 5,000円
(3) 班長 年額 5,000円
(4) スポーツ推進員 30,000円 15,000円×2名 (1名は評議員より選任)
(5) 防火管理者 5,000円
※防火管理者について年額と思われますが、記載がありません。
「区長」「書記会計」の報酬については通年でどれだけの仕事に対しての報酬額か述べたいので、今回は触れないことにします。
評議員の年額10,000円について、皆さんはどう感じますか?
①「会議に出るだけならそれくらい」
②「普段何もしないから妥当」
③「平野区民が代々受け継いだ役職だから無償でやるべき」
④「もっと貰っているのではないの?」
大方、誤解です。
①会議を大体月1回ほど行いますが、昨年度について言えば会議は2時間~3時間。帰宅は22時を超えることもザラです。会議に出席すれば1,000円別途支給されますが、単純に時給300円~500円程度です。
②評議員は普段から区民の苦情を受けたり、施設や備品のメンテナンス、行事の準備、町や民間企業、警察などの間に立って対応しています。
③ひと昔前ならそうだったかもしれません。しかし、若者の”島離れ”が進み、少子化は進む一方。島外で就職できるように学校で勉強しているという子供たちが多いと聞きます。その結果、年齢層のバランスが崩れ、高齢者を支えるはずの20代~50代が以前より極端に少なくなっているはずです。区の決まりや屋久島町の決まりが、その変化に対応していないので、「後継者がいない」となるのは当たり前のことではないでしょうか。
④評議員の報酬は基本的に年額10,000円+会議1,000円X回+α(区全体の行事は含まず、役員だけで行った業務に対する手当)です。僕の場合、昨年度に対する年俸は51,000円でした。
これらを踏まえて、若者に「評議員になってください」と胸を張っていえますか?きっと、喜んで受けてくれるほど余裕のある人はあまりいません。「区の役員は年金世代がなればいい」という言葉も聞いたことがありますが、僕はそう思いません。なぜなら、現役世代で自治を行わなければ若者の為の自治にならず、ますます若者に魅力のない集落になり、若者離れが加速するからです。若者が高齢者を巻き込んだ自治にするのが僕の目指す平野区です。「巻き込んだ」と表現したのは、以前「農業」でふれた上勝町の「葉っぱビジネス」のようなことを考えているからです。「屋久島の葉っぱビジネス」みたいなの。
「班長」についても触れておきたいです。
班長の仕事は「班の設置要綱」に定められています。
(1) 区費の徴収
(2) 町報他公及び準ずる機関よりの書類・物品等の配布
(3) 区主催の行事,催し物への協力及び参加呼びかけ
区費は月額で設定されており、年額で支払っても減額がされません。班長は10人で、各班の家庭毎に徴収をし、班長1人あたり8~14軒ほど集めることになります。
配布物は月毎に配布物があるので、最低12回、各家庭に配布することになります。
区の主催する行事、催しは「海祭り」「運動会」「敬老会」「十五夜」「岳詣り」「神社大祭」「美化清掃」などです。
これだけやって年額5,000円。月額417円。これ時給にすると「子供の御駄賃」になってしまいそうですよ。
「うちが班長やります」と殆ど聞こえないのは当たり前です。
今回「お金」だけに焦点を当てましたが、評議員、班長の皆さまへ
日頃のご協力、大変ありがとうございます。感謝を申し上げます。
※念のため、「忘年会」って「密」はありませんでしたから。