マガジンのカバー画像

畑のはなし

19
北海道八雲町の小さな農園のはなし
運営しているクリエイター

#自然共生栽培

野草堆肥づくり

野草堆肥づくり

【野草堆肥】農園の野菜の残渣+畑わきの野草(野菜3:野草7ぐらいの比率)で堆肥を仕込みはじめました。今回、野草は主にヨモギ、イタドリ、クマザサ、イラクサを中心にして農園の沢の植物(セリ、ミズなど)も少し←沢の植物は水分量が多いので少しでOK。どの野草も有用な植物ですが「野草堆肥づくり」にはこの時期のものが一番良い生命感、状態のものになると思います。
ヨモギは新芽だけではなくて全草を使用(野草堆肥に

もっとみる
【当帰の話】

【当帰の話】

もう栽培はしていないのだけど畑には細々とひっそりと当帰が僅かに点在している。あれっというところにいたりする。もともとは山の自生種。品種改良のされていない野生種。その力強さに不思議はない。

だけどミョウガ畑で長い間自生していたたった一株の大きな当帰は4年目の今年芽を出さなかった。なんだか寂しいなぁと思いながら茶色く枯れたその姿を眺めていた。

しばらく眺めていると、はっとした。

目に入ってきたの

もっとみる
この春は

この春は

思いのほか一気に解けた雪。土が姿を現すとあれもこれもと同時にやらなくてはいけないことが山積みになるのはいつもの春の畑の姿。それでも比較的時間があるこの育苗時期には、忙しい時は手の回らないことを優先的にやっています。大きい仕事としてはビニールハウスの建て替え、他に少しの果樹の定植、小さいことだけど重要な改善などなど。

ビニールハウスの建て替えは以前あった17mの小さなものを解体、初めてのユンボ操作

もっとみる
菌根菌を通じて知る命のつながりと共生の畑

菌根菌を通じて知る命のつながりと共生の畑

土の下で菌根菌の菌糸は植物の根の届かない遥か遠く深く、密に広がっています。

白い部分が菌根菌の菌糸。茶色が植物の根

土壌微生物の一大グループである菌根菌は、植物の根に住み”菌根”と呼ばれる一つの共同体となり、植物と栄養のやりとりをすることでのみ菌糸を広げることができる不思議な共生生物です。
つまり、周りに植物がいない時は不活性化し、仮眠状態のようになりますが、植物の根と出会うと生命

もっとみる