泌尿器系(排尿障害、頻尿治療薬)系
排尿障害治療薬
α₁受容体遮断薬
タムスロシン、シロドシン、ナフトピジル、ウラピジルなど
≪作用機序≫
前立腺平滑筋のα₁受容体を遮断し、平滑筋を弛緩させ、尿道を広げ排尿障害を改善
タムスロシン、シロドシンは強いα1A受容体選択性があり
ナフトピジルはα1D受容体への選択性が強い
➞タムスロシン、シロドシン、ナフトピジルはα1Bの選択性が弱い為、起立性低血圧などの副作用が生じずらい
M₃受容体刺激
ベタネコール
【作用機序】
膀胱平滑筋のM₃受容体を刺激し、膀胱平滑筋を収縮させ排尿を促進。
コリンエステラーゼ阻害薬
ネオシチグミン、ジスチグミン
【作用機序】
ChE(コリンエステラーゼ)阻害作用により、アセチルコリンの蓄積を返しM₃受容体を刺激させることで、排尿平滑筋を収縮させ、排尿を促進
選択的ホスホジエステラーゼ5阻害薬
タダラフィル
【作用機序】
前立腺平滑筋、前立腺部尿道平滑筋のホスホジエステラーゼ(PDE)-5を選択的に阻害し、cGMPを増加させ、平滑筋弛緩作用と血流量増加作用を示す。
≪適応≫
前立腺肥大症の伴う排尿障害
肺動脈性肺高血圧症
勃起不全
頻尿治療薬
抗コリン
プロピベリン、オキシブチニン、ソリフェナジン、イミダフェナシン、トルテロジン
【作用機序】
①排尿筋のM₃受容体遮断作用により排尿筋の収縮抑制作用を介して、排尿筋を弛緩
②(弱いカルシウム拮抗作用により)直接的に排尿筋を弛緩(プロピベリン、オキシブチニン)
≪適応≫
神経因性膀胱における排尿、尿失禁(プロピベリン、オキシブチニン)
過活動膀胱における尿切迫感、頻尿、切迫尿失禁
三環系抗うつ薬
イミダプリル、クロミプラミン、アミトリプチリン
【作用機序】
排尿筋のM₃受容体遮断作用により排尿筋の収縮抑制作用を介して、排尿筋を弛緩
≪適応≫
遺尿症(おもらし):イミダプリル、クロミプラミン
夜尿症(おねしょ):アミトリプチリン
β₂受容体刺激薬
クレンブテロール
【作用機序】
膀胱排尿筋のβ₂受容体を刺激し、膀胱排尿筋を弛緩
外尿道括約筋のβ₂受容体を刺激し、外尿道括約筋を収縮させ、排尿抑制
≪適応≫
腹圧性尿失禁(くしゃみ、咳などの日常動作をした際の尿漏れ)
(有料ページにまとめPDFあります。勉強する際のノートなどにご活用ください。)
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