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【台湾2泊3日_1日目】初の海外ひとり旅でやりたいことをだいたいやった

2024年8月中旬、夏休みを利用して行った台湾旅行1日目(台北)の記録。中国語も英語もしゃべれないのに、初の海外一人旅。不安のピークは出発前で、そのあとはずっと楽しかった!


出発まで

直接のきっかけは、今年3月に友だちからの誘いで韓国旅行(1泊2日)に行ったこと。海外旅行経験ゼロだった私は、そのためだけに初めて5年パスポートを作った。
超弾丸とはいえその旅行自体はとても楽しくて行けて良かったのだが、数ヶ月経ったときにふと思った。
「パスポートって高い買い物だったな…」

作るためだけに2回も窓口に行かなければならないし、発行費用だけで1万円近くかかる。そして普段は全然使わずしまい込んだまま。5年の間に何回か使わないともったいないのではないかという考えが浮かび、それまでさほど興味のなかった海外旅行について色々と調べるようになった。

行き先を台湾に決めたのは、近くて行きやすいことだけではなく、子どもの頃からずっと台湾の食べ物に親しみがあったから。凍頂烏龍茶、ルーロー飯、マンゴー、小籠包、どれも幼い頃に初めて口にした時の感動を覚えているほど好きだ。あと、好みが分かれると言われる八角も大丈夫。初めて1人で海外に行くから、ワクワク要素も大切だけど、不安要素がなるべく少ない方がいい。よく知りもしないのに勝手に親しみのある台湾に的を絞って旅行の計画を立てた。

利用したのはこのツアー。

出発も到着も良識的な時間で、アクセスの良い羽田空港↔︎台北松山空港で、LCCじゃない飛行機、お値段10万円以下。初の海外ひとり旅にはこれ以上ない条件だった。
予約するまでワクワクだったのに、いざ決めたら台風は来るわ地震は来るわの時期だったし、あまりにいつもと違うことをする緊張と不安で出発の日まで憂鬱でナーバスな日々を過ごした(ネガティブ)

出発(羽田空港)

なんとか台風の影響を受けずに迎えた出発当日。旅行会社の勧め通り、3時間前に羽田空港第3ターミナルに到着した。夏休みだから混んでいるかなと思っていたけれど当日はそうでもなくて、チェックイン・荷物検査・出国審査のいずれも待ち時間ゼロで通過。搭乗口付近で長々と時間を潰すことになり、免税店で化粧品を買ったり、たこ焼きを食べたりして2時間近く過ごした。羽田空港内には色々なスポットや飲食店があるはずなので、もう少しのんびりしてもよかったかも。

今回乗った飛行機は、行きも帰りも「エバー航空」

羽田空港では搭乗口がほぼ1番奥。

台湾のフルサービスキャリアで、椅子がゆったり座りやすく快適。機内食も出た。

ハンバーグorカツ丼の肉肉しい選択肢。美味しかった。

機内では座席についている画面で映画などを見ることもできたので、見てみたかったアニメ映画「窓ぎわのトットちゃん」を見て過ごした。こんなところで見られるとは思わず嬉しかった。あと、機内で30分間Wi-Fiが使えるサービスもあったので、映画を見終えたら現地の天気をのんびり調べたりして過ごした。

到着(台北松山空港)

現地時間13:30ごろに到着。羽田から台北松山までは約3時間だが、時差が1時間あるため時計上では2時間しか経っておらず、ものすごく得した気分になった。入国審査に並びながら海外ローミングをオン。日頃からpovoユーザーで、台湾データの7日間3GBを事前に購入していたのでスムーズにネットが開通した。

台湾でやたらと見かける涼しい目のクマちゃん

抽選で25,000円分の電子マネーが当たるとか、その当選率が割と高いとかで噂の「Taiwan Lucky Land」にももちろん事前登録してチャレンジしたが、あっけなく外れた。気を取り直し空港内の銀行で2万円分を両替。この日の為替は、1円=約4.3元(ニュー台湾ドル)だったので、ものを買うときは適当に5倍にして計算していた。ちなみに単位については、お土産屋さんなどでも「元」という人と「dollars」という人がどちらもいてなかなか混乱。
現地通貨を入手したので、空港のセブンイレブン(噂通り八角の匂いがすごい。)で電子マネーを入手し、1000現札を出して850元ほどチャージ。現物の値段が多分250元=1060円くらいと思われる。

台湾で見かけた日本のものトップ3:
セブン、ファミマ、サンリオ

シナモンのアクキーが「悠遊カード」という交通系ICになっていて、かなり可愛くて便利。日本でもやってほしい。今思えば、これでぬい撮り的なことをすればよかったなー。

空港の出口の景色。そびえ立つ台北101と揺れる旗。

空港→ホテルへ

悠遊カードも手に入ったので、台北の地下鉄・MRTに乗ってホテルを目指す。だいたい改札通るたびにマイナス20元=86円。二度見するほど安い。専用の乗換アプリもあったし、切符を買う必要もないので日本と同じ感覚で利用できた。

ホテルは先述したNEWTのツアーについていた「ファインダーズホテル」。近隣には中国総統府や二二八和平公園がある。台北駅や西門駅からも歩けるけれど、1番近い台大醫院駅からだと歩いて5〜6分で到着して便利。街の様子がもう日本と全然違う(当然ながら日本で見慣れた感じの一軒家は無いし、お店やオフィスビルもそれほど高くないものが多くて看板がたくさんある)ので歩いているだけでワクワクした。

二二八和平公園にはこういう台湾っぽい建物がたくさん

ホテルに許可をとっていないので写真は載せないけれど、概ね何不自由ないきれいなホテルで、今回の旅行を支えてくれた。

龍山寺

ホテルにキャリーケースを置いて西門駅まで歩き、地下鉄ですぐに行けるスポット「龍山寺」に向かう。

青信号がアニメーションでかわいすぎた

西門駅で「板橋線(路線図だとブルー)」に乗るのにかなり手こずった。そもそも「板南線」の看板しかない(東横線と副都心線や中央線と総武線みたいな感じで、路線の名前が違う範囲があるみたい)。仕方なく拙い英語とgoogle翻訳アプリで駅員さんに尋ねると「あなたは日本人?板橋線は2階分下がるんだよ!」と日本語でとても丁寧に教えてくれた。本当にありがとうございます…。

優しい駅員さんのおかげで16:00過ぎに龍山寺に到着。

下手なモザイクすみません。お供物がたくさん。

この日は台湾のお盆だったためたくさんの人が訪れていて、私がいる間はずーっとお経が読まれていた。このお経は日本とは違い、最初は歌かと勘違いしたほど抑揚がある。沖縄民謡みたいな節回しだなと思った。マイク越しにお経を読んでいたお坊さんらしき方、すごく素敵な声だった。

予習はしたけどいまいち流儀が分からなくて、見学しておみくじ引いただけになったのが心残り。お線香は買えないって書いてあったし、お賽銭を入れている人は誰も居なかった…。観音様や仏様のいるところは全て回って、良いことがあるように手を合わせてきた。

空気の質とあなたの健康を守るために線香の代わりにお祈りしてください、と書いてあるらしい(翻訳アプリ)

赤や緑の華やかなお寺は初めて来たけれど、本当に細かい装飾まで凝っていてとてもきれいだった。どこまで見ても見足りない。写真は撮っていないけど、仏様や観音様がいるところもキラキラしていてすごかった。

天井を見上げたら吸い込まれそうなデザイン
キラキラの装飾に巨大な提灯。どんな造りなんだろう
鱗や花びらが繊細すぎる

あと、御朱印のようなスタンプも押させてもらった。案内役の人に声をかけて「御朱印はどこでもらえますか」とGoogle翻訳に打ち込んで見せたら、親切に社務所へ連れて行ってくれた。スタンプは貸してもらって自分で押す形式。以前福島を旅行したときにたくさんもらった御朱印の次のページに、3種類全部押した。海を越えた御朱印帳、嬉しい。

華西街観光夜市

龍山寺を見たあとは何となく周辺を散策。事前に調べたとき、このあたりにマンゴーかき氷の店があるとネットで見たような…と思いながら歩いていると「華西街観光夜市」のエリアに到着。

夜じゃない夜市

マンゴーかき氷

ネットで見たかき氷の店(というかフルーツ屋さん)「華西街珍果」はすぐに見つかった。

私が行った時は現地の方っぽいお客さんが多く、忙しそうな感じ。店員さんに「マンゴーかき氷ください」と書いたGoogle翻訳を見せると、頷いて席に案内してくれた。注文→着席→お会計→食べる、という独特な流れ。

曖昧だけど確か140元(約600円)だった。お得すぎる。

めちゃくちゃおいしかった!!大盛りでマンゴーもたくさん載っているし、練乳&シロップも美味しい上にマンゴーそのものの味がちゃんとする。生のマンゴーをかなり久しぶりに食べて、甘味と独特な香りに初めて食べた子供の頃の感動を思い出した。

ルーロー飯

マンゴーかき氷に大満足してアーケードをのんびり歩いていると、可愛い外観の店が。あれ、ここもネットで見たお店じゃない!?と検索すると、確かにルーロー飯の有名店。

ルーロー飯大好きな私は喜んで店へ。メニューリストが渡されたので、ルーロー飯(小)にとりあえずチェックを入れて店員さんに渡す。ここも注文→着席→会計→食べる の流れで若干戸惑った。
店先にはたくさんの料理を煮込む鍋がびっしり並んでいてめちゃくちゃおいしそう。写真撮ればよかった。店員さんもかなりの人数がいてとても活気があるいい雰囲気だった。

確か35元(約150円)小サイズとはいえお得すぎる。

めちゃくちゃ美味しかった!!(2回目)誇張なしで口に入れた瞬間とろける。写真の通り脂身がすごく多いんだけど、嫌な脂っこさが全然なくて「こってりしていて美味しい」って感じ。大盛りマンゴーかき氷の直後なのに難なく完食。他のものも食べればよかったー。

ちなみにこのあたり、詳しく調べるとわりとディープエリアみたい。真昼間だったし怖い場面は全くなかったけど、言われてみれば華西街観光夜市から駅に向かう道の途中に忽然と現れた、大量に服とか雑貨を売ってるフリマみたいな場所は独特な雰囲気だったかな。海外に来た!と実感できて良かったけど何も買いはしなかった。

西門

目的のパワースポットとグルメを早々に達成し、さてどうしようと考える。とりあえず地下鉄に乗ってホテルから徒歩圏内の大きな駅・西門に行ってみることにした。まだタピオカ飲めてないしどこかで飲みたいな、と思いながら向かう。

他の街に例えるなんて失礼を承知で言うと、駅を降りて右を向いた景色は渋谷っぽくて、

有名なレインボーの道には行けなかったけど、のぼりで雰囲気を味わう


左を向いた景色は横浜っぽい。

雑モザイクすみません。レトロな赤レンガ。

とりあえず赤レンガの建物「西門紅楼」の中へ。

西門紅楼

横浜の赤レンガと同様、周りにはマーケットがあっておもちゃやハンドメイドアクセサリーが売っている。会話が出来ないのでビビって何も買わなかったけど、可愛かったし買えばよかったなあ。

中に入ると八角形で独特な形。カフェがひとつと、お土産物屋さんがたくさんある。入り口付近にあった刺繍のグッズが可愛くて、小籠包のワンポイントがあるポーチを買った。

ゆるキャラがいた。日本統治時代の建物とのこと。

建物の裏にはオシャレなテラスの飲み屋さんがたくさんあってすごく素敵だったけど、めちゃくちゃ下戸なので入らず通過した。残念。

このエリアが全体的にキラキラで可愛かったー

漢中街&幸福堂

飲めない飲み屋街を尻目に、右側のエリア「漢中街」をなんとなく歩いてみる。やっぱり渋谷センター街とか新宿東口の雰囲気(韓国の明洞にも似ている)で、いかにも若者向けなゲームセンターやキャラクター雑貨屋さん、手頃そうなアパレル店が立ち並んでいた。サンリオやポケモン、クレヨンしんちゃん、新しいところだとちいかわやピスケ&うさぎなどの日本のキャラクターが人気で、見かけるたびに友達と偶然会ったような気持ちになった。

この人形、確か時報で動いてた気がする。

ここで有名な「幸福堂」の本店を見つけた。近くでやっていたギターの路上ライブから聞こえる宇多田ヒカルのfirst loveを聴きながら行列に並ぶ。

インパクトあるキャラメリゼ

黒糖味のタピオカと甘いミルクティー、黒砂糖のキャラメリゼ。量は多めだけど全然もたれなくて、身体に染み渡る甘さに癒されたー。

これが19時くらいの出来事。今思えばここでもっと台湾グルメを食べたり、夜市に行ったりしてもよかった。でもその時は「ホテルでドライヤーするのめんどくさい…ガイドブックで見た台湾シャンプーをやってもらえばいいのでは!?」と思いたち、Googleマップで美容院を探した。

台湾シャンプー

座ったままで髪を洗って、泡で面白い形を作ってくれる台湾シャンプー。遅い時間の美容院に飛び込みなんてやってよかったのかなぁ…という後悔というか申し訳なさがあるので店名は伏せるけど、西門で遅くまでやっている美容院を探し、美容師さんに「台湾シャンプーできますか」とGoogle翻訳に打ち込むと、OKしてくれた。

「小籠包」
※ナルトで個人情報保護

丁寧に乾かしていただき、あとはシャワー浴びて寝るだけの状態になることができた。お値段は確か430元(約1850円)、ありがたすぎた。

せっかく洗ってもらったから人混みを通らずに帰りたかったので、初めてUBERでタクシーを呼んでみた。もっと格安が多いけど、タイミングのあったタクシーは162元(約700円)だった。落ち合うのに苦労して申し訳なかったけれど、乗ってしまったら会話が出来なくてもホテルまで連れて行ってくれて本当に助かった。

ここまで多分20時半過ぎくらいで、割と早々にホテルに戻った。本当にもっと遊べばよかったが、その時は満足していた。
とてもきれいな部屋だったけれど、失礼ながら自分自身が心配性なので寝る時のトコジラミ対策は万全に行った。不織布の寝袋シーツみたいな商品も事前に買って利用したし、虫除けを置いてサラテクトを塗って、ずっと電気をつけていた。でも別にしなくても大丈夫だったと思う。
部屋でシャワーを浴びてガイドブック読んで、ちょっとテレビを点けた。テレビでは漢字を組み合わせて熟語を作るクイズ番組をやっていて、日本と同じだなーと思っているうちに寝落ちして1日目は終わった…。

2日目・3日目に続く。

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