会話で最も無難なのは「発言しないこと」
自分が思ったことを発言すると、それがどれだけ(本心から)良いように言ったつもりでも、話し相手(こちらの発言を聞いた者)の中で、こちらが言ったことについての審判がなされる。
「判断」と言うより「ジャッジ(JUDGE)」のほうが言いたいことに近いと思い、またそれを日本語にしたいと思ったときに「判断」より「審判」が近いと思ったので「審判」と書いたが、より一般的な「判断」と置き換えて読んでもらってもおそらく差し支えない。つまりこちらが言った言葉に対して聞き手が「これは良い意味で言われてるのか?悪い意味か?と考え識別する瞬間がかならずある、ということだ。
もちろん「良い意味で言ってくれた!」と思ってもらえる可能性もあるが、どれだけこちらが気をつけて話していても、悪く取られる可能性は1%であっても存在するはずだ。
その点、何も言わずに相手の話を聞いていれば、とりあえずこちらの発言についてどうこう思われることはない。発言していないのだから。
そういう意味で、発言は無言より無難だ、ということを覚えておいて人とコミュニケーションを取るのは有効だ。