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畑のはなし

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北海道八雲町の小さな農園のはなし
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#生薬

春の芽吹き

春の芽吹き

【紅花一薬草(ベニバナイチヤクソウ)】農園の沢の植物も色々と芽吹いてきました。「一薬草(イチヤクソウ)」という名の由来は一つの薬草で様々な病に効くというところから。生薬では「鹿蹄草(ロクテイソウ)」強心、降圧、抗菌などの作用があるとされています。

イチヤクソウは菌従属栄養植物で土壌微生物(外生菌根菌)との共生関係を育まなければならず、単独では生きていけない面白い半寄生植物です。
根を見るとわかる

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【当帰の話】

【当帰の話】

もう栽培はしていないのだけど畑には細々とひっそりと当帰が僅かに点在している。あれっというところにいたりする。もともとは山の自生種。品種改良のされていない野生種。その力強さに不思議はない。

だけどミョウガ畑で長い間自生していたたった一株の大きな当帰は4年目の今年芽を出さなかった。なんだか寂しいなぁと思いながら茶色く枯れたその姿を眺めていた。

しばらく眺めていると、はっとした。

目に入ってきたの

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