君への手紙
僕には好きな人がいる
子供の頃からずっと憧れているすこし年上の君
手の届く場所にいるのに
決して手に入る事の無い君が
これ以上ないくらいに好きだった
何気ない日常、何気ない会話、何気ない動作
その全てが僕の心の中で
色褪せることなく残り続けている
今も昔も君は僕の事を子供扱いする
ちゃんと男として見てほしい気持ちと
これまでの関係を壊したくない気持ちが
ぐちゃぐちゃに混ざって
結局何も言えなかった
そんな自分にもどかしさを感じていて
でもこんな関係を幸せに感じてる自分もいる
だからダメなんだろうなぁって、いつも思う
君に好きな人ができた時
本当は泣き叫びたいくらいに嫌だった
でも幸せそうに話す君の顔を見たら
やっぱり、何も言えなかった
僕じゃダメなの?って何回も思ったけど
ダメっていうのもわかってたから
僕はただ笑うようにしていた
君を幸せにするには
僕じゃ時間が足りないから
最期に、今まで本当にありがとう
君に出会えて、本当に幸せでした
君のこれからを見届けられないのは心残りだけど
どうか、幸せに生きてください
僕はいなくなってしまうけど
たまにでいいので、ほんの少しでも
思い出してくれたら
嬉しく思います。
ありがとう。そして、さようなら
〜END〜
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