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shione255
VOICE創作日誌 微細な動きの作り方
再びボリス・シャルマッツが振り付けた作品の映像を探して拝見している。
書籍『コンテンポラリー・ダンスの現在 ノン・ダンス以降の地平』(越智雄磨 著,国書刊行会 刊)があって良かったな、と思ったのはアルファベットの綴りが索引に記載されていたこと。カタカナでネット検索して出てきたページにはことごとくカタカナしか載っておらず、本がなかったら外国人がアップしている動画を探せなかった。
最も「面白い動きをしているな」と思ったのはこちらの作品
前のほうの、手を上に伸ばしては下ろしている動きが面白いと感じた。バレエのように美しく下ろすでもなく、挙げるでもなく。かと言ってダンスの動きではないとも言い切れない「微妙な」、そしてバリエーション豊かな腕の動かし方。
おそらく「脇」など体の中心に近い部分の関節から腕を下ろす角度、動かす方向をコントロールしているのではないかと視て考えた。こういう事ができると、ダンスらしい動きとダンスらしくない動きの中間の幅が広がると思う。